碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

次回で終了のHTB「スキップ」

2010年02月21日 | テレビ・ラジオ・メディア

HTBの土曜昼12時からの生番組「スキップ」。

来週、2月27日(土)の放送で、終了となる。

「月に1度のゲスト」を続けてきた私は、昨日20日(土)の出演がラストとなった。

司会の小野優子アナウンサー、北川久仁子さん、そしてスタッフの皆さん、おつかれさまでした。

“オンちゃん”にも雪

2010年02月21日 | テレビ・ラジオ・メディア

北海道テレビ玄関前。

局のキャラクター“オンちゃん”も雪に埋もれて。

雪のHTB北海道テレビ

2010年02月21日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日(土)のお昼。

雪の札幌。

HTB北海道テレビ局舎。

学部間における「内定率格差」

2010年02月20日 | 大学

卒業式まで、あと1カ月余り。

とはいえ、現在も就職活動中の学生がいる。

実際、この時期でも、企業から3月卒業予定者の採用情報が入ってくるのだ。

今週の『アエラ』には、「大学生13万人が就職できない! 学部間の「内定率格差」」という記事が出ている。

リードに曰く「入ったらヤバイと称される企業に入るべきか、就職浪人か――」。

記事では「学部別就職率ランキング」を掲載しているが、学部系統でいうと、ポイントが高いのが「看護」「生命」「水産・海洋」といったあたりだ。

逆に低いのは「文・人文」「教育」など。

しかし、記事の中で立教大・小島貴子准教授が語っているように、企業がどこまで“学部”を判断材料にしているのか、はっきりとは分からない。
 
もちろん工学部など理系の特定学部卒でないといけない職種などは別だが、全体としては、学部はそれほど問題ではないと思う。

それより、やはり“本人”だろう。

一体どんな“人物”なのか、だ。

学部は、その人を形成する要素の一つにすぎない。

その上で、各企業とのマッチングになる。

4年生には、「3月31日までは、決して諦めないこと」と言いたい。

続「寺町沙也(てらまちさや)さんのこと」

2010年02月19日 | テレビ・ラジオ・メディア

札幌に滞在中。

今日は、「二十四節季」の中で、雪が雨に変わる頃「雨水(うすい)」だそうだ。

ときどき雪が舞う札幌で、午前中はUHB「トークDE北海道」、午後はHTB「イチオシ!」でコメンテーター。

両番組の合間に、昼飯は「まる山」で、いつもの「鴨せいろ」。そして、古書店「石川書店」で探索。

我ながら、その“マイ定番”ぶりに感心してしまう(笑)。

「トーク」の特集は、「札幌地下街」。

もうすぐ、ススキノから札幌駅まで、地下街を歩いて行けるようになる。

ちょっと懐かしい雰囲気の所も含め、地下街には“隠れ家”的なお店がいくつもあった。

それから、「イチオシ!」では、番組内で「寺町沙也(てらまちさや)さん 心臓移植手術のための募金」の告知があった。

このブログでも、2月10日に書かせてもらったが、沙也さんが札幌出身(仙台在住)ということもあり、街頭での募金が展開されているのだ。
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/s/%A4%B5%A4%E4


直近の街頭募金の予定は・・・

【札幌】
2月20日(土) ①11:00~13:00 イオン札幌発寒店
         ②16:00~18:00

2月21日(日)  13:00~14:00 イオン札幌平岡店
         14:00~16:00 イオン札幌苗穂店

2月23日(火)  11:00~12:00 イオン札幌桑園店

【仙台】
2月20日(土)・21日(日)
13:00~15:00 仙台市内東二番丁通の藤崎ファーストタワー館前 


再度、詳しい情報は「さやちゃんを救う会」の公式HPをご覧ください。
http://saya-sukuu.jugem.jp/

新聞・テレビは「断末魔」なのか?

2010年02月19日 | テレビ・ラジオ・メディア

今週の『週刊東洋経済』(2月20日号)の特集は「新聞・テレビ断末魔」。

大変なタイトルだなあ。

テレビに関する記事の中で、目についた記述は・・・


○テレビ局の業績が上向いたように見えるが、「スポットが底打ち
 基調にあるのは、タイム(番組広告)からのシフトによるもの」。

○キー局の二極分化
 ・勝ち組~フジテレビ、日本テレビ、テレビ朝日
 ・負け組~TBS、テレビ東京

○日本テレビ氏家会長のインタビュー
  ・キー局が、副業で食えている間は潰れない。しかし、副業で食え
   る範囲に今回のリセッションがとどまるかどうか。
  ・ローカル局は、現在の局数を維持したままの支援は無理。すでに  
   1県4波体制は破綻している。


