日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Daryl Hall & John Oates - Do What You Want Be What You Are Tour 2011

2011年02月27日 00時34分06秒 | ライブレポート

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2011年2月26日(土)、なんと今月2度目の武道館なのである。今回見に行ったのは、6年ぶりに来日したダリル・ホール&ジョン・オーツ。僕自身、彼らを見るのは9年ぶり2度目。今回のツアーでは、かなり昔の曲(笑)のタイトルを冠しているが、原点回帰とか、そんな意味合いもあったのだろうか?

今回の来日に先立ち、ホール&オーツの日本独自企画のベスト盤が出たが(余談だが、ホール&オーツって、とにかくベスト盤が多い)、ファン投票により収録曲が決まったそうで、ファン・サービスも兼ねて、このベスト盤の曲を全曲演奏するコンサートになるのかな?、なんて勝手な推測をしながら(笑)、武道館へ出かけて行ったのであった。

さて、前回のテイラー・スウィフトの時は南東スタンドだったが、今回の席は西スタンドである。

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写真が暗くなってしまったが^^;、テイラー・スウィフトと違い、実にシンプルなステージであるのが、お分かり頂けるかと(笑) 

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開演約20分前の武道館。アリーナはほぼ埋まってる。

定刻の17時をやや過ぎた頃、場内が暗転。まず、バンドのメンバーたちが現れ、それに続いてダリルとジョンの二人が姿を現す。もちろん、場内は大歓声。ダリルとジョンの二人は、ステージ中央にギターを手に並んで立ち、ダリルがギターを弾き始めると曲が始まった。オープニング・ナンバーは「マンイーター」。

以下、26日のうろ覚えセットリストである。間違ってたらごめんなさい。ネタバレだったら、さらにごめんなさい。

Maneater
Family Man
Out Of Touch
Method Of Modern Love
Say It Isn't So
It's A Laugh
Las Vegas Turn Around
She's Gone
Sara Smile
Do What You Want, Be What You Are
I Can't Go For That (No Can Do)

-ENCORE-
Rich Girl
You Make My Dreams

-ENCORE-
Kiss On My List
Private Eyes

予想通り、ヒット曲のオンパレードだったけど、「ファミリー・マン」「イッツ・ア・ラーフ」「ラスベガス・ターン・アラウンド」あたりをやってたのは意外でもあり、嬉しくもあり。とくに、「イッツ・ア・ラーフ」である。一応シングル・カットなのに、数あるホール&オーツのベスト盤にすら、収録されるのが珍しいという不遇な曲が、ここで陽の目を見ようとは...(なんのこっちゃ)。やはり、原点回帰なんだろうか。

今回のバンドは、ダリルとジョンの他、ギター、キーボード、ベース、ドラム、パーカッション各1名にお馴染みチャーリーという8人編成。ほとんどの曲は、ダリルがギター或いはエレピでイントロを弾いて、それに合わせて演奏がスタートする、という形で進行していた。ギターソロは、ジョンともう一人のギタリストで交代で弾いてた。全体的に、なかなか良い雰囲気だったな。いかにもバンドらしい音が楽しめた。個人的には、ドラムが良かったと思う。

客席から見る限り、ダリルもジョンも昔と変わらない。声だって、ほとんど変わってないし。数日前にテレビで見たダリルは、髭を生やしていたけど、このときはどうだったんだろう? テイラー・スウィフトの時に買ったオペラグラスでも、そこまでは分からなかった。金髪だというのは分かったけど(笑) ジョンは、Tシャツから二の腕が見えてて、なかなか若々しかったな。

僕自身は、ホール&オーツは好きだけど、それほど思い入れのあるアーテストではない。が、思い入れのある曲は多いのであって、この日演奏された曲の中でも、前述した「イッツ・ア・ラーフ」の他、「シーズ・ゴーン」「キッス・オン・マイ・リスト」「プライベート・アイズ」あたりについては、あれこれと語りたいのだが(笑)、またの機会にという事で(笑)。

