初めて円空仏を見たのは大学生の時。
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飛騨から信濃に向かって歩いている時です。
岡谷に糸引きの女工として行ってたお婆ちゃんの家に話を聞きに行った時のこと。
岡谷に糸引きの女工として行ってたお婆ちゃんの家に話を聞きに行った時のこと。
玄関に立派な円空仏があり、亡くなったご主人が彫られたとのこと。勿論、オリジナルの円空仏は江戸時代前半のもの。
それでも飛騨には延々と個々で円空仏を彫る人がいる。趣味かもしれないし、お土産かも知れない、或いは信仰心かもしれない。
教科書に載っている仏像しか見たことのなかった僕はその粗野で力強い様に心を動かされました。
でもその時は糸引女工さんの在り方に懸命な時だったのでそれ以上に詳しくは関わらず。
今回、三井記念美術館での「円空仏展」を見てきました。
地味な展覧会と思っていたら館内はかなりのお客さんがいました。
高山の千光寺さんから持ち込まれた物が多くありました。
なるほど仏様の種類によって荒々しかったり穏やかだったり。
そんなり木彫りの人の温度感のある円空仏に囲まれるのはとてもよい時間でした。
新潟県(特に小千谷市)にはよく円空と対比される木喰仏があります。
これもまた美しく。
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