・・・表紙には「再生か、破滅か」という文字が躍る。

新聞・テレビの破滅は、ジャーナリズムと文化の衰退につながる。

この特集では、両メディアがいかに危うい状況かということは分かる。

これまでの構造やビジネスモデルでは無理だということも分かる。

処方箋までは書かれていない。

だが、各々の業界再編は必至のようだ。

JALの747ジャンボ機で札幌へ

2010年02月18日 | 日々雑感

札幌に到着。

羽田からのエアラインはJAL。

飛行機は747-400だった。

JALが整理しようとしているジャンボだ。

最近の羽田ー千歳線では777が多かったから、久しぶり。

いずれ、JALの747に乗っていたことも“昔のはなし”になるんだろうか。

機内は、こころなしか空いていた。

CAの皆さんも、機長のアナウンスも、乗客に対して、何だかヘンに気をつかっているようだ。

いつも通りでいいのになあ。

『課外授業ようこそ先輩』五十嵐威暢篇の再放送決定!

2010年02月18日 | テレビ・ラジオ・メディア

プロデューサーとして携わった、NHK『課外授業ようこそ先輩』
彫刻家・五十嵐威暢(いがらし たけのぶ)篇。

昨年12月27日に放送されたが、その“再放送”が決まった。


●課外授業ようこそ先輩 
 「おもいをカタチにしてみよう ~彫刻家 五十嵐威暢~」

 ・放送日時:2月23日(火) 15:30~
 ・放送波:NHK衛星第2


あの、北海道・滝川の子どもたちの笑顔と、五十嵐さんのアートな授業が、衛星放送でよみがえる。

前回、見逃した方はもちろん、一度見たけれど、あらためてじっくり!という方も(笑)、皆さん、ぜひご覧ください。


えーと、今日、札幌に飛びます。

『サブラ』と、安吾に、合掌

2010年02月17日 | 本・新聞・雑誌・活字

雑誌の廃刊・休刊が、こんなに多くなって、“雑誌好き”としては辛い時代だ。

小学館の『サブラ』も、この3月号が“最終号”。

探し回って、ようやく入手した。

付録の「全表紙完全コレクション」が凄い。

2000年から2010年まで、10年分の表紙が並ぶ。

創刊号の表紙は、奥菜恵だったんだなあ。確かに10年ひと昔だ(笑)。

この『サブラ』、アイドルの写真がキレイだったと思う。

かつて、同じ小学館が出していた『GORO』の写真も美しかったけど、こういう雑誌が消えるのは寂しいねえ。

でも、よくぞ10年、がんばった、という感じだ。

おつかれさまでした。

合掌。


そういえば、今日、2月17日は、坂口安吾の命日だ。

「安吾忌」です。

安吾が亡くなったのは、1955(昭和30)年のこと。

55年前になる。

最初に安吾を読んだのは高校生の頃だけど、今も時々読んでます。

「堕落論」の文庫本、版元や古さが違うものが、5冊もある(笑)。

「風と光と二十の私と」や「二十七歳」もいい。

やはり、安吾は永遠なり、です。

合掌。


『泣かないと決めた日』は“社内いじめ”の再現ドラマ!?

2010年02月16日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』の連載コラム「テレビとはナンだ!」。