それにしても、原点回帰なのか(しつこい)、「ドゥー・ホワット・ユー・ウォント」をやるのなら、同じく『ロックン・ソウル』の収録曲である「バック・トゥゲザー・アゲイン」もやって欲しかったな、と思ったのは、多分僕だけだろう(爆)

「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」でいつもの通り盛り上がったと思ったら、これでラストってのはちょっと拍子抜けだった(笑) もっと、やって欲しかったな。ま、アンコール2回あったから、文句はないけど。ただ、「ウェイト・フォー・ミー」をやらなかったのはどうかな。前述のファン投票で1位になった曲なのに。本国ではともかく、日本ではやるべきでしょう。

と、うだうだ言ってるけど、実は大満足だった。90年代以降の曲を全然やらなかったのは少々残念だったけど、ダリルもジョンも若々しくてカッコよかったし、バンドの演奏・ノリも申し分なかったしね。さすがホール&オーツ、と唸らされるものがあった。ダリルもジョンも還暦過ぎてるので^^;、次の来日公演があるかどうかは分からないけど、その時はまた見たいと思わせるものがあった。本当に素晴らしいコンサートだったと思う。

という訳で、今回の収穫。

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テイラー・スウィフト・コンサート・レポート

2011年02月18日 00時14分59秒 | ライブレポート

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久々に、実に久々に日本武道館に行ってきた。もしかすると、10年ぶりくらいかもしれない。確か、その時見たのはエルトン・ジョンだったと思うけど、今回見に行ったのは今をときめくテイラー・スウィフトである。

テイラー・スウィフト、ただ今飛ぶ鳥落とす勢いである。2006年にデビュー、2ndアルバムは2009年度のグラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーを獲得、ティーンエイジャーを中心に絶大な人気を誇り、ファッション・リーダーとしても注目を集める21歳。そんなテイラー・スウィフトの、去年に続く2度目の来日公演に行ってきたのである。

とはいえ、年々流行に疎くなっている昨今、実はテイラー・スウィフトの事は去年までほとんど知らなかった^^; 今回の来日公演に行く事になったのは、妻がテイラー・スウィフトを好きだからだ。

という訳で、去る2011年2月16日の水曜日、日本武道館でテイラー・スウィフトを見てきた。

さて、武道館に到着後、オペラグラスを購入。何種類かのオペラグラスが並んでいたが、一番高いのを買わせようとする売店のおばちゃんを無視して(笑)、安いのを購入。そして、席にたどり着いてみると、ややビミョーな位置。ステージを斜め前の角度のない所から見る感じだ。

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2階席です。分かるかな?^^;

とにかく、観客は若い子、それも女の子が多い。これだけ客の平均年齢が低いコンサートに来るのは、もしかすると初めてかもしれない(爆) と、そんな雰囲気に圧倒されつつ、やはり同じ武道館にいるはずのろーずさんに、携帯メールを送ってみる。そしたら、2階のステージ正面にいる、との返信が。少なくとも、我々よりは良い席のようだ(笑)

席に着いてほどなく、開演時間の約30分前、ステージにギターを抱えた兄ちゃんが上がり、歌い始めた。つまり前座である。それも日本人。外タレのコンサートで前座、それも日本人が務めるというのは、昨今では珍しいのではなかろうか。昔は多かったようだが。かつて、武道館でキッスの前座をBOW WOWが務めた、なんて話も聞いたことあるし。それはともかく、斉藤ジョニーと名乗る彼は、ギターの弾き語りで何曲か歌い、MCで「前日、大阪でテイラーのステージ見たけど、ヤバかったです」とその素晴らしさを語り、最後に「ラジオ・スターの悲劇」のカバーを披露して、ステージを降りた。

その後だったかな、アリーナ最前列がなんとなくわさわさしている。買ったばかりのオペラグラスで見てみると、人が倒れたのだろうか、警備員が集まって、担架もやって来て、誰かを運んでいったみたい。いや、確かに見てたんだけど、担架の周りを警備員たちが囲んでるので、よく分からなかったのだ。担架に乗せられた人が暴れてた、というのは妻の談。

