河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ワーキング・ホリデイ

2008-01-20 14:56:47 | 読書(小説)
坂木司、文藝春秋。
引きこもりシリーズとかクリーニング店とかいろいろ読んだが、
これまでとちがって、ミステリーではない。
だからって文学と言うにはちょっとお粗末な感じ。
タイトルは、海外でバイトしながら語学を学べるって言うあのヴィザとは関係ない。
少年・進が、夏休みに家出して、顔も知らない父を訪ねる。
父大和は、ホストをしていたが、クビになり、運送業の従業員になる。
汗水たらして働く父を、息子が支える。夏休み限定だけど。
この著者は、作品ごとに、いろいろな職業をテーマにしていて、
面白いと言えば面白いが、にわか勉強の域を出ていないような気もする。
出てくる人、いい人ばかりだしねえ。
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ナイフ

2008-01-20 14:47:50 | 読書(小説)
重松清、新潮社。
短編集。
子どもが話の中心に出てくる。いじめられていることも多い。
ハブにされている女の子が、公園の池に捨てられたワニに共感したり、
いじめられている息子のことを思うあまり、ナイフで武装してしまうお父さん、
教育熱心のあまり、ちょっとずれた先生と、
元教師の妻のドングリの背比べのような意地の張り合いだとか、
いじめと友情の境目ってなんだろうというような子ども時代の話だとか、
妙にリアルで、なんとも微妙な物語が5つ。
これに共感する人もいるんだろう。励まされる人もいるんだろう。
そして、私のように、よくわかんないや、という人もいるんだろう。
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