いやはや、今年も早いもので、もう10月半ば、プロ野球日本シリーズ出場チームも決定した。去年と同じ、ヤクルトとオリックスの対戦だ。両チームの関係者及びファンの皆さん、おめでとうございます。シリーズ史上1・2を争う名勝負となった(個人の見解です。笑)昨年のシリーズの再現なるか。実に楽しみだ。
セ・リーグ優勝及びクライマックス・シリーズ勝ち抜けのヤクルトだが、今年は早い時期から独走態勢に入り、一時期は他の5チームが全て勝率5割以下、という一強5弱状態だった事もあって、余裕の優勝といったところだろう。パ・リーグは混戦で、制したのは結局投手力に勝るオリックスという結果になったが、1位のオリックスと2位のソフトバンクが共に76勝65敗勝率5割3分9厘、というのは珍しいというか何というか、全く記憶がない(実際、史上初らしい)。直接対決の結果でオリックスの優勝という事になったが、クライマックス・シリーズの結果次第では、ひっくり返る可能性もあった訳で(直接対決の結果だけの話)、ま、一体どうなるのだとやきもきしてたのだが(笑)、結局オリックスに軍配が上がった。日本シリーズ頑張って下さい。去年の雪辱に期待してます。
という訳で、ちょっと間が空いてしまったが^^;、最近買ったCDから。
In The Aeroplane Over The Sea/Neutral Milk Hotel
ご存知の人はご存知なのだろうか。ニュートラル・ミルク・ホテルというバンドの2ndアルバムらしい。1997年に出ていたそうな。全く知らなかった。
このアルバムを知ったのは、以前当ブログでも紹介した、レコード・コレクターズの「90年代のロック・アルバム200」で、112位にランクインしていたからである。前述したように何も知らないのだが、レビューを見ていて、なんとなく気になるものがあった。ジャケットにもミョーに惹かれたし。
それからしばらくして、これまたここでも紹介したローリング・ストーンの「The 500 Greatest Albums Of All Time」にも、このアルバムがランクインしてるのに気がついた。376位である。正直なところ、意外と高い。このアルバムはもしかして、隠れた名盤なのか。ちなみに、1つ上の375位はグリーン・デイの『ドゥーキー』だった(だから?)
ま、そんな訳で、摩訶不思議なジャケットと共に、このアルバムが気になって仕方なくなってしまったのであった(笑) レココレとローリング・ストーンの両方のレビューを見てみると、割と似たような事が書かれていて、察しがつくとは思うけど、いわゆるインディーズであり、バンド形態にはなっているものの、ジェフ・マグナムというリーダーの嗜好でアルバムは作られており、要するにソロ・プロジェクトみたいなものらしい。こういうのは、90年代以降のインディーズでよく見られたパターンではないかと^^; このアルバムのコンセプトには、『アンネの日記』と『ベット・サウンズ』が大きな影響を与えており、つーか、リーダーはここいらに思い入れが強いらしい。相当内省的というか、内に籠もったマニアックな世界なのだろうな、と想像してしまう訳だ。
と、前置きが長くなったが、ついに我慢出来ずに聴いてみた。とうの昔に廃盤で入手困難、と聞いていたが、アマゾンには新品の在庫(再発されてたらしい)があったし、メルカリ等にも出品されているので、手に入れるのは別に難しくはなかったけど、隠れた名盤という評価のせいか、中古でもややお高め(笑)
で、肝心の中味だが、ジャケット同様摩訶不思議な世界(=一般受けはしない)ではあるものの、全体的にアコースティックな雰囲気でまとめられたサウンドもシンプルなメロディの収録曲も、それほど難解というかマニアックではなく、なかなか聴きやすい。ブラスも導入されているが、言葉は悪いがちんどん屋みたいな感じで、曲の雰囲気にフィットしていてよろしい。この手の音楽は、歌詞が重要なのだと思うが、歌詞が分からなくも、このアルバムの世界観みたいなものは伝わってくる。鮮烈な幼児体験というのが根底にはあるのだろうか。