と、そんなこんなしてるうちに、定刻を過ぎ、場内が暗転する。客席で光る無数のスティックライトが綺麗だ。そして、いよいよテイラー・スウィフトの登場である。場内のボルテージは一気に高まり、2階席だというのに、皆立ち上がってしまった。仕方ないので、こちらも立つことにする。ここで立ちたくはなかった(笑)

大歓声に迎えられて登場したテイラー・スウィフト、スクリーンに映った姿を見ても、確かに可愛い。ギターを抱えて素朴なステージを見せるのかと思っていたけど、一曲目からハンドマイクでステージ狭しと動き回りながら、エネルギッシュに歌っていた。少々意外な気はしたけど、若くて勢いのある彼女らしく、華やかでエキサイティングなライブを展開していた。

バックバンドは、全部で8人。ギターが3人にキーボード、ベース、ドラム、そして女性コーラス二人、という編成。女性コーラスのうちの一人は、ギターとバイオリンも弾いてた。

一曲目が終わった後、MCをする彼女の顔がスクリーンに大写しになったけど、観客の反応に驚いてるような戸惑ってるような、そんな表情を浮かべていたのが印象的。その後、2~3曲歌ってから、一回目の衣装チェンジ。そして、歌いながら客席へ降りていく。当然、アリーナの観客は大興奮な訳だが、そのままガードマンに守られながら、テイラーはアリーナ後方に設けられた小さなステージに向かって歩いていく。そういうものがあるなんて、気づかなかった^^;

そのステージに上がると、テイラーはギターを手にまず南スタンドの方を向いて歌い始める。いいなぁ、きっとろーずさんは正面から見たに違いない(笑) 羨ましい。そして、次の曲では西を向いて歌い、その次の曲では北を向いて歌った。見事なファン・サービスだ。それから、再び客席を抜けてステージに戻り、今度はピアノの弾き語りを披露する。多才である。

僕自身は、テイラーの曲はあまり知らないのだが、予想以上にバラエティに富んでいて、良い曲も多い。曲を知らなくても楽しめるコンサートだった。この日、ステージで披露した曲が全て彼女の自作であるなら、ほんと末恐ろしいミュージシャンだと思う。

衣装変えを2回(3回だったかな?^^;)行い、ノリのいい曲、しっとりと聴かせる曲、観客も一緒に歌える曲、と曲調も様々、と最後まで飽きさせないのはさすが。ステージ後方のスクリーンに顔のアップが映し出されるたび、周囲の女の子たちが「可愛い~」と歓声をあげていた。実際可愛かったけど(笑) 前述したように、戸惑ってるような表情も見せたけど、やはり自信に満ちた生き生きとした表情が多く、よりテイラーを美しく見せていた。

一時間半ほどでコンサート本編は終了。アンコールの最後で、ステージ後方にテイラーがダイブし、その瞬間場内が明るくなってコンサートは終わり、というあっけない幕切れだったけど、実に良いコンサートだった。難を言えば、ボーカルがやや聞き取りづらかった気もする。これは、我々の席の問題だろうとは思うけど。

という訳で、初めて見たテイラー・スウィフト、とても素晴らしかった。セットリストなしですまそ(笑)

開場を出てから、グッズ売り場に並んでTシャツを買った。

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ツアーTシャツだけあって、日程も書いてあるのだが、今回のワールドツアーは始まってすぐ日本なんだね。

で、まだ収穫がある。

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下敷きである(笑) 表と裏で絵が違う。武道館の外に店出してた屋台(笑)で買った。場外で売られていたので、バッタもんかもしれないけど(爆)

帰るとき、ろーずさんから届いたメール、「テイラーは眉毛でしたね」、う~む、なるほど(笑)

ところで、最後に、コンサートとは関係ないが、気になった事を少々。

武道館の客席は飲食禁止だと思っていたが、そうでもないのでろうか? お茶やら缶コーヒーを席で飲んでいる人が結構いた。堂々と缶ビール持ち込んでる人もいたし。場内整理はいたけど、見回ってる様子はなく、我々の席の近くには誰も来なかった。

