毎朝焼香しつつ気になることがありました。仏壇の前に飾ってある父母の
遺影、向かって右に父、左に母の写真を入れてあるのですが、はじめ反対
だったのを私が知ったかぶりをして直したのでした。 気がついたら位牌もそ
ういう位置になっていて、これは内の奥さんが変えたのでしょう。
これはどちらでもいい話なのです。
ひな祭りの日ですから雛段の一番上の男雛女雛の座り位置の話でいえば、
どちらにも置かれるようです。 とはいえ、由来はあるので、古来、天皇の脇に
立つ者として上位の左大臣は文字通り左、下位の右大臣は右ということから、
雛段でも男雛は左(向かって右)、女雛はその反対側に置かれました。
明治になって西洋化するしきたりのなか、大正天皇の即位式で天皇が右
に立ち、以降それが皇室の伝統になり、雛飾りでもそれに倣うようになって、
日本人形協会では男雛を向かって左に置くのを「現代式」、右に置くのを「古
式」というそうです。(この話はWikiからの孫引きです)
雛飾るまではひとりの老の部屋 中山 はな
子どもの頃の自分の思い出がよみがえる雛、それを受け渡す子もなく
老いた独りの部屋に段を飾ることもなく、男雛と女雛を置いている。