何をつぶやこうかとPCのキーに手を置いている、気になるのが風の音で
す。 それで思い出し本を開いてみた、次のような言葉です。
眼は、いつでも思った時に
すぐに閉じることが出来るように
出来て居る。 併し、
耳の方は、自分で自分を
閉じることが出来ないように
出来て居る。
何故だろう。
寺田寅彦の 『俳句と地球物理』 という本のカバーにあるのだから寅彦の
言葉なのでしょう、か。
「何故か」といって、そのまま、あとは自分で考えてごらん、という意味でしょう。
眼は光のない所では役に立たない、その分耳をそばたてて注意を払う。 眠って
いるときでさえ耳は敏感に反応する。
俳句も眼ばかりでなく耳で詠もう、ということ?
死者生者声を束ねて春嵐 清蛙
春嵐闇ゆく死者の声となり 清蛙