しかも、コンサートが始まったら、携帯などで写真を撮りまくってるのもいた。警備員とか止めに来る訳でもなし、正に無法地帯。きっと、動画を撮ってる輩もいたに違いない。いいのか、これで。妻に聞いた話だと、この日のライブレポを自分で撮った写真付きで、ブログにアップしてるのが結構あったらしい。本当にいいのだろうか。テイラー・スウィフト側に知れたら、問題になるような気がするけど。

てな訳で、テイラー・スウィフトのコンサート・レポートでした。毎度の事ながら、簡単で申し訳ない^^;

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バッド・カンパニー・コンサート・レポート

2010年10月27日 23時07分44秒 | ライブレポート

それにしても、ポール・ロジャースは凄い。

知ってる人は知ってるけど(笑)、バッド・カンパニーが来日してジャパン・ツアーを行なったのである。福岡、名古屋、大阪、東京の4ヶ所で6公演。なんと、35年ぶりの日本公演。長生きはするものだ(笑)

バッド・カンパニーである。しかも、故ボズ・バレルを除くオリジナル・メンバー、すなわち、ポール・ロジャース、ミック・ラルフス、サイモン・カークによるバッド・カンパニーである。確かに、ポール・ロジャースを生で見た事はある。しかし、バッド・カンパニーは未経験だ。これは絶対見なくてはならない。と、勢い込んでチケットを買った。2010年10月25日、場所は東京国際フォーラム。

コンサート当日、関東地方は朝からどんよりとした天気で、今にも雨が降りそうな感じだったが、何とか夕方まで持ちこたえた。開場時刻少し前に東京国際フォーラムに到着し、開場を待つ列の後ろから見てみると、案外と若い人が多い。20代もいたのではなかろうか。もちろん、我々の世代或いはもう少し上、が一番多かったのだが(笑)

場内に入ると、まず席を確認し(毎回恒例)、グッズ売り場に並ぶ(これも毎回恒例)。で、Tシャツ購入後、ビールを飲んで、席に戻るとりんじぃさんがいた^^

定刻になると、まずは前座登場。スティーブ・ロジャース、もしかしてポール・ロジャースの息子? 何しろ、今回のジャパン・ツアーに関しては全く情報を仕入れておらず、よって何も知らないのである。ミック・ラルフスが手術の為急遽不参加となった、なんて当日の場内アナウンスで知ったくらいで^^; でも、そのスティーブ・ロジャース、ギター抱えての弾き語りであったが、堂々たる歌いっぷりで、豊かな声量や正確な音程は父親譲りという感じだった(息子だと決めつけている。笑)。さすがに声までは似てなかったけど。全部で7曲披露したはずだけど(全曲自作と思われる)、曲調まで似ていて、さすがカエルの子はカエルかな、なんて思ったりして(笑)

さて、スティーブ・ロジャースのステージが30分程で終わり、比較的短い休憩の後、場内が暗転。けどBGMは鳴りっ放し。まだ始まらないのか、と思ったらBGMが完全に消える前に演奏が始まった(笑)

ここで、うろおぼえセットリストを。

1. Rock And Roll Fantasy
2. Honey Child
3. Gone, Gone, Gone
4. Burnin' Sky
5. Oh Atlanta
6. Seagull
7. Rock Steday

8.
9.
10.
11. Feel Like Makin' Love
12. Shooting Star
13. Can't Get Enough
14. Movin' On

(Encore)
15. Bad Company
16. Ready For Love

8.9.10の3曲は知らない曲だった。不勉強で申し訳ない^^; それ以外は定番と言えば定番だけど、案外シブい曲もやってる。『ディソレーション・エンジェル』からの「ゴーン・ゴーン・ゴーン」「オー・アトランタ」なんて、めちゃ意外。1stからの曲が6曲と多いのは、やはり当然か?(笑) なんたってバドカンという訳で、ノリのいい曲ぱかりで、実に良かった。選曲はバッチリ。欲を言えば、「グッド・ラビン・ゴーン・バッド」「ディール・ウィズ・ザ・プリチャー」なんかも聴きたかったな(笑)

