「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

廃れる風景

2008-03-29 19:32:35 | 遠野
 今朝は里からみえる範囲の比較的高い山は積雪があったようで、白くなっておりました。
 また日中は、時折薄日は差すものの、霙交じり雨も時折降る肌寒い一日でもありました。


 そんな中、この頃話題としております上郷町細越にあったと云われる内城館跡の何かを求めて上郷方面に車を走らせる。

 場合によっては山野に突入といった場面も想定しておりましたが、生憎の雨模様、今回は下見程度ということにして、実際の館跡探しはもうしばらくあれこれ頭で考えてからとなりそうです。


 上郷町細越 火尻集落辺りの山際をうろくつ。

林崎館跡・・・火尻側から


 遠野阿曾沼時代、現上郷町の細越地区を領有していた細越氏の古館、林崎館

 細越氏は多田氏系の一族と考察されている。
 菊池氏系の内城氏との関連は?・・・色々と興味の尽きないことでもありますが、まずは糠森館跡や石ヶ森館跡といった火尻集落近在の山城を探訪してからとなりそうです。


 次に、遠野ぶれんど歴史、民俗班の一員、一如女史にご指摘いただいた旧細越小学校跡地辺りが怪しいのでは・・・を受けて、ついでに足を伸ばしてみました。
 

細越地区コミュニティ消防センター


 平城系はあまり得意ではないもので、その痕跡等をどのように探し出すか悩んだだけでその場を後にしました。
 屋敷系の館だったかもしれませんし、隣接山野は菊池一族平清水氏系の館、瓜ヶ森館が残されており、これまた大いに悩むところです。




 いずれ古の遠野の歴史は伝承という形で語り継がれたもの、館跡等の史跡として今もなお、静かに伝え守られたり、密かに山中に眠っていたりとそのベールは大きく剥がされてはいない、しかし、着実に人々の記憶の中から廃れていく方向には間違いなく進んでいるように思える。
 
 「どにゃ~せなあかん」・・・笑・・・そんな思いです。



 こちらは別場所(小生の地元)

 だいぶ「おっけてらな(倒れているな)」といつも見てましたが・・・。



 遂に・・・という思いです。
 でもご神体は別場所に遷座したような・・・?

 すぐ近くの祠も・・・・。






 こちらは、つっかえ棒でなんとか持ち堪えている雰囲気。

 いずれこのような祠を守る人、気にする方々が居なくなると直ぐに廃れてしまいますが、だからといって直ぐに新しいものと交換もできない現状もあって、個人の範疇というのもなかなか厳しいかもしれませんね。
コメント (8)
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