日々の覚書

MFCオーナーのブログ

リンリン電話がリンギントゥナイト

2006年12月19日 00時22分42秒 | 与太話

そういや、今時リンリンと鳴る電話なんてないよなぁ...

実は、僕は電話が嫌いなのである。かける立場でも受ける側でもイヤだ。だいたい電話の呼び出し音というのが心臓に良くない。一人部屋でボーッとしてる時に、いきなり電話が鳴ったりすると、びっくりしてマジ心臓が止まりそうになる。何故、電話というのものは前触れもなく鳴り出すのだろう。会社にいる時は、電話で話すのも仕事のうちという意識もあって、いつ電話が鳴っても慌てないように、緊張感を持続させているから気にならないが、自室にいる時は、心身共に無防備になっているので、電話が鳴るとほんとびっくりしてしまうのだ。かといって、いつ電話が鳴るかと身構えていてはリラックスできない。電話って実は迷惑なものなのだ。

それと、僕にとっては不幸は電話が運んでくる、という思い込みもある。いや、思い込みなんかではない。大学に落ちたのも、アルバイトで不採用になったのも、彼女に振られたのも、すべて電話がもたらした。僕にかかってくる電話の70%はろくな話ではない。今だって、客からかかってくる電話の用件の半分以上はクレームである。仕事だと思えばこそ我慢もするが、電話なんてものがあるから、不幸は伝播される。鳴るとドキリとしてしまうのは、そこにも原因がある。いずれ年をとると、家族や友人の訃報は電話によってもたらされるであろう。そう思うと、今から気が滅入ってくる。

ま、不幸の電話ではないにしても、また間の悪い時にかかってくるのだ、電話というものは。便器に座ってお尻を拭いている時とか、風呂で頭をシャンプーだらけにしている時とか、フェイドアウトを確認しながらカセットのポーズボタンを押そうとしている時とか、僕に届いたFAXを持ってきてくれた女子社員と世間話をしている時とか、ビデオを見ていてついエロティックな気分になった時とか、邪魔されたくない時に限って電話はかかってくる。そういう時の電話の90%は、はっきり言ってどうでもいい用件である。またそういう時に電話をかけてくるヤツに限って、こちらの都合なんておかまいなしだ。「せっかく電話してるんだから、ビデオなんて止めろよ」なんて、常識では計り知れない事をほざいたりする。そのくせ、自分がビデオ見てる時に電話がかかってくると、やたら不機嫌なのだ。「せっかくビデオ見てるんだから、電話なんてしてくるなよ」と、唖然としてしまうような事を平然と言い放ったりする。ろくなもんじゃない。お前の事だよ、分かってるのか。

最近ではかかってくる事は少なくなったけど、勧誘やら何やらの電話も多かった。これは文字通り迷惑。電話を取る家族も、「○○さんいますかぁ~」といかにも知り合いみたいにかけてくるので、つい取り次いでしまうのだ。で、出てみるとろくでもない。20代前半の頃は、何やらパーティーのお誘いとかイベントご招待とかの電話が多かった。のこのこと出かけていくと、ミョーな物を売りつけられたり、とんでもない物を契約してしまったり、ネズミ講に入れられたりするに違いない、と思い込んでいたから絶対行かなかったけど。でも、若い女性がかけてくると、ちょっと抵抗し難いこともあった。心の弱みをついてくる、実に卑怯なやり方である。30代になると、先物取引とかの勧誘が多くなった。これは、自宅だけでなく会社にまでかけてくるので閉口したなぁ。最初のうちは、こちらも気が弱いからやんわりと断っていたが、そのうち話をきかずに電話を切ったり、二度とかけてくるな、と怒鳴りつけたりするようになってしまった。どうしてくれる。温和な僕をここまで怒らせるとは。しかし、ああいう電話をかけてくる連中は、断られたら相手の気を悪くするような事を言え、とでも教育されているらしく、めっちゃ気分の悪い事を言うので、こちらも腹をたててしまうのである。それにしても、電話での勧誘をきっかけに先物取引に手を出してみた、という話は少なくとも僕の周りでは聞かないので、非常に見入りの悪い仕事だと思う。迷惑な電話をかけて、気分を害するような事ばかり言ってるんだから、契約なんて取れるはずない、と思うんだけど、どうなんだろう?

自分がそういう思いをすると、逆に電話をかける時に気を遣ってしまうので、それもまたイヤなのだ。こんな時間にまだ起きてるかな、風呂入ってるのでは、テレビ見てるかな、彼女と××の最中かもしれない、などとあれこれ気にしてしまって、結局電話するタイミングを失ってしまった、というケースも多々ある。こっちはちゃんとした用があるのに電話出来ないなんて、こんな理不尽な話があるだろうか。そういう点でも、電話は嫌いである。

あと、キャッチホンてヤツ、あれも気に入らない。話をしてる最中に何やらノイズがしたかと思うと、「あ、電話がかかってきた、じゃ切るわ」と用は済んでないのに、一方的に切られたりする。非常に失礼である。だから、僕はキャッチホンにした事はない。だいたい、話してる時に他の電話がかかってくるなんて、落ち着かないではないか。話の途中で切る訳にはいかないし。

と、ここまで書いて読み返してみると、悪いのは電話ではなく、非常識な使い方をする輩だ、という気がしないでもない。でもやっぱり電話は嫌いだ。突然鳴るし、心臓に良くない。良い話を持ってくる訳でもない。皆さんも気をつけましょうね(締めは意味不明)。

コメント (13)
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