経営コンサルタントへの道

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■■21世紀を考える経営コンサルタント小説 いよいよ第8話に突入(2)

2011-08-13 11:52:21 | 小説・先見思考

 

■■21世紀を考える経営コンサルタント小説 いよいよ第8話に突入(2)<o:p></o:p>

 

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 小説は、生の経営教材である。<o:p></o:p>

 

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 「経営コンサルタント竹根好助シリーズ04 先見思考経営(千平紗門作)」を2011年4月4日よりブログにて発行を開始しました。平日、昼休みに気楽に読めるように発行しています。<o:p></o:p>

 

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 来週から第8話「初めての人前での発表」に入る前に、この小説について復習をして頂き、来週からの連載を楽しんでいただきたいと思います。<o:p></o:p>

 

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 昨日は、この小説の梗概についてお届けしましたが、本日は、これまでのあらすじをお送りします。<o:p></o:p>

 

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【 1 親子の諍い 】

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 印刷会社ラッキーの社長である幸育雄は、顧問をしている経営コンサルタントである竹根好助(たけねよしすけ)の訪問を受け、愚痴を聞いてもらうことになった。竹根は、気分を変えるために幸を近くにある靖国神社につれ出したところで回想シーンに入る。

 先代社長育太郎の長男の現社長である育雄は、都内の有名私立大学の文学部をそれなりの成績で卒業後、大手の印刷会社に勤務経験が三年ある。育太郎が創業した会社は、印刷会社といっても、謄写版という簡易な印刷機で印刷をする。

 時代も流れ、一九七〇年代に育太郎の会社に入社したての頃の育雄は、大手印刷会社での三年の経験と自分の会社とのギャップの大きさに辟易していた。息子の育雄は、父親の古い経営に批判的である。

 反抗する育雄を育太郎は何とか説得しようとし、逆に育雄としてはどのような会社にしたいのかを訊く。育雄は答えに窮しながらも活版印刷機を思い切って導入することを提案する。ようやく二人の意見が一致し、機械導入を決心し、お互いの心が通じあう。

 社長の育太郎は、育雄常務の海外遊学を提案すると、育雄もその気になった。

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【 2 アメリカ初体験 】<o:p></o:p>

 

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 幸は、竹根に初めて会った30数年前の1970年のことを思い出していた。幸がロス空港に降り立った時のことである。幸のスーツケースが見当たらず、若い二人は大慌てをする。空港職員に事情を説明するのであるが、とんちんかんな対応をされてしまう。<o:p></o:p>

 

 ようやく日本の航空会社の社員の助けで事情がわかると、日米の大きな違いに愕然とする。ロスに着いていて当然のスーツケースが途中のホノルルから東京へ誤って戻されてしまったのです。次の目的地であるシカゴかニューヨークでその荷物を受け取れる目処が立ち、ホッとする若い二人の弥次喜多道中の先が思いやられる。<o:p></o:p>

 

 日用品に始まり、幸は何も持ち合わせていないのですから、それを取りそろえることから始めた二人である。<o:p></o:p>

 

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【 3 再会 】

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 はじめてロス空港で会ったときの弥次喜多道中の始まりを思い出した二人であったが、再々会した現代に戻り、ふたりは靖国神社境内を散歩している。幸が何かを言いたい風情を読み取った竹根が幸を社内から連れ出したのである。桜を観ながら、二人が話し込んでいる内に、いつの間にか再会した1980年代の思い出に戻った。<o:p></o:p>

 

 再会は、はじめてロスであった10余年後のことである。バブルが始まる直前に幸育雄が社長に就任したある日、講演会の案内状が来た。気が進まないながらも会場に出向いた。司会者の紹介で「竹根」という言葉が聞こえたが、自分の耳を疑った。<o:p></o:p>

 

 竹根というのは珍しい名前である。――しかし、あの竹根さんではあるまい――と幸は半信半疑であったが、登壇してきたのは、幸の知っている竹根であることを確信した。講演の内容は、時代の最先端を行く業界の命運に関わる内容であった。講演内容にもショックを受け、大いなる示唆を感じた幸である。早速、控え室に飛び込み、竹根と面会をし、旧交を温めた。<o:p></o:p>

 

 翌日、早速幸は竹根と面会した。雑談の中で、経営コンサルタントというのや信用ならないというような話題になった。ひとしきりしてから、二人が初めて会った1970年に思い出が移った。<o:p></o:p>

 

 アメリカ初体験で、プリントショップと言われる小さな軽印刷所があちこちにあることを幸が知ったのは竹根の案内のおかげである。その竹根に惚れ込み、幸は顧問として招聘する決意をした。<o:p></o:p>

 

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【 4 転機の模索 】<o:p></o:p>

 

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 早速翌日幸は竹根に電話を入れてアポを取ろうとすると、その日のうちに竹根が幸を訪問してくれた。忙しい中、竹根は幸育雄の印刷会社ラッキーを訪問した。幸は早速竹根に顧問契約の相談をはじめたが「顧問料は高いです」といきなり言われた。 幸は、世間話的に経営士・コンサルタントが何をしてくれるのかを竹根に尋ね、高額な顧問料に見合うだけのサービスを得られるのか、ラッキーのような小さな会社で経営コンサルタントを顧問に招聘するのは贅沢なのか、自分の判断材料にしようとした。 まずは、「ビジネスドック」からはじめようという竹根の提案であった。<o:p></o:p>

 

 コンサルティングにはどのくらいの料金がかかるのか気にかかる幸である。コンサルティング・フィーというのは、コンサルタントやテーマなど諸条件により異なることも知った。コンサルティングのやりかたも企業毎に異なることも学んだ。 <o:p></o:p>

 

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【5 ビジネスドックとの出会い】<o:p></o:p>

 

