日々の覚書

MFCオーナーのブログ

MFC presents 500 Favorite Albums of All Time 180-161

2023年09月10日 11時03分49秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
180位→161位

☆180位☆

Tal Bachman/Tal Bachman (1999)
タル・バックマン/タル・バックマン
知る人ぞ知る存在なのが悲しいが、あのランディ・バックマンの息子だそうな。父親譲りなのか、なかなか良い曲を書くし、ボーカルも魅力的、芯の通ったロック・サウンドも素晴らしい。この当時アメリカに行ってて、ラジオで何度も「シーズ・ソー・ハイ」がかかっていたのを思い出す。「君が眠りにつく時」も名曲である。

☆179位☆

The Globe Sessions/Sheryl Crow (1998)
グローブ・セッションズ/シェリル・クロウ
シェリル・クロウの3作目は、スタジオでの実験的アプローチも見られる意欲作となった。「マイ・フェイバリット・ミステイク」「ネイバーウッド」といったキャッチーなロック・ナンバーのヒット曲はもろちんだが、「クラッシュ・アンド・バーン」「アム・アイ・ゲッティング・スルー」といったブログレッシブな曲もある。ディラン作の「リバーワイド」も良い。

☆178位☆

Live On Two Legs/Pearl Jam (1998)
ライブ・オン・トゥー・レッグス/パール・ジャム
初のライブ盤と言っていいのか。パール・ジャムの勢いというか熱さが感じられる好盤である。バッキングに徹するマイク・マクレディとソロを弾きまくるストーン・ゴッサード、2人のギタリストの役割分担がはっきりしているのが分かりやすい。このバンドの顔は何と言ってもエディ・ベダーだが、バンドに任せる所は任せる、みたいな分業と連帯感が却って新しい。

☆177位☆

Ladies & Gentplemen The Best Of George Michael/George Michael (1998)
レディーズ&ジェントルメン・・・ザ・ベスト・オブ・ジョージ・マイケル/ジョージ・マイケル
ワム!時代の曲も含む、この時点でのオールタイム・ベスト。アレサ・フランクリンとの「愛のおとずれ」が収録されているのがポイント高い。2枚組で、1枚はバラード集、1枚はアップテンポの曲中心、という構成もよろしい。聴き応えがあるのはアップテンポ中心のDisc2で、大ヒットは少ないが、スティービー・ワンダーやクイーンのカバーもあり、文句なしに楽しめる。

☆176位☆

Another World/Brian May (1998)
アナザー・ワールド/ブライアン・メイ
ブライアンのソロ第2弾は、よりハード・ロック色を強めた内容となった。重厚な音作りが素晴らしいが、そこに貢献したコージー・パウエルの遺作となってしまったのは残念。「ビジネス」「チャイナ・ベル」「サイボーグ」といったハードでメタリックな曲が続いた後、ジミヘンやモットのカバーが並び、最後の穏やかなタイトル曲に至る構成が、とにかく絶妙である。

☆175位☆

Bridges To Babylon/Rolling Stones (1997)
ブリッジス・トゥー・バビロン/ローリング・ストーンズ
本作で、ストーンズが起用した旬のプロデューサーはドン・ウォズにダスト・ブラザーズ。タッグを組んだ「エニバディ・シーン・マイ・ベイビー」は、ヒップホップ風味も感じられるミステリアスな名曲。同じ顔ぶれの「セイント・オブ・ミー」も素晴らしい。ほぼ全曲に関わったドン・ウォズによる、古くも新しいストーンズが聴ける、いかにも90年代らしい傑作。

☆174位☆

Now/Paul Rodgers (1997)
NOW/ポール・ロジャース
3年以上に及んだブルース・プロジェクトを終えたポール・ロジャースが放った、快心のロック・アルバム。ブルースとは違う、産業ロック的手触りもあるストレートで聴きやすいサウンドである。ポール・ロジャースのボーカルも絶好調で、実に素晴らしい歌いっぷりだ。この人が歌うことで、どの曲にも新しい魂が宿る。とにかく聞き惚れてしまう。素晴らしいとしか言いようがない。

☆173位☆

Nine Lives/Aerosmith (1997)
ナイン・ライブス/エアロスミス
冒頭の4曲「Nine Lives」「Falling In Love」「Hole In My Soul」「Taste Of India」はとにかく完璧。文句なし。他の曲もおしなべて出来が良く、あまりの高水準に、分割してリリースしても良かったのではと思えてしまうくらい、高カロリーな完成度。外部ソングライターの功績であろうが、一種洗練されたハード・ロックになっているのが凄い。エアロ90年代の第2の全盛期にふさわしい名盤。

☆172位☆

Encomium : A Tribure To Led Zeppelin/Various Artists (1995)
レッド・ツェッペリン・トリビュート
主にアメリカのオルタナ系ミュージシャン達によるレッド・ツェッペリンのトリビュート・アルバムで、案外シブい選曲と合わせてなかなかの傑作である。持ち味を生かしたカバー振りが素晴らしい。フーティー&ザ・ブロウフィッシュによる「Hey Hey What Can I Do」なんて知ってる方が珍しいのでは。タイトルは“賛辞”という意味。良いセンスである。

☆171位☆

Tails/Lisa Loeb & Nine Stories (1995)
テイルズ/リサ・ローブ&ナイン・ストーリーズ
映画『リアリティ・バイツ』に採用された「ステイ」の大ヒットで、一躍注目されたリサ・ローブの1st。アコースティックな癒やし系サウンドとインテリジェンス高そうな雰囲気の歌詞が融合して、どことなく文学的香りのする音楽を生み出している。グランジ風ギターが炸裂する曲もある。アルバム・タイトルは“物語”ではなく“しっぽ”。このセンスも良い。