しかし、それにしてもポール・ロジャースは凄い。一体、この人何歳なのだ? 61歳?? 衰えを知らぬ容姿と歌声。なんという若々しさ。筋骨隆々のタンクトップ姿は、遠目に見てもとても還暦を過ぎた爺さん(失礼!)には見えない。声の張りも声量も素晴らしい。コンサートが始まり、ポール・ロジャースが歌い始めた瞬間、バックの音が霞んでしまったように感じたのは僕だけか? 弾き語りの「シーガル」も、涙が出るくらい素晴らしかったし。バッド・カンパニーとは言うものの、結局はポール・ロジャースのライブみたいになってたような気がしないでもない(だから、どっちなんだ?笑)

とは言いつつも、ロジャース、カークにサポート2名(ハワード・リーズとリン・ソレンセン、だと思う)を加えた4人によるステージ、なかなかに楽しめるものだった。途中参加したギターの人、名前なんて言ったっけ?(笑) ただ、敢えて言うと、サイモン・カークのプレイには、やや不満が残った。なんというか、ノリが悪いというかメリハリがないというか。衰えを知らぬポール・ロジャースと比較してしまうと、余計に気になってしまう。確かに、あちこちで“らしい”プレイはあったんだけど。

と、そんな訳で、ポール・ロジャースの素晴らしさに圧倒され、感動してしまった1時間半であった。アッという間だったね。ポール・ロジャースはやっぱり凄い。

相変わらず、簡単なレポで申し訳ない(笑) 

で、今回の収穫。

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なかなかカッコいいでしょ^^

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TOSHIKI KADOMATSU Performance 2010 "Citylights Dandy"

2010年10月04日 23時25分51秒 | ライブレポート

異常なまでの猛暑も終わり、いよいよ秋らしくなってきた10月3日の日曜日、神奈川県民ホールへ角松敏生のコンサートを見に行ってきた。前回見て以来、約2年半ぶりである。

角松敏生は昔から知っていたけど、生で見るのは当然初めてで、実際にそのライブに接してみて、ミュージシャンとして非常に真摯な姿勢で音楽に取り組んでいる人なのだ、というのが分かったのが前回のコンサートであり、今回はどんなステージを見せてくれるのか、大変楽しみであった。ま、何も分からずに見に行った前回より、少しは余裕が出来た、という感じかな(笑)

コンサートのチケットを取ったのが6月、その後タイミング良く8月に新作『Citylights Dandy』が発売され、これがまた素晴らしい出来であったので、ますます今回のコンサートに期待してしまっていたのである。

という訳で当日、県民ホールに着いてみると、客席は8~9割の入り、という感じ。平均年齢は、やや高めかな(笑) 自分の席についてから、前回の反省も踏まえ、まずは入り口で渡されたチラシで紙飛行機を折って、“その時”に備えるのであった(笑) 周りを見渡すと、紙飛行機を折っている人は結構いた。やっぱり(笑)

定刻をやや過ぎた頃、『Citylights Dandy』収録のインスト曲が場内に流れ、角松を含むプレイヤーたちがステージに姿を現す。今回のメンバーは、

今剛(G)
松原秀樹(Bs)
森俊之(Key)
玉田豊夢(Ds)

この4人にボーカルとギターを担当する角松を加えた5人編成だったわけだが、コーラスも含め9人いた前回と比べると、随分削減された感じ(笑) もちろん、腕達者な人たちばかりなので、演奏自体は実に素晴らしいものだった。

