染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

ロベール・ドアノー生誕100年~「市役所前のキス」

2012年04月14日 | 店主の一日
グーグルのタイトルがロゴが時々変わるのをご存知と思いますが、さっき検索しようとしたらそこのあったのはロベール・ドアノーの写真達でした。今日はドアノーの生誕100周年なのだそうです。

僕が初めてドアノーの写真を知ったのは有名な「市役所前のキス」です。
この写真は偶然のものではなくモデルを使って撮影されたものだそうですが、この写真のもつロマンチックさには頭がくらくらしそうです。
男性の肩越しに見える通行人の女性や女性の左側にいる帽子を被った男性が表す日常は画面の中央でキスをする二人を際立たせます。
そうか、100年も前のひとだったのですね。
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店主、一生ものを買う。

2012年04月14日 | 店主の一日
この前、コートを買い替えました。19年振りの事です。
僕は大学を出た後、コートに強いアパレルメーカーに入社しました。
まだ、バブルっぽい臭いのする頃で、当時の人気企業は商社でした。多くの会社は自社を「商社」と位置づけてイメージアップを図っていました。きもの問屋が繊維商社、アパレルメーカーはアパレル商社と名乗り、サラ金は金融商社と名乗っていました。一つ、一つモノ作りをしていく事よりも、コンテナで輸入をしたりブランドや会社を買収する事の方が流行っていたのかもしれません。そんな中で僕の入社したS社は「うちは、かつてはコートメーカーで今は総合メーカーになりました。ものづくりが大切です。社是にも真善美の商品作りをすると唱っています。」という会社でした。
会社を辞する時にコートを買って19年着ました。なんで19年間も買い替えなかったかと云うと、定番のデザインであまり困らなかったのと、
今までボタン一つ取れたこともほつれがでた事もなかったからです。

ただ、流石に袖口と衿山がくたびれて穴が空いてきたので、諦める事にしました。
「一生もの」なんて言葉で云われる事もあるコートですが、繊維製品はなんだかんだ云っても消耗品です。でも買い替える時に同じメーカーの同じ様なコートをもう一度着たいと思って買い替えるなら、それはやっぱり一生ものと云うにふさわしいかもしれません。
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