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 「ビジネスドック」の説明を受けるために印刷会社ラッキーの幸社長は、経営コンサルタント竹根好助の訪問を受けた。竹根と愛子の初めての出会いである。しかし、愛子が竹根のためにわざわざ湯飲み茶碗を買いに行ったりして、初めての出会いの割にしては二人は意気投合したようである。幸は、その成り行きにニンマリする。<o:p></o:p>

 

 一方で、仕事の話に入ると、竹根の説明方法に度肝を抜かれる幸である。 <o:p></o:p>

 

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【6 荒れた研修】<o:p></o:p>

 

 後継者問題でイライラしていた幸を靖国神社に連れ出した竹根である。散策をしながら、1980年代の頃ビジネスドックの説明を竹根より受けたときのことを幸は思い出していた。<o:p></o:p>

 

 全取締役が参加してビジネスドックが始まった。講師の竹根の第一声は「管理とは何か?」という質問であった。あまりにも初歩的な内容に、筆頭常務の金山は憤然として反発した。どちらかというと口数の少ない大松田が口を開いた。あわや金山と激突するかという緊迫した画面。<o:p></o:p>

 

 はじめから荒れた雰囲気の中で始まったのですが、研修が進むにつれて次第に竹根ペースになってしまった。大松田と金山の激突は、竹根のある一言で金山は気を良くした。竹根マジックである。<o:p></o:p>

 

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【7 ビジネスドック体験】<o:p></o:p>

 

 荒れた研修から、次第にのめり込んできたラッキーの取締役達である。ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。まずは、戸惑いの中、ブレインストーミングから始まった。<o:p></o:p>

 

 ブレインストーミングに馴れていない5人は、なかなかアイディアも意見も出てこない。取締役の高齢化も気になる。課題が課されるがそれに対してどのように取り組んでいったら良いのかで停滞したりもした。ようやく第一課題をクリアし、ホッとする。<o:p></o:p>

 

 竹根から、幸社長に「経営理念構築」という宿題が出された。<o:p></o:p>

 

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【登場人物】<o:p></o:p>

 

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 竹根好助  経営コンサルタント歴35年のベテラン <o:p></o:p>

 

 幸育太郎  戦後ガリ版印刷でラッキー創業 <o:p></o:p>

 

 幸 育雄   印刷会社ラッキー二代目社長 <o:p></o:p>

 

 幸 育猛 幸育雄の長男<o:p></o:p>

 

 牧神愛子   育雄の秘書 <o:p></o:p>

 

 金山     ラッキー創業時からの社員、常務取締役工場長<o:p></o:p>

 

 大松田 ラッキーの取締役技術部長、常務<o:p></o:p>

 

 茂手木 ラッキーの取締役<o:p></o:p>

 

 大里 ラッキーの総務担当取締役、高齢<o:p></o:p>

 

 刷増浩二 営業部長、最若年の取締役<o:p></o:p>

 

 刷増浩三 営業係長、刷増営業部長の息子<o:p></o:p>

 

 平しずか 竹根の秘書<o:p></o:p>

 

 荻野 竹根の腹心コンサルタント、印刷業界に詳しい<o:p></o:p>

 

 角菊 福田商事海外事業部長<o:p></o:p>

 

 伊中 福田商事印刷機器事業部長<o:p></o:p>

 


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■■世界中を熱くする!  COOL JAPAN

2011-08-13 10:17:08 | 知り得情報

 

■■世界中を熱くする!  COOL JAPAN<o:p></o:p>

 

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 当ブログで連載をしたクールジャパンに関する記事が、経産省のウェブサイトに掲載されています。<o:p></o:p>

 

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【経産省サイトから】<o:p></o:p>

 

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 食、ファッション、コンテンツ、地域産品、住まい、観光……。「Cool」(かっこいい)な日本のクリエイティビティを付加価値に、新たな海外市場の開拓に挑む。民間の事業者と関係省庁が一丸となって取り組む「クール・ジャパン戦略」が、海外進出を期す中小企業、世界に羽ばたくことを夢見る若者、あるいは活性化を望む地域の大きな期待を集めています。<o:p></o:p>

 

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  詳細 ←クリック<o:p></o:p>

 

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■■ しらないと損をする税金 クリック<o:p></o:p>

 

 脱税は教えませんが、節税情報は無料で提供<o:p></o:p>

 


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■■中国ビジネス現場の最新事情 テレビ・新聞に学ぶ経営のカンどころ 8月13日(土)

2011-08-13 07:33:45 | ◇経営特訓教室

 

■■中国ビジネス現場の最新事情 テレビ・新聞に学ぶ経営のカンどころ 8月13日(土)

 

 

 

・・・ 意識をすると

 

・・・ 新聞やテレビの見方も変わってくる

 

 

 

■セミナー「沿岸から内陸へ~中国ビジネス現場の最新事情」の開催

 

 

 

◆(財)横浜企業経営支援財団では、中国内陸部のビジネスチャンスについて、

 

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[日時]824日(水)14:0016:30

 

[場所]横浜情報文化センター(横浜市中区)

 

[参加費]1,000円(但し、横浜市内企業は無料)

 

 http://global.idec.or.jp/semina2011/20110824.html

 

 

 

■■ 週末のブログ発行

 

 

 

 経営情報として「テレビ・新聞を観る経営のポイント」「経営コンサルタントに関するQ&A」は、週末を除く毎日午前中、また「小説 経営コンサルタント竹根好助“先見思考経営”」は毎日昼休みに発行しています。また、好評の「経営コンサルタントの上手な使い方」は、平日16時に発行しています。

 

 

 

 本日は週末のため勝手ながら休載させていただき、別の内容でお送りしています。是非、それぞれのバックナンバーを当ブログでご参照ください。

 

 

 

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