昼近く坊さんに経文を唱えてもらい、午後は寺の法要に出てきました。
春分の日(今年は20日)を彼岸の中日とよび、その日を挟んで前後三
日づつの七日間を「彼岸」と呼びますので、今日は彼岸の入り。
秋分の日を挟んでも同様に彼岸がありますが、これは「秋の彼岸」と呼
びただ彼岸といえば春のこの時期を指します。 「暑さ寒さも彼岸まで」と
言われますが、時期からいうと順番を逆に「寒さ暑さも~」と言うべきで
しょうか。
正岡子規の 毎年よ彼岸の入に寒いのは の句は
「母の詞(ことば)自ら句になりて」と小題があるように、母の言葉そのま
まを詠んでいます、明治26(1893)年の作。母と妹が子規に呼ばれて故
郷から東京・根岸の家に入ったのはその前年明治25年11月、秋の彼岸
は過ぎていました。
妹・律を詠んだ句
薪をわるいもうと一人冬籠 はその頃の詠みでしょう。