河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

2010-06-06 19:48:45 | 読書(小説)
三浦しをん、集英社。
光。
何の光だろう。
光の中から、主人公たちの住んでいた島、美浜島が現れ、
ラストシーンも、光の中に消えていった。
でも、英語のタイトルが付いてて、The Dark Lightって
うつくしい自然の光じゃなさそうだ。
5章に分かれていて、それぞれ視点が変わる。
第1章の中学生の信之から、第2章20年後の南海子へ急転。
なんか、負の要素を一杯詰め込んだ作品。
帯にも、「暴力はやってくるのではない。帰ってくるのだ」と。
突然の災害で家族と生まれ故郷をなくした中学生の信之。
共に生き延びた、うつくしい少女美花と、父に虐待される少年輔。
受けた傷が癒されることなく成長した彼らが、ふたたび出会って、
何が起こるのか。
こういう結末しかないんだろうけど。
けだるいなあ。
この作者、こういうのも書くんだなあ。という感じ。
コメント
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