遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

悩ましい騒音問題

2021-09-13 06:49:05 | 日々のあれこれ
我が家の上に部屋に新しい家族が越して来られて早一年経とうとしている。

小さいお子さんがおられるので、喜ばしい限りである。
夜9時くらいまで賑やかに運動会が繰り広げられている。
私たちじじばばは眠気に勝てないのですぐに寝てしまうのでそのドタバタも10時過ぎまで続くことはない。
だから全くこの騒音は実害がないのである。

昨日、帰宅した息子がおもむろに「横の部屋がうるさいから引っ越そうと思う。」と言う。
何度も管理会社にメールを送って今度は退去命令を出すと返事があったが
それ以降アパートの持ち主が代わり管理会社も代わり、うやむやにされたようだ。

猫の声でも息子は気になる方だ。

集中して考えないと前に進まない事に取り組んでいるので
わかる気もするし、ここ何回か帰宅するたびに元気がなかったので
やっぱりこれが原因やったんやなと思う。

昔結婚したての頃、夜10時頃に掃除機をかけてて下の階のおばさんに怒られたり、そのおばさんも孫ができて遊びにきてたら夜寝なくて、下の階の人に怒鳴り込まれたり、マンションの近所付き合いも大変だったがそれなりに楽しかった。

息子にはいつでも新しいアパートを探して引っ越してもいいよと伝える。
今のアパートは環境立地ともに最高やから残念やけどね。

昨今物騒な事件も多いからくれぐれも日々の常識的な近所付き合いだけは滞りなくするようにラインで伝えた。

夜寝る時に近所のお風呂に入る音が微かに聞こえる。
そんな生活音は何だかホッとして安心して寝入るのだが、夜遅くまで複数で騒ぐのはちょっと違うなと思う。

悩ましい騒音問題。


久しぶりにレシピを見ながら料理 ~なんちゃってブイヤベース~

2021-09-12 06:30:29 | 料理
ワクチン接種2回すんで2週間たった息子が久しぶりに帰ってきた。

何が食べたい?とラインで聞くと、「ブイヤベース」というハードルが高い料理が上がる。

「へっ?!」と思ったが、調味料ラックを探すとありました「サフラン」がまだ。

材料を探すと有頭エビなんて売ってないし。ムール貝もないし。
昨日鱈食べたし。と思うがなんとかレシピを見ながら作りました。


鱈がボロボロになるので鍋ごと出す。

本当は魚介以外はスープを漉すと書いてあるが、玉ねぎもレシピには書いてない入れたパプリカももったいないのでそのまま食す。

ちょっと水っぽいけど、まあまあの及第点を頂きました。


あとは野菜ね。


前菜は残っていたステーキ肉とピーマンを炒めたチンジャオロースもどき。

ブイヤベース
思い出すのは30年前。
ヴェニスからフランス、マルセーユに飛行機で飛んだ時にマルセーユの街中で食べたなー。
美味しかった。
やっぱりスープは澄んだスープだった。野菜なんて入ってなかった。
テラス席でお昼にちゃちゃっと食べた。

気分だけフレンチでテーブルクロスをそれ風にして、
食べる器は伊万里か有田か九谷かわからん器です。




身体メンテナンスと人生最後の時計

2021-09-11 14:12:41 | おしゃれ
先週、歯茎が腫れたので今週も歯医者さんへ

ここもずっと通っている医院。

「腫れは引いてるけれど、全部診て、掃除しますね。」ということで、
丁寧に診ていただいた。

途中でひっきりなしに電話が入る。コロナでマスクをしているのと食べる楽しみしかないから虫歯が増えたかな?と思ってしまった。

治療が終わって先生が「差し歯にした隣が虫歯になりかかってます。それと右奥の下がすごく歯茎が痩せてます。」と言うお言葉。
そりゃそうだ。4㎏も痩せたら、細いところはどんどん細く、痩せて欲しいとこはそう変化なしとなるから歯茎なんて一番痩せたと思う。

