♪♪ 忘れることは困るけど
それでもいいんだ 次のため
新たに星数の多くをつかもう
困るだけじゃないんだよ
困るだけじゃないんだよ
今でも好きだ 知ることが ♪♪
昨日は忘れることを嘆きました。 今日は一転して、忘却力賛歌。
千昌夫の ♪ 星影のワルツ ♪ で口にしてみて下さい。
忘れることができるから、覚えることができるのだそうです。
昨日のタイムレコーダーのことも目の前のタイムよりも、600年ほど前
の応永二十五年六月一日という日付が気になっていたためだったかも
知れません。
『風姿花伝』の終わりの日付です、1418年7月13日になるそうです。
わずか600年弱ですからそんなに古い時代でもないなーという気がし
ます。 古いどころか、七歳からの能の教育論など、これと比べたら現在
の「体罰論議」の「古さ」は目を覆うばかりです。
そして「老人論」、 世阿弥の父のこと。
「亡父にて候ひし者は、五十二と五月に死去せしが、その月の四日(略)
の申楽、殊に花やかにて、~花はいや増しに見えしなり、これ、誠に得たり
し花なるが故に、能は枝葉も、老木になるまで、花は散らで残りしなり、これ、
目のあたり、老骨に残りし花の証拠なり」、と。
芸術は長く人生も共にあれば長し、と言い替えましょう。