河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

西風のくれた鍵

2007-05-01 23:35:24 | 読書(小説)
アトリー、岩波少年文庫。
次は「時の旅人」読もうかな・・・
ピクシーのスカーフ/雪むすめ/鋳かけ屋の宝もの/
幻のスパイス売り/妖精の花嫁ポリー/西風のくれた鍵
イギリスファンタジー。
働く少年少女、貧しい家、そして妖精。
「雪むすめ」に出てくる北風、いいなあ。最後はいいとこ持ってった。
西風はやさしいんだって。でも、「西風のくれた鍵」のなぞは
なんだったんだか、よく分からなかった。
ジョン少年が、鍵に見立てて木の実で開けた、木の扉、
これが西風のしかけたなぞなぞなのか。
カエデは、夏の思い出を抱き、トネリコは心の奥で歌を歌い、
500歳のカシは昔を思い出していることを、少年は知った。
頭で考える必要は、ないんだ。感じればいいんだ、きっと。
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クローディアの秘密

2007-05-01 23:26:12 | 読書(小説)
カニグズバーグ、岩波少年文庫。
大貫妙子の「メトロポリタン美術館」まるっきりこれだ。
弟を連れて家出した少女クローディアの行き先は、
ニューヨークのメトロポリタン美術館!
行きたいなあ。
バイオリンとトランペットのケースに着替えを詰め込んで、
守衛の目を逃れ、ビクトリア調のベッドで眠る・・・。
原題は、「ベシル・E・フランクワイラー婦人のごちゃ混ぜの書類から」
読めば、そのまんまですけど。
日本語のタイトルは、家出にこだわったクローディアの気持ちが
込められていて、訳者はいい人だなあと思っちゃう。
クライマックスは、二人が書類入れの中から、正解の書類を探す場面、
ではなく、婦人と少女の駆け引きだと、訳者は判断したんだろう。
いいねえ。
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