ジュンパ・ラヒリ、新潮クレストブックス。
ロンドン生まれのアメリカ育ち、両親はベンガル人。
停電の夜に/ピルサダさんが食事に来たころ/病気の通訳/本物の門番/
セクシー/セン夫人の家/神の恵みの家/ビビ・ハルダーの治療/三度目で最後の大陸
夫婦というか、他人同士の結びつきが、ほろっとほどけそうになる話が、
いくつかの作品にあった。アメリカのインド人かインドの中の異端者という、
ちょっと辺縁の人々。
表題作は、死産以降落ち込む妻と、それをフォローしない夫の冷えた状態に
5日間毎夜起こる工事にかかる停電が、二人に会話をもたらす。
しかし、その会話は、今まで言わなかったことを、打ち明けあうというもの。
5日間の停電後、二人の関係は・・・そうなるのか。
うまくいかない、というか、崩壊しそうで保たれている日常を描いていて、
結構陰鬱になりそうなものを、さらりと描いている。
でも、この中で、最後の「三度目で最後の大陸」が、一番希望がある。
彼女の両親の時代は、進めば良かった。3つの大陸を渡り、アメリカを終の棲家とした。
しかし、彼女たち、その子たちの時代は、どうか。
その差かな。
ロンドン生まれのアメリカ育ち、両親はベンガル人。
停電の夜に/ピルサダさんが食事に来たころ/病気の通訳/本物の門番/
セクシー/セン夫人の家/神の恵みの家/ビビ・ハルダーの治療/三度目で最後の大陸
夫婦というか、他人同士の結びつきが、ほろっとほどけそうになる話が、
いくつかの作品にあった。アメリカのインド人かインドの中の異端者という、
ちょっと辺縁の人々。
表題作は、死産以降落ち込む妻と、それをフォローしない夫の冷えた状態に
5日間毎夜起こる工事にかかる停電が、二人に会話をもたらす。
しかし、その会話は、今まで言わなかったことを、打ち明けあうというもの。
5日間の停電後、二人の関係は・・・そうなるのか。
うまくいかない、というか、崩壊しそうで保たれている日常を描いていて、
結構陰鬱になりそうなものを、さらりと描いている。
でも、この中で、最後の「三度目で最後の大陸」が、一番希望がある。
彼女の両親の時代は、進めば良かった。3つの大陸を渡り、アメリカを終の棲家とした。
しかし、彼女たち、その子たちの時代は、どうか。
その差かな。