☆170位☆

Strictry Commercial The Best Of Frank Zappa (1995)
ベスト・オブ・フランク・ザッパ/フランク・ザッパ
1993年に亡くなったフランク・ザッパの、比較的ポップな曲を集めたベスト盤。ポップとはいえ、ザッパなので一筋縄ではいかない。60年代から80年代まで、幅広く選曲されており、サイケ、ジャズ・ロック、ドゥワップ、ブルース、R&B、ラップ、ディスコなど、様々な音楽の要素に溢れていて、聞いてる分には実に楽しい。広大なザッパ・ワールドの小さな入門編としては最適。

☆169位☆

Bedtime Strories/Madonna (1994)
ベッドタイム・ストーリーズ/マドンナ
ダラス・オースティン、ベイビーフェイス、ネリー・フーパーなど、当時の売れっ子プロデューサーたちを贅沢に使ったゴージャスなアルバム。通算11曲目の全米No.1となった「テイク・ア・バウ」をはじめ、曲もサウンド・プロダクションもオシャレでゴージャスな仕上がりで、都会的かつオトナの音楽といった趣。デビュー時からの路線は、本作で一旦打ち止めとなる。

☆168位☆

Muddy Water Blues A Tribute To Muddy Waters/Paul Rodgers (1993)
マディ・ウォーター・ブルース/ポール・ロジャース
ブルースの象徴的存在てあり、今日のロックの祖とも言えるマディ・ウォータースの代表曲を、ポール・ロジャースは曲ごとにゲスト・ギタリストを招いて改めてカバーした。現代的解釈で甦るブルースの名曲たち、ジェフ・ベック、スティーブ・ミラー、ブライアン・セッツァーなどの豪華なギリタスト陣、そして何よりポール・ロジャース入魂のボーカルが聴く者の胸を熱くする。

☆167位☆

Walk The Dog & Light The Light/Laura Nyro (1993)
抱擁~犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて/ローラ・ニーロ
時にエキセントリックですらあった、才気走っていた若い頃と違い、母となったローラは、優しく包み込むようなアルバムを作った。女性の権利や地位をテーマにした曲もあるが、ソフィスティケイトされたサウンドと穏やかなボーカルで、ゆったりと聴かせる。こういうのを癒やし系と言うのだ。バーナード・パーディーらによる演奏も素晴らしく、ローラの生涯を通じても1、2を争う名盤である。

☆166位☆

Blue Rock/The Cross (1991)
ブルー・ロック/ザ・クロス
クイーンのロジャーによる別バンドの最終作。ほとんどロジャーのソロだった1st、ロジャー以外のメンバーがメインで仕上げた2nd、と比較すると、段違いの傑作である。曲のクォリティが向上し、バラエティに富んだアルバムとなった。全編に漂うブリティッシュ・バンドらしい雰囲気もいい。確実にメンバーたちの力量は上がり、単なるロジャー頼みではないパンドに成長した。

☆165位☆

Thanyou And Goodnight/It Bites (1991)
サンキュー・アンド・グッドナイト~ライブ/イット・バイツ
イット・バイツの演奏力の高さは評判だったが、この時点での初ライブ盤で、その素晴らしさは十分に堪能出来る。高度なテクニックを駆使しつつも、遊び心とユーモアの感じられるパフォーマンスは、正にブリティッシュ・ブログレの鑑。「KIss Like Judas」「Calling All The Heroes」「Still To Young To Remember」あたりでは、ソングライターとしての高い能力を発揮している。

☆164位☆

Tales From The Brothers Gibb History In Song 1967-1990/Bee Gees (1990)
ビー・ジーズ・ゴールデン・ヒストリー/ビー・ジーズ
タイトル通り、ビー・ジーズのシングルをリリース順に収録したCD4枚組。ビー・ジーズの場合、シングルはアルバムとは切り離して聴きたいもの。初期の“田園フォーク”路線を収録したDisc1と2も良いが、70年代後半の怒濤のヒット曲集であるDisc3が白眉である。ディスコの一言では片付けられない独特の作風を感じて欲しい。ビー・ジーズはやっばり凄い。

☆163位☆

Dr. Feelgood/Motley Crue (1989)
Dr.フィールグッド/モトリー・クルー
モトリーは本作しか聴いていないが、間違いなく名盤である。冒頭のタイトル曲のカッコ良さには言葉もない。名曲だ。他の収録曲も粒揃いで、バラード系の曲もあって全体のバランスもいい。以前感じられた音の薄さもなく、堂々たるハード・ロック・アルバムと言える。メタルというより、少しオトナになったバッド・ボーイのロックンロール。

☆162位☆

Greatest Hits/KC & The Sunshine Band (1989)
(日本未発売)
分かりやすいメロディと曲構成が身上のKC&ザ・サンシャイン・バンドだけに、しかもディスコでもあるし、一過性のポップスとして消費されてしまう運命だったのだろうが、意外と今聴いても新鮮で楽しく聴ける。自然と身体が動き、一緒に口ずさんでしまうのだ。「ザッツ・ザ・ウェイ」「シェイク・ユア・ブーティ」「愛はノンストップ」といったヒット曲が放つ輝きは永遠である。

☆161位☆

Bad English/Bad English (1989)
バッド・イングリッシュ/バッド・イングリッシュ
元ベイビーズと元ジャーニーのメンバーによる、いわゆるスーパー・グループ。ハードでポップで、バラードも聴かせるし、非常にバランスの取れたアルバムだ。シンセを多用しているのもいい。ジョン・ウェイトのボーカルをはじめ、演奏力も高く、様々なスタイルに対応出来るのも強み。ややバラード系が多いかな、という気もするが、産業ロック最後の名盤と言っていい。

次回は、160位→141位です^^

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする