日々の覚書

MFCオーナーのブログ

The rain in Spain falls mainly on the plain

2006年07月22日 00時22分35秒 | 音楽ネタ

子連れ狼

今週は雨続きだった。梅雨だから当たり前だけど、ほんとによく降るよなぁ。ま、今日は昼前あたりから雨も上がり気温も上がり、ようやく梅雨明けかな、という気配が漂ってきた。梅雨は鬱陶しいけど、明けたら明けたで真夏日と熱帯夜の日々が待っている。皆さん、身体だけは大事にして下さいね(笑) 仕事だろうが遊びだろうが、無理はいけません無理は。

雨といえば、洋の東西を問わず、雨をテーマにした歌って多い。ただ、同じ雨の歌でも、日本の曲と外国(というか英語圏)の曲では、雨に対するスタンスが違うように思う。日本の場合、歌の世界では「雨=涙=冷たい=悲しい=絶望」てな感じで扱われているが、外国の曲では「雨=突然=びっくり=気分転換」みたいなイメージで使われる場合が多いような気がするのだ。日本では、「悲しみに打ちひしがれ、冷たい雨に打たれてとぼとぼと歩く」歌が多いけど、外国では「イヤな事はあるけど、雨で全て洗い流してしまおう」てな歌が多いような。日本と外国の降雨量の違いもあるのだろうか。しょっちゅう雨が降る日本では雨はただ鬱陶しいだけだが、あまり降らない外国ではちょっと珍しくてウキウキする、とか。雪が降ると喜ぶ、という心理に近いものもあったりして。もちろん、シアトルみたいに、年の3分の1が雨季、という街があるのは知ってるけど、総じて外人(ここまでくると、ほとんどアメリカ人を指しているような...)は雨を鬱陶しく感じていないのでは、という気もしてくる。

ま、こんなふと思いついたネタでも、あちこち調べて膨大且つ正確な資料でも提示すれば、記事にも説得力が出るし、周囲の僕を見る目も変わるだろう、なんて思うけど(笑)

所で、雨の歌といえば、僕が真っ先に思い浮かべてしまうのが、実は橋幸夫の「子連れ狼」なのである(笑) この曲厳密には雨の歌ではないが、冒頭の雨が降るさまを表現した「しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん、しとぴっちゃん」というフレーズが実によく出来ていて、雨が降るとつい口ずさんでしまうのだ。詞の内容も悲しいし。この雨のフレーズも素晴らしいが、2番の「ひょうひょうひゅるるひょうひゅるる、ひょうひゅるる」及び3番の「ぱきぱきぴきんこぱきぴんこ、ぱきぴんこ」のフレーズも、実に素晴らしい。一応解説しておくと、2番は風(北風?)、3番は霜(というか凍えるような寒さ)を表している(笑) 日常生活では使わないフレーズだけど(笑)、雨や風の冷たさ、寒さを実に上手く表現しているではないか。しかも、寒いのは身体だけではない、父を待つ幼い大五郎の心もまた寒いのだ。もし父が帰らなければ、骨もしくは土になってしまう大五郎を思うと涙が出る。まだ3つなんだぜ。そういった感情をも見事に表現した、素晴らしいフレーズである。残念ながら作詞者は誰か忘れてしまったが、日本歌謡界に残る名作といえよう。正にプロの仕事である。といっても、またしても「昔の歌謡曲は良かった」と言いたい訳ではありません(言いたいけど...爆)

この「子連れ狼」、一応橋幸夫の代表作として認識されているようで、ベスト盤などにも必ず収録されている。といっても、僕は橋幸夫がこの曲を歌うのは見た事ないのだが(笑) ドラマの主題歌だったんだっけ? それとも、劇画のイメージソング? 今となっては、よく覚えてないけど、名曲であるのは確かだ。

↑の写真は、CD化された『子連れ狼』のジャケットである。ここへアクセスして、左側の“同傾向のアーティスト”の所を見て下さい。かなり笑えます。

さて、梅雨が明けたら、毎年恒例の暑中見舞を出さねば(笑) 

コメント (9)
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