「治療を続けるのでしばらく通ってください。」とのこと。「トホホ」です。

血圧とくれば歯にガタがくる。自然の生業ですね。

さて治療が終わって予定通り、久しぶりに梅田へ。

半年考えて「人生最後の時計」ということで初めてのHメスを買いました。



  
  時計のクッションみたいな部分の回りはなんとバンブーだそうです。


こういうやって見ると普通の時計です。

 身にいつもつけるのはシルバーだなと思ったので色々探して迷ってこれにしました。
 予想より重かったのですが、大きさもちょうどよく、これに。

人それぞれ、こだわるところが違うので、私の場合は
これでパールのネックレス、シルバーのチェーンネックレス、黒カシミヤのダブルのコート、トレンチコート
私にとってのちょっと値の張る買い物は終了した感あります。
そうすると、色々見て回らなくても自分なりに落ち着いたおしゃれができるのです。


結構衣類を整理しようと思っても、自分が買ったたとえ少し染料が飛んだ2000円足らずのホワイトジーンズでも
穿いてみていけてたら捨てられないのです。
そう言えば大学時代に今は無きJun&Ropeというブランドでバーゲンで2000円で買ったウールのシガレットパンツなんて
優に10年は穿いてました。
今もクローゼットには15年を超える衣類が結構あります。着て似合えば値段も年数も関係ないっす。

ということでおしゃれは基本好きなのでこれでコンプリートということはまずないと思いますが、
一息ついたかなと思います。



眠りに入る心地よい香り

2021-09-10 06:05:56 | 日々のあれこれ
寝室andクローゼットのアロマがなくなったので、さてどのような物を買うか、思案してたらちょうどmuccoさんのブログ「ケチケチ贅沢日記」でこれが紹介されていたのでポチりました。


ニールズヤードレメディ―ス アロマソケット

アロマ機器って電源の線がすごく邪魔なのでそのまま、電源にさせるのは便利。
しかも陶製なのも少しレトロ感ありで良かったです。
水蒸気で蒸発させるのも買ったのですが、何分、湿気は色々と大変な時もあるので、、、。

安眠のためにラベンダーとオレンジのオイル。
本当はラベンダーとネロリが欲しかったのですが、ネロリがお高い。
これ全部のお値段より高ったのです。



電源をonにするとこんな風に、、、。



いい感じです。

Mのノベルティ ~絵本どっきりリサイクルショップ~

2021-09-09 05:54:57 | ブックリスト
大学時代の友達が絵本作家になっている。

日本画専攻の友達で卒業制作の私の絵のモデルにもなってもらった。

卒業してから生まれ故郷に帰り、教師になっていたが、結婚して専業主婦に。

そしてある程度の年齢になってから、絵本塾を経て絵本作家へ。

彼女は大学時代から迫力のある絵を描く人だった。
大胆なタッチで、ミッソーニのセーターのような色どうしが交差しながら不思議な世界を醸し出すのが特徴だった。

いつも「うまいなー。」って思ってた。

日々の生活をしながらコツコツと自分のやりたいことをするのはなかなか難しいと思う。
すぐにお金をもらって、決まったルーティーンをこなしている私なんかが予想もつかないワールドで生きたきた人だ。

私が一番感心するのは絵本って絵だけでなく、当たり前だけどストーリーとか文章とか考え出さないといけないんですよね。
その物語と紡ぎだし、すごく限られた言葉と限られた条件の絵で伝えるというのが凄いです。才能ですね。

その彼女が今回、Mのハッピーセットのノベルティの絵本作者に取り上げられた。



私が驚いたのはこの絵本の作りの本格的なところだ。
奥付にもMが出版社になって、小学館の名前もある。

今年になって二回目くらいにMにお昼を買いに行った。
いつもはフィレオフッシュとサラダとチキンナゲットなんかの組み合わせが多いが、今回はまず、絵本を指さして
「これ、欲しいんです。」と言って注文した。
ハッピーセットって子供むけなのね。当たり前か。
ノベルティは恐竜トリケラトプス図鑑か鬼滅のシールか三択。
飲み物は「アイスコーヒー」って言ったら「炭酸飲料、ウーロン茶、野菜生活」などから選らばなければならないのですね。
野菜生活チョイスしました。結構美味しい。



一場面のパズルも付いてます。

子供たちが出会う物はできるだけ質のいい物がいいというのは当たり前です。

職場に持って行くと、「すごいちゃんと作ってある。」「色が素敵。」とかラインで拡散してくれた同僚もいます。


そういう意味では私はこのMの企業努力買います。




これからの日々を生きていく上で

2021-09-08 06:22:17 | 日々のあれこれ
    朝は、起きるとともに各部屋の窓を開けて空気を入れ替える。
    一昨日仏間の窓を開けると
    夜明けと共にコローの絵のような空


