Reflections

時のかけらたち

冬のライオン ・・・ Lion in Winter

2021-09-02 23:59:52 | movie

 

またしても図書館から督促が来て、見始めたDVD

「アラビアのロレンス」を見てから、昔「チップス先生さようなら」と「ラ・マンチャの男」しか見たことがなかった
ピーター・オトゥールの映画を少し見てみたいと思っていたところでした。

 

THE LION IN WINTER - Trailer

 

1968年制作 日本での公開は1970年

監督:アンソニー・ハーヴェイ
製作:マーティン・ポール
製作総指揮:ジョセフ・E・レヴィン
原作:ジェームズ・ゴールドマン
脚本:ジェームズ・ゴールドマン
撮影:ダグラス・スローカム
音楽:ジョン・バリー
出演:
ピーター・オトゥール  ヘンリー2世
キャサリン・ヘプバーン アリエノール・タキテーヌ/エレノア
アンソニー・ホプキンス リチャード
ジョン・キャッスル   ジェフリー
ナイジェル・テリー   ジョン
ティモシー・ダルトン  フィリップ2世
ジェーン・メロウ    アデル・ド・フランス/アレース
ナイジェル・ストック  ウィリアム・マーシャル

 

Eleanor's Arrival (The Lion In Winter) - Katharine Hepburn (HD) (Letterbox)

まだ学生時代だったか映画館で見た予告編のこのキャサリン・へプバーンの舟で着くシーンが印象的でした。

 

 

豪華なキャスティング。アンソニー・ホプキンスとティモシー・ダルトンはこの作品が映画デビュー作。

イングランド国王一家のクリスマスの一日を描く濃密なホームドラマです。
キャサリーン・へプバーンがとにかく感情が溢れ出る演技で素晴らしかったです。ピーター・オトゥールは彼女の
大ファンで世界一の女優と言って、娘にキャサリンという名前を付けたとドキュメンタリー番組で見たことが
ありました。とにかくまだ若かったピーター・オトゥールもキャサリン・へプバーンに負けない見事な演技でした。

若者と老人の対比 違いは時間

親子と夫婦の愛情のドラマ。誰もが愛されたいと思っている。

今は安らぎを得たいというエレノア。どこを間違ってしまったのだろうと話す。
子育ての難しさとかも垣間見ることができ・・ 家族の愛憎が絡み合う人間臭いドラマです。

step by step   毎日の積み重ね と答えるヘンリー

関わったことのすべてを壊したと話すエレノアは、今欲しいものは権力でも国土でもなく
たった一人の人の愛だった。人を失うことが一番怖いと。
希望が見えない中、ヘンリーは生きていれば希望はあると励ます。

最後にかすかな希望が見えた長い間闘ってきた夫婦のドラマでした。

なんだか今の時代、災害やパンデミックの中に強いメッセ―ジを感じてしまいました。

この劇は以前平幹二朗:ヘンリー(イングランド王ヘンリー2世)と麻実れい:エレノア・オブ・アキテーヌ(妻、アリエノール・ダキテーヌ)
で東京グローブ座で演じられたことがあったことを知り、残念に思いました。平幹は一度見たいと思っていたのに、亡くなって
しまって。
来年は佐々木蔵之介と高畑淳子のキャスティングで公演があるとか。佐々木蔵之介は明智光秀の大河ドラマで豊臣秀吉を演じて
歴代の秀吉の中で一番秀吉らしいと思ったけれど・・ヘンリー2世は線が細すぎるような感じもします。

 

 

参考)

名画「冬のライオン」とヘンリー2世、イングランド王室の歴史背景

ヘンリー2世(英語: Henry II, 1133年3月5日 - 1189年7月6日)は、プランタジネット朝(あるいはアンジュー朝)初代のイングランド王国の国王(在位:1154年 - 1189 年)

この辺の歴史はヨーロッパが入り組んでいてわかりにくい。特にフランスとイギリスは。この歴史劇の舞台もイングランド王国の話ですが、
舞台はフランスの城です。

その後の薔薇戦争とか歴史で習ったこともうろ覚えです。

 

先日亡くなった義理の姉がキャサリーン・へプバーンによく似ていて、明るく激しかった彼女を思い出しました。

 

 

コメント
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