河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ユリシーズIV

2009-01-19 23:14:37 | 読書(小説)
ジェームス・ジョイス、集英社文庫。
読み終えたぞ~。
これが読めたのなら、失われた時を求めてとか
チボー家の人々とか徳川家康とか読めるかな~?

主人公の帰還。
中学か高校の時、オデッセイ読んだから、
帰ってきたんだな、っての、分かる。
主人公は、ブルームだったんだ。
あの女の子はナウシカアだったんだ。
ほいでもスティーブンは何だったんだ?
下ネタ満載、たしかに出版禁止になるかも。
脳みその中身、だだ漏れ小説。
名作と言われれば、そんな気になる。
人間の思考を再現しようとしたのかな、
そういう作品なんだと思う。
最後の章、女の言葉をかな交じりにするのは
どうなんだろうと思いつつ、句読点のない流れる思考と
ラストのyesが、なんだか面白い。
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ブタがいた教室

2009-01-12 22:09:09 | 映画
伊勢・進富座。
いつになく会場に子どもが多かった。
ブタを育てて、食べよう、いのちをいただこう、という
授業をしようとした6年2組の担任、星先生。
実際にあった話っていうのは知っていた。
これは、これで、この芝居をしている子どもたちが、
同じ経験をする、けっこう力の入った作品になっている。
Pちゃんという名前を付けてしまったブタを、
食べるべきか、体力の劣る3年生に引き継ぐか。
意見は真っ二つ、卒業までに結論を出さなくてはいけない・・・

答えは1つではない、でもどちらかを選ぶ。
ラストは知っていたし、私はそちら派だ。
だけど、反対派を論破する言葉は、私にはない。
野良猫問題にしても、同じことだと思う。
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夏目友人帳7

2009-01-12 20:25:21 | 読書(マンガ)
もひとつ、少女マンガ。
続き物になってしまったよ。
「名前を返す物語」というのが気に入っていたのに。
夏目少年の友情物語になってきた。
最初から、タイトルはそういう意味なんだろうけど。
って、まだ夏目の友人リストには、人間がほとんどいない。
ということが、巻末のおまけマンガで分かる。
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町でうわさの天狗の子3

2009-01-12 20:22:43 | 読書(マンガ)
続き。
思ったほど天狗してないのでつまらなかった。
・・・なんて、これは少女マンガなのだ。
そっち方面は、頭の白いのと黒いの(男の子)が
十二分に主人公を迷わせているところなのだろう。
・・・こんな感想ってどうよ・・・すいません。
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動物感覚

2009-01-08 21:50:09 | 読書(その他)
テンプル・グランディンとキャサリン・ジョンソン、NHK出版。
グランディンは自閉症だそうだ。
動物に興味があって、コロラド州立大学の准教授になっている。
こういうところはアメリカ、すげーなーと思う。
自閉症の人たちは、普通の人と感覚が違う。
細かい枝葉ばっかり見えて全体が見えなかったりするけど、
過去の日付を聞いて一瞬で曜日を計算できたりする。
動物たちの持つ能力も、これと同じことではないか。
人が見ているところと違うところを見て、彼らの理屈で、
驚いたり怖がったり調子に乗ったりするのでは。
というような趣旨。
これは科学書って扱いになるのかな。
こんなこと、当たり前のようでいて、そうではないらしい。

私は自閉症ではないけど、この動物的感覚、けっこう分かるなあ。
犬目線、牛目線でものを見たり考えてみたり、するかも。
しかも、私は中学生まで、言葉で考えていなかったという強者・・・
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