今さらだが、音楽を聴く楽しみのひとつがレコード・ジャケットである(アルバム・カバーとも言う)。配信で音楽を購入するのが一般的になりつつある昨今、音楽を聴きながらジャケットを眺めてイメージを膨らませる、なんて事してる人は少ないと思うが、アナログ・レコードが好きだとのたまう若い世代は、ちゃんとジャケットも見ているのだろうか。あれは単なる、レコード盤を収納するケースなんかではないのである。
という訳で(笑)、こんなのを見つけた。
これはUdiscovermusic.jpという、ユニバーサル・ミュージック・ジャパンのサイト内にあるコンテンツで、ま、いわばローリング・ストーンみたいなもん(笑) 興味深い記事があるので、時々見てます。そこで、最近みつけたのが↑という次第。随分前にアップされてたらしいけど(笑) ロックの歴史を彩った名ジャケットが100枚並んでるのは、なかなかに壮観。スクロールして最後まで見てね^^: 正にアートと言っていい。思わず見入ってしまいます。どれも甲乙付け難いが、個人的には『チープ・スリル』のジャケットが好きだな。他にも、こんなのあります↓。
顔といっても、必ずしもアーティスト本人の顔ばかりではないので念の為。確かに、顔だけなんだけど、どれもインパクト大。ただ個人的には、このテーマならやっぱり、オリビアの『そよ風の誘惑』は外せないな(笑)
印象的なジャケットで、アーティスト本人のみならず、そのジャンル等までも象徴してしまったというジャケットたち。うむ、確かに、『パーブル・レイン』や『ボーン・イン・ザ・USA』のジャケットなんて、80年代そのものだもんね。
その他、「史上最悪のアルバム・ジャケット20枚」とか「史上最も物議を醸したアルバム・ジャケット20枚」なんてのもあるが、ちょっと紹介するのが憚られるのがあること、決してメジャーでないのが多いこと、もあって、URLは掲載しません。興味ある方は、探してみて下さい(笑)
こんなの見てると、「MFCオーナーが選ぶ名作ジャケット20枚」なんてやってみたくなるけど、難しそうだな(爆)
ジャケットが素晴らしいからといって、中味も良いかというと、必ずしもそうではないのが、また面白いところで、よく聞くのが、ジャケットに惹かれて買う、つまりジャケ買いというヤツだが、そういうのに限って中味はジャケットほどではない、という話。まぁ、そんなもので(笑)ジャケ買いなんて、ほんと勇気のいる行為だ。当ブログでも、かなり前にこんな記事やあんな記事を掲載してるので、MFCオーナーはジャケ買い好き、と思ってる人も多いかもしれないが(爆)、実際のところはそうでもない。
ただ、これまでの音楽人生を振り返ってみると(大げさな)、一枚だけジャケ買いしたことがある。それがこれである。
知る人ぞ知るバンドだと思うが、案外と知ってる人多いかも。「The La's」というバンドの『The La's』というアルバムである。1990年頃に出た。都内のとあるレコード屋で、割に目立つように並べてあったので、それなりにプッシュしていたのだろう。最初から、このジャケットには惹かれるものがあったが、次にそこの店に行った時には買ってたと思う(ちなみに、店の名は六本木WAVEです)。もしかすると、他の店でも見かけて気になっていたのかもしれない。つまり、それなりに評判のバンドだったのか、僕が知らなかっただけで。
家に帰ってから、ジャケットを見つめながら、じっくりとCDを聴いてみたが、正直言うと僕の趣味ではなかった。このラーズは3人組、アコースティック色の強いロックである。いわゆるネオアコって、こんな感じなのかな、と当時の僕は思ったが、ま、好みの音ではなかった。プロデューサーがスティーブ・リリーホワイトだったのには驚いたけど。今回、この記事を書くにあたり、チョー久々に聴いてみたが、そんなに悪くはない。曲も分かりやすいし、シングルになったという「There She Goes」なんて、ソウル・アサイラムあたりがやりような雰囲気だ。最近ウィキペディア等で知ったのだが、ラーズは80年代後半に結成され、レーベルと契約はしたものの、このアルバムのレコーディングが始まる頃には、バンドの状態はめちゃくちゃだったらしい。メンバーもレコーディングには非協力的で、仕方なくリリーホワイトが最終的に形にしたのだそうな。もちろん、そんな背景があっただなんて、当時は知らなかった(笑) でも、今でも、このジャケットの衝撃は凄い。つい見入ってしまうのは変わらない。
という訳で、ジャケ買いで失敗したお話でした(笑) ま、このラーズの場合は、失敗というより、思うてたんと違う、というレベルだけどね。
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