kaeruのつぶやき

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かげろう映す床。

2013-03-07 21:29:09 | 詩的なつぶやき

 ワックス(床のつや出し薬剤)を塗ったばかりの床、畳半畳ほど太陽の光

がくっきりと映えています。 そこへ掃除機の先端を入れようとして? 床が、

否、床の表がゆらゆらしています。 光の縞模様がゆらいでいるのです。

 

 陽炎、歳時記に「遠方のものが揺らいで見える現象。科学的にいえば、直

射日光で地面が熱せられ、空気の低層に温度差が生じ、その空気の濃度が

不規則となるため通過する光が不規則に屈折させられる」とあります。

 遠方どころか、足元に見える揺らぎで、ガラス戸を開いて空を見上げても、

ただ青い空間だけが広がっているだけです。この空間が揺らいでいるのか、

空を見上げているだけではとても分かりません。 ワックスで磨きあげたばか

りだからこそ目にしえたのでしょう。 そして、わずか10分ほどの間には、も

うなんの動きもない木目のきれいな床になっていました。

 

   子の手引く聖母像の苑陽炎へり      清蛙