これを読んで下さっている人たちの中にも、留学経験のある人はいるだろう。或いは、今留学中という人も、もしかしたらいるかもしれない。そういう人たちからすると、今日のネタはきっと気分の悪いものだろう(笑)
世界恐慌のあおりを受けて、日本に来ている留学生たちも、生活が厳しいらしい。そんな留学生たちを、神奈川大・別府大・南山大・日本福祉大・室蘭工大といった大学では、学費免除・奨学金給付などで支援する方針らしい。留学生たちにとっては有り難い話だろう。しかし、正直に言うと、その必要があるのかどうか、疑問である。
あくまで、僕個人の認識だが、留学というのもは誰にでも可能な訳ではない。裕福な家庭の子か、国から奨学金が貰えるくらい優秀な子だけが留学出来るのだ、と思っている。留学先で生活費にも苦しんでいる、という経済レベルの家の子は、留学なんて、とんでもない話なのだ。そんな金もないのに、何故留学なんてするのか。理解に苦しむ。もちろん、留学した時は裕福だったけど、今はそうでもない、という可能性は大いにあるが。
そんな留学生たちを救済するのなら、日本人の優秀な苦学生を助けてやれよ、と思う。日本の大学なんだからさ。同じ貧乏でも、留学生は助けて貰えて、日本人は退学するしかない、なんて、なんとなくおかしくないか?
何故、日本の大学は留学生に親切なのか、と不思議に思ったけど、どうやら親切にしなければならない理由があるらしい。「留学生30万人計画」なんてのがそれかな。“グローバル戦略や、大学など教育研究の国際競争力を高め、すぐれた留学生を獲得するために、2020年をメドに留学整数を30万人とすることを目指す”ものらしいけど。不勉強なもんで、よく分からないけど、留学生が増えると、グローバル戦略や国際競争力が高まるのか? その為に日本人を海外へ積極的に留学させよう、というのなら話は分かるけど。それに、すぐれた留学生を獲得しても、いずれ母国へ帰るんだから、あまり日本の為には働かないような気もするし。
ま、要するに、留学生にたくさん来て欲しいから、困っている留学生には親切にしてあげよう、という事なんだろう。今イチ腑に落ちんが(笑)
留学生支援といえば、思い出す事があって、今から20年程前にラジオで、お金がなくて困っている留学生に救いの手を、ってな内容のCMを聞いた事がある。中国人と思しき女子大生が、あまり上手ではない日本語で、自らの窮状を訴えていたが、そのCMの最後の一言が、実に胸糞悪いものだった。
「わたしたちは、アルバイトをする為に日本に来たんじゃありません」
じゃ帰れよ、と思わずラジオに言いそうになってしまった(笑)。働きながら勉学するなんて、口で言うほど楽ではない訳で、おかげで学校にも行けず、勉強も出来ないのなら、最初から留学しなければいいのだ。きっと、金はなくても日本に行けば何とかなる、と舐めてかかっているのだろう。日本人はお人好しだから、すぐ助けてくれるよ、とかなんとか。CMの女子大生の口調も、自分らは大変なんだから、日本人が援助するのは当然、と終始そんな感じで、甘ったれるんじゃねぇ、と横っ面張り飛ばしたい心境だった。こっちが来て下さい、と頼んだ訳じゃないんだから、生活苦しいなら国へ帰れよ、とまあ、そう思ったのである。
実際には、これからは、頼んで日本に留学して貰うになるみたいだけど(笑)
海外の優秀な学生たちが、日本で勉強して学問や技術を身に付けたい、と言っているのなら、これは大変に喜ばしい事である。だから、留学生を拒む気はない。けど、本当に勉学に打ち込める人に来て欲しい。来たはいいけど、金もなく、学校にも行かず、援助しろ、と駄々をこねる留学生ならいらない。国や家族の期待を背負って、お金も出して貰って留学しているのだ。ちゃんと勉強しなさい。