kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

目を閉じて耳を……。

2013-03-13 21:04:54 | 詩的なつぶやき

 何をつぶやこうかとPCのキーに手を置いている、気になるのが風の音で

す。 それで思い出し本を開いてみた、次のような言葉です。

   眼は、いつでも思った時に

   すぐに閉じることが出来るように

   出来て居る。 併し、

   耳の方は、自分で自分を

   閉じることが出来ないように

   出来て居る。

   何故だろう。

 寺田寅彦の 『俳句と地球物理』 という本のカバーにあるのだから寅彦の

言葉なのでしょう、か。

 「何故か」といって、そのまま、あとは自分で考えてごらん、という意味でしょう。

眼は光のない所では役に立たない、その分耳をそばたてて注意を払う。 眠って  

いるときでさえ耳は敏感に反応する。

 俳句も眼ばかりでなく耳で詠もう、ということ?

     死者生者声を束ねて春嵐     清蛙

     春嵐闇ゆく死者の声となり     清蛙