今週取り上げた1本は、フジの連ドラ『泣かないと決めた日』だ。

多分、世間では「いじめドラマ」といわれているはずだ。

同じフジで、北乃きい主演『ライフ』があったけど、あの“校内いじめ”も酷かったね。

いじめ役の福田沙紀が“ほんまもん”に見えたもん(笑)。

で、こちら「泣かないと」は、“社内いじめ”のお話だ。

現在、視聴率では苦戦中です・・・


見出し:
榮倉奈々「泣かないと決めた日」を楽しむには

コラム本文:
NHKの朝ドラに出ていた瞳(榮倉奈々)が、里子の世話やヒップホップダンサーを諦めて就職したのかと思った。

フジテレビのドラマ「泣かないと決めた日」である。

慣れないOL(制服姿はカワイイ)の榮倉が社内イジメに遭う物語だ。

配属された部署の連中がひどい。

陰口や無視は当たり前。仕事の邪魔をする。自分のミスをなすりつける。窃盗犯に仕立てようとする。冷凍庫に閉じ込める(もはや殺人未遂だ)。

さらに榮倉に成り済ましてブログを立ち上げ、上司や先輩の悪口を書きまくるのだ。

過剰とも思われるイジメの場面は辛い。しんどくなる。ただ耐えるばかりの榮倉も鈍臭く見える。

また、若い視聴者層にしてみれば、就職難で苦労した上、入社後も陰惨なイジメが待っているんじゃ堪らない。そんな未来は見たくないのだ。

視聴率が10%前後と振るわないのも分かる。

このドラマ、若者向けだと思うからいけない。就職した子どもを持つ親が見るべきなのだ。

描かれるイジメの数々は、制作側が現役OLなどにリサーチした上で脚本に盛り込まれている。ある種の“再現ドラマ”だ。

かわいい我が子が、ようやく入った会社でこんな目に遭っているかもしれない。家族にも言えず悩んでいるかもしれない。

だからこそ、ヒロイン瞳の、いや榮倉の“反撃”方法に注目したいのだ。
(日刊ゲンダイ 2010.2.16付)


・・・ドラマの主人公は、一瞬、先輩女性社員が味方になったようだったのだが、“必殺いじめ人”の陰謀で、またもや孤立してしまったのだ。

ほんと、どの辺りから“反撃”を始めるんだろう。

それとも、反撃なしで、“友愛”とか“和解”路線みたいなのが成立するんだろうか。

それまで、こちらがお付き合い出来るかどうか、微妙ですが・・・。

3D写真集で、自宅アバター体験(?)

2010年02月15日 | 本・新聞・雑誌・活字

“3D好き”としては、できれば家でも楽しみたい。

そこで、3D写真集の新刊2冊を入手した。

『手のり仔犬』と『手のり子猫』だ。(ともに玄光社・刊)

どんな動物も、チビちゃんの頃はとにかく可愛い。

この写真集も可愛い仔犬と子猫のオンパレードだ。

ページをめくるたび、思わず笑顔になってしまう。

しかも、3D!

基本的には、並んだ2枚の写真を、付録の3Dメガネで眺める。

でも、私は3Dメガネなしでも、3D体験が出来てしまうのだ。

ちょこっと視点をずらすだけで、しっかり立体的に見える。昔からこれが得意で(笑)。

写真の印刷技術が高いので、立体感も一層リアルだ。

机の前に、これを広げて、“自宅アバター体験”(?)を楽しんでいる。

寝る前に、読んではいけません

2010年02月15日 | 本・新聞・雑誌・活字

仕事が終わり、「寝る前にちょっとだけ」と思って開いたのが、謀図かずおさんの『ハナ狐』。

なんと昭和30年代に描かれた民話風ホラー(ってのもオーバーか)漫画で、つい最近復刊されたのだ。

この頃の謀図さん、絵が可愛らしい(笑)。

後の“へび少女”系のものとは別人のようだ。

しかし、その可愛い絵とは裏腹に、というか可愛いだけに、じわりとくる怖さがある。

そもそも民話には怖い話が結構あるし、謀図さんの“原点”を垣間見たようで、興味深かった。

それはいいとして、ちょっと困った。

いざ眠ろうとして目を閉じると、山奥の夜道を、一人で歩いていく少女の姿が浮かんできて(笑)、どうにも眠れなくなってしまったのだ。

謀図さんの“画力”、恐るべし。

バレンタイン・デーは「ザ・カハラ」のオリジナルチョコ

2010年02月14日 | 日々雑感

気がつけば、今日14日は、いわゆる「バレンタイン・デー」。

今年は日曜だから、女性陣が会社などで「義理チョコ」を配布する負担も軽減されたんだろうか。

我が家の中学生は、ガールフレンドから手作りチョコを受け取るべく、昼前から勇んで出かけております(笑)。

父親のほうは、毎年、家内から明治や森永の板チョコ(笑)などを拝受するのですが、今回はちょっと豪華。

ハワイのザ・カハラ・ホテル&リゾートのオリジナルで、「マカダミアナッツ・チョコレート3種類セット」 (写真) です。

ハワイ好きとしては大変嬉しい。感謝。

これをバリバリとかじりつつ、原稿の仕事中です。

民放ラジオの「ネット同時送信(放送)」解禁

2010年02月14日 | テレビ・ラジオ・メディア

さあ、面白いことになってきた。

民放ラジオの大手13社が、「ネット同時送信(放送)」を解禁するというのだ。

昨日の『朝日新聞』の記事では・・・


見出し:
民放ラジオ13社、ネット同時送信へ 首都圏・関西

記事本文:
在京、在阪の大手民放ラジオ局13社が3月から、ラジオ番組をインターネットに同時に送信する新サービスに乗り出す。電波で流れている放送がCMもふくめて同時刻にパソコンで聴けるようになる。ラジオ離れが進むなか、放送と通信の融合が本格化した。

