「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

ザシキワラシの見えるとき

2007-08-04 18:15:38 | 遠野
 遠野市博物館講座「ザシキワラシの見えるとき」の講演を聴講しました。

基調講演・・東京学芸大学教授、遠野市立図書館、博物館館長 石井正巳先生
記念講演・・リアス・アーク美術館学芸係長 川島秀一先生
博物館特別展「ザシキワラシ」見学




 図書館博物館視聴覚ホール


 受講者約40名、会場はほぼ満杯、今回は若い世代や市外から受講された方々も見受けられました。

 
 お馴染み石井先生による基調講演



 東北における座敷童子研究の第一人者、川島先生による記念講演



 学術的といいますか、座敷童子というひとつの現象を、難しく解説する内容かと思っておりましたが、体験談や伝承を集めた資料や講演者が拾い集めた内容を盛り込んだ、わかりやすいなかなか興味ある講演内容でもありました。


 妖怪やら心霊といった分野からみた場合、その多くは江戸時代に完成といった内容が語られますが、座敷童子(ザシキワラシ)に関しては、江戸期には登場しないということ、全国的に知られるようになったこと含みその登場は、遠野物語が初であったこと(明治43年)が触れられておりました。

 無論、全国的なことではなく各地方といいますか、局地的にはかなり昔からその存在等は語られてきたものでもありそうです。


 ひとつ気が付いた点、遠野を含み宮城県にかけての座敷童子の話では、その姿をみたことにより、またみた内容を語ったことにより、その家は没落といった経緯が多く伝えられている。

 岩手県北では、その姿をみた者は、地位の向上やら事業に成功といったことが語られている。

 いずれ、旧家に居て、子供であり、そして居る間はその家は繁栄するも出ていったら没落といった過程は、多く語られる内容でもあります。

 この場では書き足りない、書き表せない多くのことを私は感じましたが、疑問点も含み、この分野での精進も必要かな・・・と改めて思ったところです。

 こうした講演会、これからも都合がつけばドンドン参加して参りたいと思いました。



 講演会の後は、学芸員さんの案内説明で博物館で開催中の特別展「ザシキワラシ」を見学いたしました。


 座敷童子の足跡・・・?


 遠野ぶれんど仲間の誰かさんの座敷童子の足跡とか・・・・笑





 余談

 我家には一応小さいながらも座敷と呼ぶ和室がございますが、座敷童子が出ると多く語られる奥座敷の類はない。

 ここ数ヶ月、度重なる上京やら、庭の排水工事、間もなく開始される庭の舗装工事での大きな出費が予定されている。
 しかも近隣との境界関連で強くお叱りを受け、再度一部工事のやり直し、そしてここに来てなんと寝室の根太が落ちたといいますか、床が落ちそうになっての床全面張替え工事、さらに17年間よく持ったものだといわれますが、ボイラーが遂に故障、こちらも買い替えしなければならない・・・・涙

 我家に座敷童子が居たとは思えないが、出て行ったかのような昨今のトラブル・・・・これには参った・・・・涙
 
 

 
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8 コメント

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座敷童子遭遇譚 (タマ千代)
2007-08-04 20:55:04
遠野では大出の某民宿、岩手県北の某旅館・・・・
知り合いか身内の話を聞いてはいるが。
私はいずれの現場でも正にその瞬間同席していたものの、他人が感じたものを「えっ、えっ。そうなの?」程度のアンテナの弱さ。

傍にいた人がハッキリと感知していた(らしい)が、別に怖くもなくゾクゾクもせず・・・・
これも体質なのかなァ。
でも、「感じた人」はその後いいことがあったとか、事故に遭いそうな危ないトコを助けられたとか話していました。

正直、「感じた人」にしか分からないモノかと思っています。
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早池峰神社 (とらねこ)
2007-08-04 21:04:18
 県北の某市某温泉、県央の某町(旧遠野南部領)、そして遠野が座敷童子出没三大箇所とか?、さらに早池峰神社での座敷童子に関わるお祭り、この発端は遠野の某民宿・・・(大出ではありません)、今も座敷童子に関わる内容含みの不思議な現象は語られておるようです。
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奥座敷の童 (romi)
2007-08-04 23:25:06
ジャスギワラス:ジャシキボッコと言ってた時代が消えてしまいます。
「ざしきわらし」と読み直してしまうと何かよそ行きで魂のような物を忘れてしまう気がします。
遠野では「じゃすぎぼっこ」と言ってた・・・事さえ遠い昔になりそうで・・・・寂しいですね。
柳田によって漢字に表記されて以来その姿は見えなくなったのかも知れませんね。
最近は見てませんが我が家には・・・・居ます。
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聞いた話 (一如)
2007-08-05 05:25:47
 それは、座敷わらしかどうかは不明であります。
知人の女性、お盆の頃嫁ぎ先にて着物姿の幼き子供が廊下を通るのを目撃。
髪もおかっぱ、着物の模様も昔のもの。
 家の人に、「こんな女の子があそこからそっちへ」と伝えると「あぁ、そが」
という至極当たり前のような返事。
家の人が多くを語らないので、真相はわかりません。
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じゃすぎわらす (とらねこ)
2007-08-05 07:22:40
romiさん
まさに仰せのとおりかと思います。
座敷童子・ザシキワラシとなるとまた別な新種のような雰囲気も感じられ、東北で言われる方言のものが霞んでしまいがちでもあります。

そういえば、勘十郎家の座敷童子もことも若干触れられておりました。
遠野物語に登場ということで、全国初のお話しが飯豊の座敷童子となりますね。

座敷童子の存在、摩訶不思議ながらも居そうな雰囲気、まさに不思議の里、遠野ですね。
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座敷童子 (とらねこ)
2007-08-05 07:25:49
一如さん
それは座敷童子かと思いますよ。
大人には見えないとか、見たとか、色々と語られますが、現代社会においても度々目撃される現象、これはやはり何かありそうな感じ、その人の心の内とか信仰心とはまた違った何かがありそうでもあります。
この分野もまた興味が出てまいりました。
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座敷童 (藤九郎)
2007-08-06 21:26:16
さすがっ!!って感じのイベントですね。
八戸には座敷わらし伝説は皆無だと思っていたら昔はあったらしいです。
メドツも座敷わらしも今はどこさいったんでしょうか・・・。
それにしても、度重なる出費、これでとらねこさんと喜代志で飲むのがまた遠のくのか?と考えると涙がほろほろとこぼれてしまいます。
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遠野 (とらねこ)
2007-08-06 22:22:40
藤九郎さん
遠野とくれば河童、そして座敷童子ときますから、地域の特性を生かしたイベントかもしれません。

我家の座敷童子、最初から居たとは思えませんが、それにしても痛い出費の数々、でも秋には八戸入り、温泉に喜代志、屋台村、是非にご案内願います。
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