   


   夜明け前の一瞬の情景

   こんな日々の瞬間の美しさを見逃さないように生きていきたいと思う。

   この歳になると先の事も考えていかないといけないと思う。
   だけど悲観的にならず、やはり「今を楽しむこと。」に
   できるだけ専念したい。

   人生は「今」の連続だから。


   だいたい小心者だからお金もそんなに「パーッ」と使えるはずもなく。
   幸い、裕福ではないにしてもそんな困っているわけでもない。
  
   その程度でそろそろ行こうと思う。


   将来を考えていないわけではないが、
   我慢ばっかりしていたら、あかんし、
   調子の乗るのもあかんと思う。


   毎日、三食Web上にあげているこぐれひでこさんが
   体調を壊して入院されていたそうだ。
   12日間も。絶食に近かったそうだ。74歳。
   ご自分で暴飲暴食とおっしゃっていた。

   やはり、食べ過ぎ、飲みすぎは禁物。


   この夏ほど体調が悪かったことがなかった。

   でも今までもそうだったけど、旅行やなんやで
   気がつかなかっただけかも。
   少しの不調は体力で乗り切ってきたのかもしれない。

   でもコロナのおかげで日々、ある程度丁寧に自分の身体や心に
   色々問いかけることができたかもしれない。
   いや、それこそ、物が食べれなくなって、この夏は4㎏も痩せた。
   そういう身体や心の声に耳を傾けながら人生後半生生きていきたい。

   あんまり我慢しない。
   本能や自分のセレンディピティを信じる。

   幸い今の職場では凄くみんないたわってくれる。
   それにも甘えて感謝しながら、最後までつつがなくいきたい。
   ありがたい事だ。

   4㎏も痩せるとある意味身体のラインは少しは変わるから
   着られなかった洋服が着れるようになるのよね。
   ノースリーブとかあまり見苦しくなくなる。

   やっぱり、人生は良いことと悪いことがちょうど良い加減。

   のんびり、我がままに行きたいと思います。


ワンデイトリップイン一条寺② ~いつまでもいたい本屋、恵文社~

2021-09-07 06:08:51 | 旅行
さて、お昼も食べたし、もう一つの駅の向こうの行きたい所へ。

恵文社 本屋さんである。

駅からとことこ5分ほど歩くと、2~3件ほど同じレンガ造りの壁の建物



一番遠いところが雑貨屋さん
手前がギャラリー


真ん中が本屋さん


 

  

    

店内で写真撮るのはなんだかだったので。外側ばかり。

いやー渋い本屋さんだった。
大学時代ならもっとはまっていたと思う。
芸術関係の希少な本が本当に充実してます。
店内広いのですが、たくさんの人が訪れてました。

この本屋は旦那が詩仙堂付近でランチを食べるお店を探していて見つけた本屋さんです。
一条寺は不思議なところでこの道をずっと西に行くとラーメン街道になります。
東に行くと詩仙堂の手前に大きなパチンコ屋もあります。

ここで、どこの本屋にも売ってなかった向田邦子の「向田邦子の本棚」を見つける。

この本屋にあるのがふさわしい本です。

雑貨屋さんやギャラリーが裏や内部で繋がっているので回遊するだけでも楽しい。
貸ギャラリーになっていてHPで確認すると結構お安いお値段で借りれるみたい。
こんなとこでグループ展や個展をやったら楽しいだろうな。

1時過ぎには帰途につく。
帰りは阪急。1時半河原町始発の特急はさすがに空いている。
3時前には家に帰りついてゆっくりする。

密を避けて、とても充実したワンデイトリップでした。





ワンデイトリップイン一条寺①  ~一度行きたかった詩仙堂~

2021-09-06 04:56:03 | 旅行
小早川秋聲展に行った時に詩仙堂の狩野永徳の中国三十六歌仙を彼が修復したとあったので、すわ詩仙堂って感じで近々行きたいと思っていた。

日曜日は秋晴れで体調も戻り、予定通りに訪れる。

いつものJR。10時前には叡山電鉄の一条寺に着き、土曜日の夜、あまりご飯が食べられなかったのでお腹が空いて空いて
お昼ご飯を食べる予定の和菓子屋さんでティータイム。

