■■【経営マガジン 独善解説】 7月19日 バーナンキFRB議長の証言
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【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。
7月15(月)
海の日
アメリカ:5月企業在庫、6月小売売上高、7月ニューヨーク連銀景気指数
中国:4~6月期国内総生産(GDP)、6月小売売上高・工業生産高
インド:6月卸売物価指数(WPI)
16日(火)
民間:東証・大証現物株市場統合、6月首都圏・近畿圏のマンション市場動向
イギリス:6月消費者物価指数(CPI)
ドイツ:7月ZEW景気予測指数
アメリカ:6月CPI・鉱工業生産・設備稼働率、7月住宅市場指数
17日(水)
日銀:金融政策決定会合議事要旨、岡村日商会頭挨拶・記者会見
6月住宅着工、バーナンキFRB議長議会証言、地区連銀経済報告(ベージュブック)
イギリスT:中銀金融政策委員会議事録
18日(木)
日銀:7月主要銀行貸出動向アンケート調査
民間:6月と1~6月粗鋼生産量、国部全銀協会長記者会見、経団連夏季フォーラム
アメリカ:6月景気先行指標総合指数・北米地域の半導体製造装置BBレシオ、7月フィラデルフィア連銀景気指数、バーナンキFRB議長上院議会証言
19日(金)
内閣府:5月景気動向指数改定値
民間:6月電力需要実績、八木電事連会長・、広瀬東京電力社長記者会見、経団連夏季フォーラム、米倉会長・日立川村会長共同記者会見
季節の移ろいを見せる毎日ですが、毎日が変化の日です。今日は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめてみました |
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【経営コンサルタントの独り言】
独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。
■ バーナンキFRB議長の証言 2013/07/18
アメリカの景気の先行きを示す指標の一つであります6月の住宅着工件数は、市場の予想を大きく下回り、前月より9.9%減りました。明るいアメリカ経済ですが、予想外の数字が出てしまいました。
その様な中、バーナンキFRB議長の下院証言に注目が集まりました。
最近、大規模な資金を供給する今の量的緩和を年内に縮小という彼の意見は変わりませんでしたが、一方で、当面は緩和的な政策が必要だとしています。雇用の改善など経済情勢次第で判断する考えのようです。
失業率は依然として高く、物価も目標を下回る状態が続いています。上述の先行指標であります住宅着工件数の好ましくない数値なども踏まえますと、当然慎重にならざるを得ないでしょう。
■ G20のゆくえ 2013/07/17
中国の減速傾向が、GDP7.5%という数値として明確にでてきましたし、シャドーバンキング問題がクローズアップされてきました。中国当局は、国内向けに、GDPは予定通り、シャドーバンキング問題は対策を打っていると、国民の視線を遠ざけるかのようなことを言っています。
アメリカ経済は、回復基調と言われながら、統計数値にばらつきが出たり、予想を下回る数値が出たりと、今ひとつピンとしません。一方で、金融市場に大量の資金を供給している中、金融緩和策が縮小されるという観測があります。
そのような中で、今月19日より、モスクワでG20(主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議)が開催されます。
今回の大きなテーマは、アメリカが今の大規模な金融緩和策を縮小した場合、新興国からの資金流出といった市場の動揺をどう抑えるかについて議論が行われる見通しです。
アメリカの金融緩和策により、新興国から資金が流出し、株価や通貨の下落を招いているという指摘が出ています。ブラジルやインドなど景気が停滞している新興国にとっては痛手となりかねません。これが引き金で、世界経済を引っ張ってきた新興国の景気減速が世界経済の新たなリスクとして浮上しています。いく対応策案があり、それについて議論が行われる見通しです。
他方、日本としては、矛先が円安問題等に向かないように、6月に決定した経済の成長戦略を実行しデフレ脱却を目指すことを強調するでしょう。また8月、中期財政計画を策定し、先進国で最悪の水準にある財政の健全化を着実に進めていく方針をキチンと説明する必要があります。
■ 日本の株式市場が活性化するか? 2013/07/14
バブル期には、世界トップの株価総額を誇っていた東証ですが、バブルがはじけますと、その位置は大きく後退してしまいました。
株式市場の活性化を図ろうと、昨年から準備が進んできました東証と大証が統合されます。これにより、上場する企業の数では、世界第3位の市場が誕生することになります。