と、コンサートがスタートし、新作からの曲をメインに4曲ほど演奏してから、ちょっと長め^^;のMCが入る。今回は、ずっとこんな調子で、何曲か続けて演奏して長いMC、という形で進行していた。最初のMCでは、若者ばかりに目配りせず、オトナによるオトナの音楽を目指した、と新作について語ってたけど、かつて、角松の音楽が当時の若者を中心に聴かれていた事を思うと、隔世の感があるが(笑)、でも彼の言いたい事は十分に伝わってきた。自分が年を取ったとは思いたくないけど(笑)、僕も今の流行りの音楽にはどうも馴染めず、つい昔の音楽ばかり追いかけてしまう訳で、それだけに今回の角松の新作には、ついつい入れ込んでしまう訳で、そういった想いを抱えている中高年って、結構多いのではなかろうか、なんて思ってしまうのだ。かつては、角松はあまり聴いてないけど、今はとてもシンパシーを感じてる人も多いだろうね。

さて、長いMCの後、「昔の曲も新しい曲も、違和感なくやりますよ」というアナウンスと共に、「After 5 Crash」など80年代の曲が続けて演奏された。知ってる曲も知らない曲もあったけど、確かに新曲と比べても違和感なし。角松敏生の音楽性にブレはなく、しかも今でも十分に通用する事が証明されたと言っていい。インストもやってた。ちなみに「Sea Line」という曲である。かつて、マイルド・セブン・メンソールのCMに使われていたらしい。僕は、残念ながら、そのCM覚えていないけど^^;

と、こんな屁理屈はどうでもよく(笑)、しなやかな演奏をバックに角松は気分良さそうに歌っていた。

この次のMCでは、ブルーレイというメディアの可能性と将来性について、熱く語っていた(笑) CDもDVDも、売り上げが頭打ちの今、状況を打破するのはブルーレイなんだそうな。何故なら、音質・画質ともに素晴らしく、しかもコピーが出来ないから、らしい^^;

2度目の長いMCの後、新作からの曲を演奏して、一旦メンバーがステージから消える。何が始まるのかと思っていたら、なんとステージ左側にバーカウンターが出現(笑) 確かに、なにやらセットがあるのは気づいてたけど、バーカウンターとは....バーテンみたいな角松が登場し、ちょっとしたアトラクションみたいなもので、などと言いつつ、バンドメンバーを椅子に座らせ、ドリンクを振る舞い、あれこれと雑談に興じる。初デートの話とか好きだったアイドルの話とか^^; コンサートでこういうの見るのは初めてだったけど、まぁ楽しいかも(笑) だらだらと続きそうでいて、時間になるとさっさと切り上げる、というのも潔くてよろしい(笑)

椅子から降りたメンバーたちは、すぐに持ち場に戻り、再度演奏がスタートする。「最後まで一気にいきます」と角松が一言、その言葉通り、新旧取り混ぜて5曲くらいだったかな、ほんとに一気にエンディングに向かっていった。例の、お約束の「Take You To The Sky High」はアンコールではなく、本編のラストに演奏され、予想外の展開に戸惑いはしたけど、今回はちゃんと紙飛行機飛ばしたもんね(笑) いやはや、それにしても、紙飛行機がホール内を乱舞する光景は、ほんと圧巻である。一度は経験して欲しい(笑)

これで本編は終わり、アンコールに応えて登場した角松は、来年のデビュー30周年記念イベントの告知をした。来年の6月に横浜アリーナで行なわれる予定だそうな。角松のコンサートは長いので有名だが、30周年記念では6~7時間のライブを敢行するらしい。なんでも、25周年記念の時も、7時間近いライブを行なったのだが、終演が0時を過ぎてしまい、帰れなくなる客がいたので、30周年記念の時は開演時間を早めるそうな(笑) しかし、凄い話(笑)

さすがは角松、と思ってしまうのはここからで、アンコールを3回やったのでは、と思ってしまうくらい曲も多くMCも長く、ひたすらサービス精神旺盛なのである。デビューのきっかけとなったエピソードなども交え、本編並みに楽しませて貰った。

最後のアンコールで新作からの「See You Again」を歌い、途中で「60歳までにガッツポーズを決められるような事をしたい」と、よく分からん事を言ってた角松であるが、3時間を越える長丁場のライブも、これで終了。ほんと、お疲れさま、という感じ。おそらく、会場にいた全ての人が、大満足で家路についたことだろう。

