河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

イノセント・ボイス

2006-12-17 20:10:31 | 映画
DVD。メキシコ。
エルサルバドルの内戦を舞台にした、少年チャバの物語。
実話を元にしているとのこと。DVDには、脚本家の語りも入ってた。
冒頭、チャドたちが捕まって連行されているシーンから始まるので、
どんなに家族が幸せそうでも、初恋の少女とほほえましい会話があっても、
急に家の近くや、小学校の授業中に、ゲリラと政府軍が銃撃戦を始めたりして、
身近な人が、死んでしまう。
いつ、彼らが恐ろしい目に遭うのか、はらはらした。
自宅で見てるから、DVD止めて休憩できるけど、映画館じゃきついなー。
でも、この作品は、少年が人を殺してしまうとかいうような、
ホームドラマの一線を越えるようなことはなくて、
チャバは子どもらしいまま、なんとか生き延びることができた。
ただ、たまたま生き延びたから、この物語を語ることができたのだ。
生きているってことは、ホントに幸運なことで、
短い人生、精一杯、生きていかなきゃならない。
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僕と未来とブエノスアイレス

2006-12-17 12:08:07 | 映画
DVD。アルゼンチン、フランス、イタリア、スペイン合作。
ブエノスアイレスの商店街で、ランジェリーショップを営む母の元で暮らす、
主人公アリエル。今の生活から離れたくて、ポーランド人になろうとしている。
商店街は、イタリア人や韓国人などインターナショナル。でも仲良くやっている。
アリエルたちは、ユダヤ人らしいけど、このお話には、とくに大事なことじゃない。
アリエルの父は、彼が生まれる前に兄と母を捨てて戦争に行き帰らなかった。
アリエルは父を見たことがなくて、興味はあるのに、捨てられたことが気にかかる。
そんなとき、父が、帰ってきた。
自分のことで手一杯で、人の気持ちはあんまりわからないって感じの若いアリエル。
父への気持ちも複雑。一度は、雑踏の中で走って逃げちゃう。
でも、父は父なのだ、目の前に、いるじゃないか。
アリエルのおばあちゃんが、戦後失っていた歌を取り戻し、彼女の歌が、エンドロールに響く。
ざわざわっとして、まとまりないけど、最後に、なんだかほっとする映画。
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