今の七里ガ浜の家を建てるにあたり試みたことが、室内床の陶製タイル使用だった。タイル敷きにしたのは、玄関、洗面所、キッチンとダイニングである。そしてダイニングについては、タイルをただまっすぐに並べるのでなく、ご覧のようなパターンで並べたいと思ったのである。たまたま見かけた建築雑誌の海外タイル・メーカーの広告にあったパターンをそのままパクッた。タイルについてはいくつかのメーカーのものを調べたが、結局この家の施工を請け負ってくれたブレイス代表の丸山さんが選んでくれた、スペイン製のタイルに落ち着いた。
タイルはただ並べるだけなら簡単だ。目地が壁の方向と平行あるいは垂直になるようにどんどん並べて行き、端っこのタイルだけは長さを合わせてを切れば良い。ところがこうしたパターンを採用すると、あちこちで無駄が出る。しかもパターンが部屋の中で位置的に偏らないように、いろいろと配慮しなければいけないことが多く、作業は難航する。
丸山さんと、タイル施工や外壁塗装を専門とするよくしゃべるおかしなオジサン(お名前は不詳)ががんばってくれて、なんとか完成した。なかなか気に入っている。