もっけ７

７巻かー。
アニメ化らしい。これは興味ないな・・・
姉妹の行く末、と思って読んでるけど、
姉の偽善と善との葛藤とか、妹の功名心との戦いとか、
さらには、御崎さんは心を開くのか？とか、
明るい絵の割にテーマはずんぐりと暗い。
絵は、だんだんデフォルメされて繊細さがなくなったねえ。
色の塗りも、あまりうまくならない・・・
そこら辺は、アニメ絵の達者な絵とは一線引いてるってことなのか。

天と地の守り人第２部

上橋菜穂子、偕成社。
とりあえず、チャグムの使命だった、ロタ国とカンバル国の同盟は結ばれた。
異世界ナユグに春が来たことが、そうつながるか、ってところで、
次巻は、バルサは新ヨゴ国へ。
タンダは地味に徴兵されているけど、なにかつながるのかな。
しかし、細かいところはホント覚えてない。
カンバル国は２巻にでてきたんだったっけ？
このシリーズと平行してフェンネル大陸偽王伝シリーズ読んでたけど、
女流の、異世界の、いろんな国がいっぱい出てくるあたりで、
なにやら共通点を感じた。
スケールは、ずいぶんレベルが違うと思うけど。
もののけ姫のＤＶＤ見たせいで、＜チル・カル＞が木魂に思えた。
ナユグの春か～。地球の温暖化も、そういう自然現象だといいんだけど。
人為的で自業自得だもんなあ。こちらは我らが何とかしないとねえ。

あかりの木の魔法

岡田淳、理論社。
こそあどの森の物語９作目。
続くなあ。
以前の話は、たいがい覚えていません。
双子がいい。でたらめで、本当に筋が通ってないあたり。
内気なスキッパーは、内気ぶりに慣れてしまった。
はじめの頃は、児童文学には今までなかったような内気ぶりで
大丈夫かなあと思ったけど、彼も成長していると言うことか。
バーバさんは出てきそうで出てこない。
この世界、だんだん森の中の５つの家にとどまっていられなくなってる。
どうやら、南半球もあるらしいぞ。
カワウソ、かわいいなあ。

DVD「イカとクジラ」

アメリカ。
痛い。
父と母と兄と弟。幸せな４人家族と思いきや、突然家族が断裂する時が来た。
兄は、母が許せない。弟は父になじめない。
普遍だと思っていた日常がひっくり返る。
週の半分は父の家、半分は母の家。
兄は、それなりに、対応してきたはずだった。
母の男、父の女、彼女、１０かそこらの弟フランクの酒浸り。
積み重なって、ウォルターの何かが壊れる。
だけど、父も母も、弟も、みなどこか壊れていたのだ。
小さい頃、母とパーティを抜け出して見た、博物館のマッコウクジラとダイオウイカの格闘。
そのイメージにどんな意味があるのだろう？
過労で倒れた父の病院を抜け出し、博物館で一人イカとクジラを眺めるウォルターの
心に駆けめぐっていたのは、いったい何だったんだろう？
物語は、博物館で唐突に終わる。
家族は、たぶん復活しない。壊れた心も、元には戻らない。
なんかほんとに痛い。うひ。映画館で見たら、ブルーだったろうなあ。

DVD「お父さんのバックドロップ」

中島らも原作。
本人も出てたよ。
怪しいおっさんだなとは思ったけど、まさか本人とは。
神木竜之介、身近にいたら、ホントにいじめられそうだなー。ひ弱そう。
お父さん、もっとむちゃくちゃな人かと思ったけど、
ぜんぜんまともじゃん。
もっとはっちゃけまくってるかと思ったので、ちょっと肩すかし。
でもまあ、ええ話やった。
ラストの少年の語りが、物寂しい。
父が、世界で一番強いと思っていた頃。
１９８０年に小４か。そうだよなー。
今時の子供と違って、大人は大人だと思っていたよ。
子供っぽい大人はマイナーだったもんな。今はメジャー。
我らのことだけど。何のせいだろ。テレビかな、やっぱ。
今テレビはあって当たり前、という顔してるけど。