遊びをせんとや

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塩田千春 つながる私アイ 中之島美術館(追記あり)

2024-10-14 07:52:26 | 美術館、博物館
中之島美術館の塩田千春 つながる私アイ展へ満を持して行った。
娘と旦那と三人で。
思えばコロナ禍真っただ中の頃、岸和田まで観に行ったのが懐かしい。
2020年2月であった。もう4年も前。

赤い糸 ~塩田千春 岸和田~ - 遊びをせんとや

以前から、興味があった塩田千春の作品展が岸和田で開かれるという。岸和田は彼女の出身地だ。マドカホールという文化ホールで無料。娘が東京でやっていた森美術館の展覧会...

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この展覧会で衝撃を受けた。
現地で複数人で制作する赤い糸の作品。


今回、アプローチからすでに赤い糸。エスカレーターを5階まで登ってすでに赤い世界が迎えてくれる。


 
黒い服の人が多かったようなので、その人物の黒も作品の一部になるような色彩。
これは入り口の係員の人。

今回は赤い紬と黒地に赤いバラが描いてある自作の帯を締めようと意気込んでいたが、あまりの日中の暑さにめげた。
袷は無理なので友達から譲ってもらったシルクウールの単衣に織の赤~黄色の帯で。

暑さ対策に麻の長襦袢に縮緬のクリーム色の衿で。


巡る記憶 
一転、白いロープで蜘蛛の糸ような天井を張り巡らせて

川が現れる。上に管がめぐらされていてそこから水滴が落ちる。

 
画面では伝われないが、水滴の落ちる音が聞こえる。
川の表面に波紋が広がる。

振り返ると微かに赤い世界も見える。
なんだか、凄く生に関する根源的な物を感じた。

初期の油絵

 
大学では一旦絵を描けなくなったそうだ。
自分のやりたい表現を突き詰めたかった塩田千春さん。
ドイツの浴室で泥水を被ったり(バスルーム)血管を思わせる透明チューブに赤い液を巡回させて自分の身体に巻き付けたり(ウォール)直接的で根源的な表現を色々やってみて、自分の表現したい物に肉薄する。

たどり着いたには赤いロープ

アトランダムなようで凄く緻密で不思議とダイレクトに伝わってくる。


家から家

 
これは現場で観るより、今こうやって写真を整理してみるとなんだか感動する。
圧巻の赤。


多様な現実 長いドレスは彼女の皮膚だそうだ。


 
宇宙とつながるシリーズ

つながる輪

 
それぞれ事前に書かれた紙のメッセージを読むと本当に沢山の人の思いが込められている。
床に落ちる影も美しい。


 
   
他者の自分 不思議なフォルムに見入ってしまった。


第二の皮膚 珍しい黒のワイヤー

ショップの充実していた。

 
この手ぬぐいが素敵で娘が左下の手ぬぐいをプレゼントしてくれた。
彼女も立体ポスターと額を買っていた。


 

写真には撮れなかったが、読売新聞で連載していた多和田葉子「研修生」の挿絵もコラージュを多用したり、とても素敵だった。

映像で彼女の仕事を紹介したり、インテヴューや多和田葉子との対談の映像を流したり、解りやすい展覧会だった。
堪能した塩田千春であった。


お昼ご飯を食べて珍しく午後からトリオ展にも挑戦。

to be continued









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