菩提寺の山百合も、いよいよ終盤というところ・・・。
本日も夏空が広がり、猛暑日寸前の34.2℃だったとか・・・
連日の酷暑でへタレ気味となってますが、例年、この時期恒例となっている伝承行事である「愛宕大権現(愛宕神社)」の宵宮を、本日2日に執り行いました。
小生が別当を勤める愛宕大権現(福泉寺境内 本堂脇)
今年は、諸般の事情で愛宕堂を管理する福泉寺との調整で8月2日、午後3時から宵宮&例祭を営むことが3週間ほど前に決まっておりました。
本来は旧暦の6月24日が例祭日なのですが、我家の先代(親父)の頃から菩提寺である福泉寺と日程調整をして各々都合がつく日に営むという申し合わせで、必ずしも例祭の前日に宵宮を行うということでもなく、いずれその日の前後に営んでおります。
今年は、我家がお願いした日が我家の総本家筋が別当を勤める妻の神の奥、「大沢不動(倶梨伽羅不動)」の宵宮日に重なったことから、福泉寺住職の都合もつかずで日程調整が難航し、双方折り合いがついた日が本日2日ということになりましたが嫁様が仕事ということで、直会の料理等も準備出来ずという状況となり苦肉の策というか、仕方なく直会はしないことで申し合わせ、夕方早くに執り行うことにいたしました。
我家からは別当の私と母親、そして伯母の3人、お寺さんからは住職様に奥様という合せて5人という、なんとも寂しい内容となりました・・・
いつものと変わらないのは境内に鳴り響く蝉時雨と咲き誇る山百合、そしてその独特の香りが漂う中というところですが、親父から別当を引き継いで11年、当ブログでもブログ開設の翌年の2005年から毎年、愛宕大権現の宵宮に関して記事としてエントリーしておりますが、今年は人員的にも内容に関しても、かなり寂しい宵宮となりました。
当時高校生、中学生の長女や長男、二女・・・近所の食堂のご家族、氏神的な極めて小さなお祭りに興味を示す菩提寺関係の信徒の方々等も加わっていた時もありましたが、ここ数年、徐々に人数も減り、今年は「としょり(年寄り)」だけとなってしまいました・・・
別当として、また、こうした伝承行事を出来るだけ継続させたいと願う立場ですが、なかなか今現在の生活スタイル、現状が優先ということで、いささか不本意ではありますが、仕方なしなのかもしれません。
神仏を崇めお祀りすることを根本に古より守り伝え、例祭日が決められていたものを人間の勝手
で変えていくこと・・・やはり個人的には少しばかり心に引っ掛かることでもありますが・・・
とにかく少なくても今年のような内容は来年は無いようにしたい、昨年以前の姿にまた戻ることにしたいと思います・・・
記録では江戸末期、閉伊郡(遠野)駒木村分として「愛宕~清十郎」と俗別当として私から数えて6代前の先祖、清十郎の名が記されてからの別当家ということで、どんな形にせよ絶やすわけにはいきませんから・・・!
直会は無いはずでしたが、住職様に「少し寄って涼んで行け・・・」と母親、伯母とも誘われたので、お言葉に甘えて軽く冷たいビールなどをいただき1時間ほど、昔話等を語り合って帰宅いたしました・・・
少し効きました・・・
我家の山百合も終盤・・・
鈴なり山百合・・・!