同時送信を始めるのは、在京のTBSラジオ▽文化放送▽ニッポン放送▽ラジオNIKKEI▽InterFM▽TOKYO FM▽J―WAVEと、在阪の朝日放送▽毎日放送▽ラジオ大阪▽FM COCOLO▽FM802▽FM OSAKAの計13局。昨年12月に「IPサイマルラジオ協議会」を共同で設立し、準備を進めてきた。

協議会によると、専用のホームページ「RADIKO」を開設。パソコンで放送局を選べば、特別なソフトがなくても無料で音声を聴くことができる。著作権について関係団体と調整し、原則としてすべての番組を放送と同時に流す。

地方局に配慮して、当面は聴ける地域を制限するとしている。在京局は首都圏の1都3県、在阪局は関西の2府2県のパソコンからしか聴けないような仕組みを工夫するという。3月から試験的にサービスをはじめ、9月に本格稼働する予定だ。

独自番組を配信するインターネットラジオとは異なり、電波と全く同じ内容の番組が聴ける。地域密着型のコミュニティーFMでは多くの局がネットでの同時送信を始めているが、大手ラジオ局が試みるのは初めてだ。

背景には、ネットや携帯電話におされてラジオを聴く人が減ったことや、高層ビルが多い都市部で電波の状態が悪化していること、広告収入の落ち込みが激しいことがある。電通の調べでは、2000年に2071億円だったラジオの広告費は、08年には1549億円にまで落ち込んでいる。

各局は、ネットへの同時送信で新たな聴取者を掘り起こし、広告媒体としてのラジオの価値を高め、収益増につなげたい考えだ。欧米では同様の試みがすでに始まっており、聴取者が増えているという。
(朝日新聞 2010.02.13)


・・・地上波と同じ放送内容を、インターネットでもサイマル(同時)送信。CMもそのまま流れる。

これって、かなり衝撃的なことなのだ。

ラジオにおける、「放送と通信の融合」が本格的に“形になった”のだから。

放送の「ネット解禁」といってもいい。

果たして、これがラジオの浮揚や再生につながるのか。

そして、この先に、テレビの「解禁」はあり得るのか。

とにかく、“山が動いた(動き出した)”ことは事実だ。

バンクーバー五輪開会式、そして長野

2010年02月14日 | テレビ・ラジオ・メディア

バンクーバー五輪の開会式を見た。

まず全体が、過剰に華美だったりしなかったことに好感が持てた。

“ラスベガスのショー”的なものや、全体主義的“マスゲーム”の類もなかった。

何しろ、個人的には、楽曲で一番印象に残ったのが「青春の光と影」だ。懐かしい(笑)。

そしてカナダという自分たちの国への愛情というか、誇りというか、そんな気持ちに溢れていた。もちろん、先住民への敬意も。

詩の朗読や、W.O. Mitchellの「Who Has Seen the Wind(誰が風を見たか)」も含めて、徹底的にカナダにこだわっているところが良かった。

また、屋内会場ということもあり、照明と映像を使った自在な演出が見事だった。

鯨も、海も、飛び立つ鳩だって現出させることができる。


つい先日、98年に開催された長野オリンピックの開会式にまつわる原稿を書いたばかりだ。

フジテレビ調査部が発行している専門誌『AURA(アウラ)』の、今月末に出る最新号の特集が、「スポーツこそがテレビ的コンテンツ」なのである。

そこに、「オリンピックを“映し出す”ということ」と題した文章を寄せている。

軸になっているのは、長野オリンピック「開閉会式制作プロジェクト」に、約3年間携わっていた体験だ。

総合プロデューサーだった劇団四季の浅利慶太さんと共に、シニアプロデューサーとしてプロジェクトを推進した萩元晴彦さんの仕事と、“映像としてのオリンピック”を重ねながらの論考である。

当初、浅利さんは照明を生かした演出を考えていた。

だが、実際には、長野の開会式会場は屋外スタジアムで、しかも午前11時開始。

光の演出には限界があったのだ。

もしも、バンクーバーのような会場設定だったら、長野での浅利演出はどんなふうだったんだろう。

開会式の中継を眺めながら、ふと、そんなことを考えていた。