ここがもともと門前町の中の丁稚羊羹を作っていた和菓子屋さんなのだが、洋菓子も手掛けてらっしゃって和テーストのケーキや焼き菓子も美味しそう。(と書いているが本人あまり興味はない)
でもメロンのケーキを頂きました。甘さを控えた自然な味。すごく満足しました。
旦那は栗モンブラン。



いざ、詩仙堂へ。

一度は訪れたことあるかなー。ないかなー。
息子のアパートがすぐ近くにある割には途中、宮本武蔵が決闘した一条寺下がり松ってここなのねって感じ。


入り口は小さく、見逃してしまいそうです。

ここは石川丈山と言う人もともと徳川家康の家来でが59歳の時に勉強するために立てた建物でそれから30年余りここで読書三昧、書三昧されたお屋敷です。
幸い江戸時代初期から天災地異を免れて今に至っているそうです。


写真はHPよりお借りしました。

この方、漢文字に優れ、所謂江戸時代の隷書、漢詩の大家でレタリング大家です。
クールな文字が並んでいました。



これもお借りしました。

お煎茶の開祖でもあるそうです。

三十六歌仙と言っても中国の漢晋唐宋それぞれの時代の詩家を選びその詩と肖像を描いた物。
詩仙の間と名付けられた庭に面した読書室の欄間に。対面する詩家を林羅山とかにご意見されたそうです。



 これもお借りしました。

お部屋から観るお庭はいやー癒される。朝一番で訪れたので人も少ない。
ぼーっとしました。かなりの時間。


 
  

こんなところで清貧だったそうだけど、本読んだり、書をしたためたり、詩作したりしてたら長生きするわね。

入場料500円です。お庭にも当然降りれます。

室内は撮影厳禁なのでお庭だけ写真を撮りまくりました。

箒目の美しいお庭は土曜日の雨にも洗われ、その植物の本来の美しさが際立っていました。
自然の織り成す美がそこらかしこに散りばめられていて見逃してはいけないという貧乏根性がまたむくむく。
バタバタしてしまいました。



  

   
   このむらさきしきぶの濃い紫~薄緑までのグラデーションは自然の中でしか観られない物。



 
 緑の葉っぱの中に落ちた気の早い紅葉、紅葉の頃がまた美しいそうです。



 


藤棚の下にできた木漏れ日



葉っぱのフレディ。違うか。

堪能した後はまたお店に戻って昼食


小ぶりのお餅の入った白みそ雑煮と小鉢、胡麻豆腐、おこわのランチ。
私たちこういうのでちょうどいいのです。
炭水化物祭りになりましたが、晩御飯で調整します。
とても美味しかったです。

食べてるとひっきりなしに近所のお客さんらしき人がお菓子を買いに来ます。
いい感じのお店でした。

「中谷」と言うお店です。


この後、駅の向こうのもう一つ訪れたかった所へ。






日々を彩る物  ~ジョージ・ジェンセンのシルバーチェーン~

2021-09-05 06:23:01 | おしゃれ
前々からシルバーチェーンネックレスが欲しかった。
ゴールド(金でできてるという意味ではなく)色は似合わないので
シンプルなチェーンのネックレス。

チェーンというクールな感覚とシンプルさ。
でも重くなるかなとも思った。

ジョージ・ジェンセンのアクセサリーを雑誌などで見かけて
「もしや」と思い、やっと買い物に行けた7月中旬、京都大〇にお店があるので、行ってみた。

飾ってある物の中にチェーンはなかった。デザインもシャープ過ぎるか、デコラティブ過ぎて私の好みと少し違う。
「何かお探しですか?」と聞かれたので、「シルバーのチェーンネックレスを」というと引き出しから2種類出してくれた。

その一つがこれ

手に取るとそんなに重くない。
長さも微妙に変えられる。
チェーンの一つ一つが少しずつ違うのが泡みたいでクールさの温度を上げるのが気になったけれど
おばさんにはちょうどいい感じもする。この留め金が繊細ですごい。
お値段も予算通り。

