Reflections

時のかけらたち

心洗われるコンサートへ 館野泉  ・・・ purified by music of Izumi Tateno

2021-09-25 22:37:07 | music

9月25日にやっと開催することができたコンサートに行ってきました。
昨年の3月29日に予定されていたコンサートは同年9月に延期。しかし9月もコロナの波が来ていて
さらに1年延期されたものです。変更により、当初のプログラムにあったヴァイオリニストである
ヤンネ館野氏との共演は実現できませんでした。

会場は青葉台のフィリアホールです。午前中のベルカントのレッスンが終わるとすぐ半蔵門線に乗って
延々と出かけて行きました。小さくて好きなホールです。

午前中のベルカントでは覚えないとちょっとやばいと家での練習をせっぱつまってやっていたので
結構いいレッスンができました。他の方たちもみなさんずいぶん練習してきています。先生も
やっと一段階上がってスタートラインにつけたようと話していました。発声練習をしてから
するので肺に空気がたくさん入って、気持ちよく歌えました。

 

フィリア・トーク&コンサートシリーズ【マイ・フィールド】《私の人生、私の音楽》  第8回

【振替開催】舘野泉
「北欧の地に生きて」

Izumi Tateno “Living in the Nordic land”

出演者Performers

ピアノ◎舘野泉
Izumi Tateno, Piano
ナビゲーター◎浦久俊彦
Toshihiko Urahisa, Navigator

プログラムProgramme

●リサイタル+出演者によるトーク

吉松 隆:
 アイノラ抒情曲集 Op.95(舘野泉に捧げる)より モーツァルティーノ ほか
 タピオラ幻景(舘野泉に捧げる)より 水のパヴァーヌ
スクリャービン:
 前奏曲と夜想曲 Op.9
ノルドグレン:
 「小泉八雲の『怪談』によるバラードII」より 振袖火事
マグヌッソン:
 アイスランドの風景(舘野泉に捧げる/舘野泉左手の文庫助成作品)
光永浩一郎:
 ★「苦海浄土によせる」より 第3楽章:海と沈黙(舘野泉に捧げる)

 

アンコール

木島由美子:桃花水
カッチーニ(吉松隆編曲):アヴェ・マリア

 

talkでは 北欧に魅かれるわけや音楽との出会いなどについてナビゲーターが引き出していました。
 子供のころ読んだ北欧の物語に何か違う光を感じていた。ペンフレンドに北欧を申し込んだら、フィンランドの女の子からだけ
返事をもらったことがあり、学生時代に文通をしていたことがあった。ノルウェーに魅かれていたけれど、ヨーロッパを放浪した時、
フィンランドが一番きれいだった。ドイツやフランスという音楽の中心地ではなくニュートラルなところに魅かれたようです。

仙台出身の母親が子供のころ室蘭に住んだことがあり、もっと北のサハリンとかの海は住んできれいだと聞いていた。どこかに
そういうところにあこがれがあったかも。マスコミとかからも逃れたかった。

母方の家系が能楽師、明治維新で皆職を失って、医者になったとか。両親は音楽家だけど、祖父は有名な眼科医。

 

北欧の水のようにキラキラして美しい音楽だった。ピアノの音ってこんなにきれいだったかと思うほど。まして左手だけで弾いているなんて
思えない。目をつぶると色彩豊かで重厚な音があふれる。

左手だけでこれだけ豊かな音楽を作れるなんて、音楽に対する思いの強さを感じます。

アンコールにカッチーニのアヴェ・マリアを吉松隆編曲ピアノでの演奏。最初聞いたことがあるけどなんて言う曲だったかと
思いました。ピアノで聞くのは初めて。

始まりのアイノラ抒情曲は北欧の森に連れて行ってくれた。涙がたまり、マスクの下で鼻水が流れてしまいました。
ピアノのコンサートは本当に久しぶりで85歳になられたという館野泉は少しまた年を取って、車椅子でピアノの近くまで
連れてきてもらっていたのに驚きました。音楽は年齢を超えていました。みずみずしくて自然そのもののように。

アンコールのカッチーニのアヴェ・マリア、その前の山形の作曲家の桃花水という曲も素晴らしかったです。桃花水は春の喜びも
感じられるけれど、過ぎ去ったものへの寂しさも感じられる曲と館野さんから解説がありました。アヴェ・マリアはやっぱり
泣けました。

館野泉もひき終わった時、泣いているような表情でしたが、すぐやさしい笑顔になっていました。
(今回席が前から3番目でした。オペラグラス忘れたと思ったらこんなにいい席。再延期だったのでお知らせが来て早めに申し込むことが
できました。)

 

 

舘野泉
時のはざま 左手のためのピアノ珠玉集

舘野泉

舘野は、なんとふくよかな光源で人のこころを温かく包むのだろう。
2020年録音の、舘野泉の最新作。すべてがこのピアニストに献呈された、日本人作曲家による作品集。
その個性あふれる曲の数々は、舘野の生みだす豊かな音彩によって、しみいるように魅惑的な響きを奏でています。
音と音の間を紡ぎ深いたたずまいに誘う、まさに「時のはざま」の世界。生きとし生けるすべての方々に、1度は耳に
していただきたいアルバム。
エストニアの首都タリンから80キロに位置するエイヴェレ、その歴史的建物エイヴェレ・マナーハウスの
ベーゼンドルファーを使用しての収録。(オクタヴィア・レコードより)

 

10月のコンサートも魅力的です。左手のための曲は何か新しい物のようです。作曲する方も何か違うものを
作っているよう。発想が自由になれる?

若い頃と変わらず、常に新しいことに挑戦し続ける館野泉。

20代のころからファンで他に人もいない東京文化会館の食堂精養軒でその日のコンサートのチケットの裏に
サインしてもらったことがありました。何とコンサートの前に一人で食事をされていたのです。まだ学生の頃だったか
ずいぶんと失礼なことをしたものですね。

 

 

やっぱり館野泉さんはアンコールを弾いたとき、泣いていたのですね。
こんな記事をみつけました。

舘野泉、吉松隆インタビュー、吉松「舘野さんのピアノは、一定の距離感があるからこそ涙が出る」

 

舘野泉 Tateno Izumi / 日本、フィンランド、世界中のあなたと共に

吉松隆:アイノラ抒情曲集より「ロマンス」「モーツァルティーノ」「バラード」/タピオラ幻想より「水のパヴァ―ヌ」◆スクリャービン:前奏曲と夜想曲◆カッチーニ(吉松隆編曲)アヴェ・マリアを収録。

 

舘野泉×かもめ食堂 IZUMI TATENO x KAMOME

 

【ダイジェスト】演奏生活60周年 舘野泉 ピアノ・リサイタル ~悦楽の園~

コメント
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