とにかく、サービス精神に溢れたライブであり、加えてしっかりとしたポリシーに支えられたコンサートでもあった。前回も感じたけど、本当にプロらしいコンサートである。角松敏生、実に良心的なミュージシャンだ。来年行なわれる30周年記念ライブも行きたいな、という気になってきた(笑)

7時間か...こっちの体力が持つかどうか、だけど(爆)

という訳で、セットリストもなく^^;、あまりレポになってない角松ライブレポなのであった。

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ジャクソン・ブラウン/シェリル・クロウ

2010年03月06日 21時20分24秒 | ライブレポート

はてさて、雨の日が多かった3月第一週であるが、予告通り(笑)3月2日の火曜日、東京国際フォーラムへ、ジャクソン・ブラウンとシェリル・クロウのジョイント・コンサートに行ってきた。

ちなみに、前回のシカゴも東京国際フォーラムで見た。僕はここで結構たくさんコンサートを見ているが、とても良いホールである。何故なら、中でビールが飲める(爆) もちろん、会場内では飲食禁止だが、ロビーでドリンクやら軽食やらを販売していて(しかも二箇所もある)、そこで飲食が出来るのだ。平日の開演ギリギリに飛び込んできたサラリーマンには、大変有り難い。しかもロビー自体広いので、ゆったりとしていられる。グッズ売り場もロビー内に設営されているが、とにかく広いので、全く邪魔にならない。

さらに、喫煙コーナーまであり、しかも広いのだ(笑) 狭い場所で煙が充満している、というのではない。その上、駅にも近いし、キレイだし、文句のつけようがないホールである。全ての外タレのコンサートは、東京国際フォーラムでやって欲しい、なんて思ってしまうくらいなのだ。唯一の欠点は、トイレが分かりづらい事くらいかな(笑)

という訳で、その大好きな東京国際フォーラムで(笑)、ジャクソン・ブラウン&シェリル・クロウを見たのである。客層を見てると、中年と若者の比率が半々くらいで、中年はジャクソン・ブラウン、若者はシェリル・クロウが目当てだろう、と勝手に推測したりする(笑)

僕の席は、1階33列43番と、これだけでは分からないと思うが(笑)、なんと、ど真ん中である。しかも、ミキサー卓の後ろだ。これだけ良いポジションは、ちょっと記憶にない。開演前から気分は高揚してくるのであった(笑)

所で、この二人のジョイントなのだが、当然シェリルの出番が先だと思うよね? が、実はジャクソン・ブラウンの方が先だった。日本での人気を考慮すると、そうなるのか。腑に落ちないような気もするが、ま、いいか(よくない)。

そんなこんなで、定刻を5分ほど過ぎた頃、ジャクソン・ブラウンが姿を現した。それを見てビックリ。客席から見る限り、昔のイメージとちっとも変わってない。体型も昔見た写真のままだし、数年前すっかり白髪になったジャケ写を見たような記憶があるけど、この日は黒々としていた、もちろん、量もまだ十分(笑) 万年青年というか何というか。一体、彼が何歳なのか知らないが、相変わらずカッコいいのだった。

バックバンドは、ギター、キーボード、ベース、ドラム各1名に女性コーラス2人の6人編成。これに、ジャクソン・ブラウンもギターとピアノで加わる訳だ。ちなみ、ギタリストはマーク・ゴールデンバーグだった。前から一緒にやってたっけかな?

