■■課題のまとめ 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.75<o:p></o:p>
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昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。<o:p></o:p>
昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。<o:p></o:p>
【本書の読み方】 脚注参照<o:p></o:p>
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■7 ビジネスドック体験 8 通算75回 課題のまとめ <o:p></o:p>
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印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。<o:p></o:p>
ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。まずは、戸惑いの中、ブレインストーミングから始まった。<o:p></o:p>
ブレインストーミングに馴れていない5人は、なかなかアイディアも意見も出てこない。取締役の高齢化も気になる。課題が課されるがそれに対してどのように取り組んでいったら良いのかで停滞してしまった。<o:p></o:p>
竹根から、幸社長に「経営理念構築」という宿題が出された。<o:p></o:p>
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【回想2 1980年代】 <o:p></o:p>
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「そろそろ一時二十分ですので、失礼して私は研修室に戻ります」<o:p></o:p>
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「では、私も先生と一緒に戻ります」<o:p></o:p>
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二人がそろって研修室に入ったときには、五人の声と荻野の声がワンワンと渦巻いていた。竹根の顔がゆるんだのは、その雰囲気のためで、五人が研修モードに入ってきたことを確認できたからである。黒板は、中途半端に消したままで消し残った文字が見えるようなあとや、赤や黄色、青のチョークで丸く囲んだり、横線を引いたり、他の項目と線で結んだりと乱雑な状態であった。<o:p></o:p>
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黒板の右端に竹根が書いた研修テーマは消され、そこに大松田が文字を書いたり消したり、再びまた加筆したりして、次第にまとまってきた。刷増が、「あと五分を切りました」と悲痛な声を上げる。<o:p></o:p>
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「そろそろ模造紙に清書しましょう」<o:p></o:p>
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「ちょっと待って、ここの言葉は後ろに持って行くから・・・」<o:p></o:p>
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「じゃあ、私が模造紙を準備しますから、確定したところから書き始めます」<o:p></o:p>
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大松田と刷増に作業が任され、他の三人は立ったまま二人の作業を見守るだけであった。<o:p></o:p>
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やっと刷増が模造紙に書き終えたときには予定の一時三〇分を五分ほど回っていた。<o:p></o:p>
大松田が大声で叫んだ。<o:p></o:p>
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「やったー!」<o:p></o:p>
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他の四人も小躍りをするばかりである。<o:p></o:p>
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荻野が十五分休憩を告げても、五人はまだ刷増が書いた模造紙の周りに立っている。<o:p></o:p>
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< 次回に続く お楽しみに ><o:p></o:p>
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■■ 脚注<o:p></o:p>
本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。<o:p></o:p>
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