眼が覚めましたが起きるのがつらい、が寝ているわけにはいかないのが
浮世の辛さです。 磁石の-(寝床)から+(からだ)を引きはがすようにして
立ちあがります。 早く仕事を終えてふたたびここに戻り、「お前(寝床)」の上
に体を横たえるのが何よりの願いだ!と二三歩あるき始めて、本当に目が
覚めました。 夢のなかでも一生懸命起き上がる「真面目な」勤労者精神の
発揮です。
それにしても、いよいよ、「春眠暁を覚えず」の季節がやってきたわけです。
昨日は休日、その証拠には歩数計の数字は朝の赤旗配達の4000歩から動
いていません。 帰ってきて風呂に入り朝飯をくってから寝床に潜って午前中寝
ていたし、その前日は日曜日で歩いていません、体調が悪く夜出るべき会議を
欠席して寝てましたから寝不足で、こういう夢になるわけがありません。
kaeruは季節の変わり目を身をもって、夢をもって知るのです。
俳句の季語 「蛙(かわず)の目借り時」 とは、晩春の眠気を誘う時期のもので
すが、一足早くやって来た春です。
「老いては子に従え」 から 「老いては床に従え」に……。