kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

立っていては汚れは見えない。

2013-03-14 20:51:30 | 詩的なつぶやき

 ワックスで綺麗になった床、汚れも見えず「掃除は楽だ」と簡単に済ませ

ようとすると、足元にうすく汚れが眼につきました。

 

 汚れとは、など大げさに言うことでもないのですが、要は光の乱反射なの

です。光が当って均等に反射すれば「綺麗」なのです。ワックスで綺麗にな

るとは、反射を均等にすること床に着く汚れ物を拭いやすくする、ということ

です。ですから、光の当たり具合で汚れていたりいなかったりします。うすい

汚れなど首の動かし方ひとつで、見えたり見えなかったりします。冬の朝日

は斜めからどんな汚れも浮き立たせ、気付かせてくれます。

 

 足元の汚れはそういう程度のものですが、普通の施設とちがい医療関係

の施設では、綺麗にすることだけでなく雑菌の繁殖を防ぐことが大事なこと

ですから、床に屈みこみます。 するとその周りにもなお細かい汚れが目につ

いてきます。そういう汚れを拭いとるためには床に這いつくばります。

 立っていてあるいは歩きながらでは、この位のものは見えません、見えな

い物には手が着きません。 清掃は「着眼小局、着手小局」なのです。

 

 この現場は私は丁度一年になりますが、三月で契約解除、入札で落せな

かったとの報告がありました。

  春の日や床の汚れのうすき朱     清蛙