という訳で、摩訶不思議だけどジャケット同様病みつきになりそうな世界でもある。興味を覚えた方は是非^^; しかし、内容はともかく、こういうアルバムが今評価されている、というのが凄いというか興味深いというか。聞いた話だと、2000年以降にデビューしたバンドの中には、このアルバムに大きく影響されているのも多く、そういう若者に評価された事で広く知られるようになり、時代に埋もれずに生き残る事が出来た、という事らしい。う~む、この世界では、何がどうなるか分からんな。
Imperfect Circle/Hootie & The Blowfish
これも以前紹介したが、目下のところ、フーティー&ザ・ブロウフィッシュの最新作。彼らは、2008年頃から活動を休止していたが2018年に復活、本アルバムは復活第一弾となる。なかなかの力作と言ってよかろう。
このアルバムでは、シェリル・クロウでお馴染みのジェフ・トロットをプロデューサーに迎え、何曲かで彼と共作もしていて、新生面を打ち出そうとしたのだろうと思うが、そのせいか、今までになくソリッドでタイトな印象。ただ、曲自体はいつものフーティー調で、特に新機軸は感じられない。ま、そういうバンドなんだから別にいいんだけど^^; ま、ファンが期待する内容にはなってると思う。逆に、そういうのが気に入らない人からは、評価が低いバンドな訳だ。仕方ないかな(笑)
ま、僕なんかも、フーティーのルーツに根ざしたサウンドが好きなので、別に新しい事をやって欲しいとは思わない。良い曲を作ってダリアス・ラッカーのボーカルを中心に良いサウンドを聞かせてくれたら満足。このスタイルのままで良いから、長く続けて欲しいと思うのであります^^;
ところで、ご存知の人も多いと思うが、クイーンの1989年の名盤『ザ・ミラクル』のデラックス盤が出るそうな。CD5枚・LP1枚・DVD1枚から成るコレクターズ・エディションは本編の他、未発表音源(初公開音源含む)を集めた「ザ・ミラクル・セッションズ」やアルバム未収録音源を収録した「オルタナティブ・ミラクル」といったディスクが魅力だが、例によってインスト集やインタビューCDには興味なし。CD2枚のデラックス・エディションは、本編と「ザ・ミラクル・セッションズ」という構成なんだそうで、これに「オルタナティブ・ミラクル」を加えた3枚組バージョンを是非出して欲しいもの(笑)
5年程前だっと思うが、『世界に捧ぐ』のアニバーサリー・エディションが出た時、本編のリマスターと未発表テイク集の2枚組で発売してくれないかな、と今回と同じような事を言っていたが(笑)、長い間知らなかったけど、2枚組仕様バージョンが出ていた。気づいたのが遅かったので買ってないが(笑)、今回も同様の展開に期待したい(爆)
今回の『ザ・ミラクル』デラックス・エディションの「ザ・ミラクル・セッションズ」収録の「フェイス・イット・アローン」という曲が、シングル・カットと言うか何と言うか、日本では配信のみでリリースされるらしい。マジで、配信のみっての止めてくれないかな。本国ではCD出てるのに、日本では配信だけ、というのも結構ある。困ったものだ。しかし、そのクイーンの「フェイス・イット・アローン」だが、完成品になってるのだろうか? フレディが“フェイス・イット・アローン”とだけ歌う10秒程度のバージョンしか聴いてないもんで、なんだか心配だ(笑)
でも、配信だけでも発売されるだけマシなのかも。『ザ・ミラクル』デラックス・エディションのちょっと前に、ロジャー・テイラーのライブ盤も出たのだが、これ、現時点で日本発売なしである。本国のオンライン・ショップで購入は可能らしいが、クイーンのロジャーだよ。日本発売なしってどういう事なんだよ。失礼な。ユニバーサルは一体何考えてるのか。責任者出てこい!(爆)