日々の覚書

MFCオーナーのブログ

ベスト・ギタリスト

2012年04月29日 01時59分11秒 | 本と雑誌

音楽の楽しみ方、というのがあるとするなら、大きく分けると“曲を聴く”“演奏(歌唱)を聴く”の2つになると思う。もちろん、そういうのを意識してない人が大半と思うけど、クラシックやジャズの世界では、結構重要な要素であったりする。特にクラシックの場合、レコード屋の店頭では“作曲家別”“演奏者別”“ジャンル別”に、CDが分類されてたりして、これはクラシックという音楽が元々分業制であった事の名残りであろう(やや意味不明)。

ロック系の場合、曲も演奏もその他諸々も引っくるめて、トータルで音楽を評価している訳で、演奏者の技巧を楽しむ、という聴き方をされる事はあまりないと思う。しかし、いくら曲が良くても、演奏や歌が下手だと魅力も半減する訳で、下手よりも上手い方が良いのは当たり前だが、かといって“高度なテクニック=上手い”と単純に片付けられないのが、ロック系の良さというかややこしさというか(笑)

ロックに於いては、なんといっても花形はギターであり、ギタリストが注目を浴びるのは当然な訳で、そうなってくると「一番上手いギタリストは誰か」なんて議論があちこちで戦わされるようになる。かつては、音楽雑誌もネタに詰まると、「No.1ギタリストは誰だ?」みたいな特集を組んだものであるし、聴く側も「○○と△△とではどっちが上手い?」といった不毛な論争に明け暮れ、ミュージック・ライフのブレイヤー別人気投票の結果に一喜一憂したものだ。もちろん、誰が一番上手いか、なんてのは主観でしかないし、上手ければ人気あるのかというとそうでもないし(笑)、この手の不毛な議論は、あくまで音楽を聴く上での“ちょい足し”みたいなもんであり(笑)、本質とはあまり関係なく、あってもなくてもどうでもいいのである。けど、そういう不毛な論争がまた楽しいのも事実なのだ(笑)

ただ、この論争を面白がるのは、どうも特定の世代に限られているようだ。だいたい、現在30代後半以上の人たち、要するに“おじさん”たちである。この世代がティーンエイジャーだった頃、つまり1970年代から1980年代にかけて、ギタリストはロックバンドの華であり、少年たちの憧れのポジションであり、スターでありヒーローであり、ロックそのものを象徴する存在でもあった。レコードに合わせて、ほうきやバドミントンのラケットを抱えて、ギターを弾く真似をした経験のある人は多いだろう。かくいう僕もその一人である(笑) しかし、90年代以降、いわゆるギターヒーローみたいな人は少なくなってしまった。ロック自体のスタイルが変化してしまったせいだろう。

という訳で、毎度お馴染みレコード・コレクターズ誌最新号の特集が、なんと「20世紀のベスト・ギタリスト100」なのである。いつもの通り(笑)、ライター諸氏にベスト・ギタリストを20人選ばせ、それを集計して100人のギタリストを掲載している。よく20人も選べたよな、なんて思うけど、レココレのライター諸氏は世代的に、前述の“不毛な論争”に明け暮れてた人たちが大半なので(爆)、そんな大変でもないのかもしれない。結構楽しんでやってたのかも。

そんなレココレが選んだベスト・ギタリストのうち、100人はとても無理なので、1位~10位を紹介させて頂く。

1位・・・ジミ・ヘンドリックス
2位・・・ジェフ・ベック
3位・・・チャック・ベリー
4位・・・エリック・クラプトン
5位・・・ジミー・ペイジ
6位・・・キース・リチャーズ
7位・・・ライ・クーダー
8位・・・デュアン・オールマン
9位・・・ロバート・ジョンソン
10位・・BBキング

とてもフツーな結果に思えるけど、僕も特定の世代だからか?(笑)

と、これらを踏まえ(違)、僕も自分なりのベスト・ギタリストを選んでみた。20人も選べないけど、10人では収まらない、という事で15人である。その音楽が好き、というのではなく、ギタリストとして好きか、と聞かれると意外と名前が出てこないものだ。で、思いついた順番に名前を挙げていったので、順位ではありません、念の為。

ジェフ・ベック
デュアン・オールマン
ブライアン・メイ
ドン・フェルダー
トミー・ボーリン
エドワード・ヴァン・ヘイレン
エリック・ジョンソン

トレバー・ラビン
エリオット・イーストン
マーティン・バレ
ジョージ・ハリスン
エリック・スチュワート
リンジー・バッキンガム
ミック・ロンソン
リッチー・ブラックモア

いやはや、大変だけどやっぱり楽しいな(爆) 紙面の都合もあり、解説は省略(爆) 不毛と言えば不毛だけど、そんな事はどうでもいいので(笑)、皆さんも是非ご自分のベスト・ギタリストを選んでみては如何でしょう? きっと楽しいですよ(爆爆)

と言いつつ、レココレ最新号の次号予告を見ると、なんと、次回の特集は「20世紀のベスト・ベーシスト&ドラマー」である。楽しみな事この上ない。早く5月14日(レココレ発売日)にならないかな(爆)

コメント (7)
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