思い切って購入。

これが活躍します。すごーく。普通のTシャツやワンピース、シャツなんにでも合う。
気分も上がる。しかも付けていても疲れない。

いい買い物でした。

もう一つジョージ・ジェンセン
ガラスの花器


これは楽天のヤマギワのサイトから。
売り切れで予約販売2か月以上待ちました。

先週末歯茎が腫れる。
その前の週末は喉が痛かった。隣の同僚も同じことを訴えていて「コロナだったら」症候群になってると笑いあった。
物を飲みこんでも引っかかるように気がするのはきっとクーラーを入れて寝て喉が乾燥して別の風邪症状になっていたんだ。

土曜日に歯医者に行くと歯茎が痩せて歯の隙間が空いたのでなんらかの菌が入り込んでのでしょう。抵抗力弱ってます。
と言われた。抗生物質が出る。昨日の午後また血圧上昇。ずっと飲まなかった降圧剤を飲んだらすっと下がる。のが解るのが自分でも怖い。今日の朝は下がり過ぎるくらい下がってた。

フルで授業もしていないのにこの体たらく。
せめて、日々の潤いのある生活をしよう。

今日はかねてより行きたかった所に行って来ます。

余談ですが、現首相が立候補しないことのインタビューを受けて涙ぐまんとって欲しいわ、ほんま。
身内同士の浪花節は鼻白むだけです。あきれました。

久しぶりの椎名誠 ~「十五少年漂流記から」への旅~

2021-09-04 07:17:33 | ブックリスト
書評欄に掲載されていたので
さっそく買いました。



久しぶりの椎名誠
20代の後半に「さらば国分寺書店のオババ」とか「哀愁の町に霧が降るのだ」とか「わしらは怪しい〇〇隊」の島焚火冒険譚だの
読み漁っていて、本人が来るというのでサイン会にも行ったなー(遠い目)

東京新宿の椎名グループ行きつけの居酒屋、池林房にも行ったな。陶玄房の方やったかもしれない。
そこのお店のマッチとかもらって大事に取ってた。

家族の話を書いた「岳物語」も良かったし。

でも夏の終わりにジュール・ヴェルヌ「十五少年漂流記」である。

福岡伸一ガラパゴスに始まり、椎名誠のマゼラン海峡および、本当の十五少年漂流記の島のモデルと言われているニュージーランド
の東のチャタム島に終わった。

コロナで遠くには行かなったけれど本の中で随分遠くまで旅をした感がある。

今回の椎名本は他にも極地に旅した時にどんな目にあったかということから始まって、「いつも見慣れている物も違う土地に行けばまた違った風に目に映るし、そこで深まるある思考がある。」ということを書きたかったようです。違うかな?

いずれにしても私も小学校高学年~中学生にかけて、ジュール・ヴェルヌの十五少年漂流記にはまり(でも短縮版やったかもしれない)海底二万里までは読んだ記憶がある。この人はSF作家だったのね。そこからSFマガジンなんかも読んだな。
今では全く、内容は忘れてしまったけれど、すごくワクワク読んだような気がする。

この本の中では園田学園女子大学の田辺眞人教授が本当のモデルの島は南米のハノーバー島ではなく、ニュージーランドのチャタム島ではないかと言う説を検証するという航海譚で、読後やっと、世界地図を確認したらすごーく離れているじゃないか!
ちなみにガラパゴスの位置もわかった。
チャタム島は確かに日付変更線がくいっと曲がっている(笑) 世界で一番朝が早く来る国がニュージランドだそうだ。

ヴェルヌはフランスのナントに生まれ、法律家を目指すが、戯曲を書いたりして、そのうち冒険物語で有名になる。
それにしても、地図だけで現地に行かないで南半球の孤島の様子を想像しながら、この小説を創造したことは驚きだ。


19世紀~20世紀の本の鳥羽口で活躍した作家だは思わなかった。

十五少年漂流記には国籍の違う少年たちが出てきて、なかなかグローバルな人間関係を繰り広げるのもその時代を反映し、また未来を予測したものではかいかと思う。ヴェルヌが預言者と言われたのにはそういう理由もある。

もう一度読んでみよう。

新聞に椎名さんの記事があった。



今では77歳か。コロナにも罹ったそうだ。大変だったろうな。

娘さんがあとがきを書いている。

2008年に刊行された本がこの7月に文庫化された。
それにしても、福岡さんの本も、椎名さんの本も十五少年漂流記も航海中、漂流中に何を食べたかが詳細に書いてあって、食べるってすごく重要なんだなと思った。