東京証券取引所と大阪証券取引所の両取引所を傘下に置く日本取引所グループが誕生することにより、コスト削減のほか、経営の効率化が図れるという目論見です。
規模が大きくなりますと、見えないところのロスもあり、なかなかうまくいかないのが大型合併です。最近では日本を代表する鉄鋼メーカー大手二社の合併準備が、破談となってしましました。遡りますと、一勧と富士銀行の合併は、いまだにその尾を引いているという噂もあります。
個人投資家にとってメリットが出るのかどうか、外資が参入しやすくなるのかどうか、不安材料と期待が混在した統合と言えます。
■ アメリカの資本規制強化 2013/07/13
金融危機の再発を防ぐために国際的な資本取引においては、BIS規制という自己資本比率3%という国際的な基準が決められています。とりわけ2008年の金融危機を契機に、世界の主な国の金融監督当局は、銀行の健全性を高めるため、国際的な規制を強化することに合意をしています。
アメリカの金融監督当局は、銀行が資産を膨らませすぎて極端に経営が悪化することを警戒しています。FRB(連邦準備制度理事会)は、大手8銀行に、国際的な基準の2倍に相当する6%の数値基準を設ける方針を決めました。
このルールに適応するために、銀行は自己資本を増やすなどの対応が必要になります。これで銀行の健全性が高まることは確かですが、金融危機の再発防止にどの程度効果があるかは不透明です。
そうでなくても、自己資本比率で四苦八苦をしている日本の銀行では、もしこれが適用になったら、貸し渋り、貸しはがしは必定でしょう。もちろん、今の金融庁がこれを実施することはないと考えます。
■ EU加盟国が28になりました 2013/07/12
EU(ヨーロッパ連合)は、旧ユーゴスラビアでありましたクロアチアが新たに加わりました。その結果、EUは28か国の体制となり、EUはどこへ向かうのかにつきまして、NHKの二村伸解説委員が解説していました。
これまでに「クロアチアの加盟の意味」「EUはクロアチアの加盟で変わるか」についてご紹介しました。
◇ EUはまだ拡大を続けるのか
旧ユーゴの国々以外にも、トルコやアイスランドといった加盟候補国が控えています。
どこまで拡大するのか統合の針路は定まっていませんし、拡大に反対する人も多くいます。
イギリスは、EU脱退の是非を問う国民投票を予定するなどEUは求心力を失いつつあります。
去年、EUは地域経済圏として始めてノーベル平和賞を受賞しました。EUが目指しています平和と多様性を持ちながら統合を進める、その理念は見失わないでほしいと二村解説委員は締めくくっています。
メンバー国が増えれば増えるほど、異なった考え方が増え、複雑になり、意思決定も難しくなるでしょう。むしろ、加盟国を厳選する方がEUにとってはメリットが大きいでしょう。しかし、それではEUの理念に相容れないことになり、そのジレンマをどのように克服するのかが鍵のように私には思えます。 <完>
■ EU加盟国が28になりました 2013/07/11
EU(ヨーロッパ連合)は、旧ユーゴスラビアでありましたクロアチアが新たに加わりました。その結果、EUは28か国の体制となり、EUはどこへ向かうのかにつきまして、NHKの二村伸解説委員が解説していました。
前回は「クロアチアの加盟の意味」についてご紹介しました。
◇ EUはクロアチアの加盟で変わるか
ギリシャ問題を始め、EUは金融問題からの立ち直りをすすめています。多少の落ち着きが見えますものの、多くの国が債務危機に陥りまさに荒波にもまれています。
6年半ぶりの新規加盟を機に、結束を固めをし、できるだけ早期に危機から脱したいと考えています。
一方で、手放しでは喜べないと冷ややかな見方をする人が多いのです。
クロアチアは、景気の後退が続き、失業率はおよそ20%に上り、財政再建を迫られています。ユーロ加盟はまだ先ですが、EUにとっては補助金の支出など負担が増えることは間違いないでしょう。新たなお荷物になりかねません。
■ EU加盟国が28になりました 2013/07/10
EU(ヨーロッパ連合)は、旧ユーゴスラビアでありましたクロアチアが新たに加わりました。その結果、EUは28か国の体制となり、EUはどこへ向かうのかにつきまして、NHKの二村伸解説委員が解説していました。
◇ クロアチアの加盟の意味
クロアチアは、かつてユーゴスラビアを構成していた7つの国のうちの一つです。イタリアに隣接、アドリア海に面したバルカン半島に位置し、近年は日本からの観光客も増えています。
1991年から4年あまり、民族間の激しい戦闘が続いたことは、まだ私たちの記憶に新しいです。バルカン半島は、様々な民族や宗教が混在し、「火薬庫」と呼ばれ、今も火種がくすぶっています。
ライバルであるセルビアも、2014年1月までに加盟交渉を始めることが決まっています。他の旧ユーゴスラビアの国々も加盟をめざしていまして、EUのもとで再統合に向かっているともいえます。
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