ここでセットリストを。僕は残念ながら、ジャクソン・ブラウンの曲はほとんど知らないので、このリストはネットで拾ってきたものである。

Off Of Wonderland
I'll Do Anything
Fountain Of Sorrow
Time The Conqueror
In The Shape Of A Heart
Too Many Angels
Giving That Heaven Away
About My Imagination

Lives In The Balance
For A Dancer
The Pretender
Running On Empty

ま、ジョイントだし、持ち時間も一時間程度だし、12曲は少ないような気はするが、仕方ないか。

ほとんど初めて聴くジャクソン・ブラウンなんだけど、これが意外に良かった。知らないというだけで、演奏された曲はどれも素晴らしいと感じた。どの曲も、特有のカラーが共通して漂っており、同じ人が作ったもの、というのがよく分かったのもいいと思う。シンガーソングライターというのは、こうでなくては。はずせない名曲というのもあったらしく、ジャクソン・ブラウンが歌いだすと歓声が湧き上がった曲も、何曲かあった。一緒に歌ってる人もいたなぁ。全体的に淡々とした雰囲気で、立ち上がる人もなく、じっくりと聴けたのも良かったと思う。ラストの「孤独のランナー」では、さすがに大半の人が立ち上がって手拍子、だったけど^^

しかし、ジャクソン・ブラウンはここまで。アンコールあるかと思ったけど、この時点ではなし。なんか凄く残念だった。それに、なんとなく、音もヘンだった。バランスが悪いというのではない。声も楽器の音も、いかにも機械通してますみたいな感じで、人工的というか何というか。褒められた音ではなかったな。

アンコールといいPAといい、ジャクソン・ブラウンがシェリル・クロウの前座みたいな扱いをされているように思えてしまったのは、僕だけだったのだろうか。素晴らしいステージだっただけに残念だ。

さて、転換の為の休憩を挟んで、シェリル登場。結論から言ってしまうと、余裕と貫禄のステージだった。さすがである。PAにしても、ジャクソン・ブラウンの時とは全然違い、生音の手触りが感じられて良い感じだったし。

では、セットリスト。

A Change Would Do You Good
Love Is Free
Leaving Las Vegas
Strong Enough
Can't Cry Anymore / I Can See Clearly Now
My Favorite Mistake
The First Cut Is the Deepest
Detours

Home
Real Gone
There Goes The Neighborhood
If It Makes You Happy
Out Of Our Head
Soak Up The Sun
Everyday Is A Winding Road

さすがに前回(2008年12月)の時と、半分くらいは同じ。「Can't Cry Anymore」に「I Can See Clearly Now」を繋げるのも一緒(笑) 気にはならなっかたけど(笑)

何度見ても思うけど、シェリルは相変わらずカッコいいし、バックも安定してるしで、全く不満はなし。ただ、ずっとジャクソン・ブラウンの前に出てきてれば、なんて感じていた。観客の大半がシェリル目当て、というのは一曲目からほとんどが立ち上がっていたことでも明らかだったし、ジャクソン・ブラウンなんて知らない人も多かったろう。そういう観客に向けて、シェリル自身がジャクソン・ブラウンに対する敬意を示して欲しかったように思ったのだ。実際、この手のコンサートには付き物の共演もないし、ジャクソン・ブラウンは自分の出番が終わったら、さっさと会場を後にしてしまったのでは、なんて思ってたし。

「Everyday Is A Winding Road」が終わると、しっかりとアンコールがかかり、シェリルも再び姿を見せた。と、その時、シェリルはジャクソン・ブラウンの名を呼び、彼も再び姿を現したのだ。いやいや、これは嬉しかった。アンコールで共演するとは。ここで、彼らは2曲披露した。どちらも知らない曲だったけど^^;

Doctor My Eyes
(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding

2曲共、ジャクソン・ブラウンの曲だったのだろうか? 「Doctor My Eyes」はタイトルは知ってたけど、その次は分からない。シェリルの曲ではないと思ったけど、違ったりして(爆)

ま、とにかく、二人の共演が最後にあったことで、後味の悪いものにならずに済んだのはよかった^^ 今回はシェリル以上に、ジャクソン・ブラウンのステージを見れたのが収穫だったと思う。今さらではあるが、CD買って聴いてみようかな。それも、安直にベスト盤ではなく、今回演奏した曲が収録されているオリジナル・アルバムを順に聴いてみたいものだ、なんて考えながら家路に着いたのであった。

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