染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

花の命は短くて、火の用心はいつまでも。

2012年06月26日 | 店主の一日
十日町のアーケードにはフラワーポットに花が植えられています。
今までの感じだと春先にビオラを植えて、6月に別のものに植え替えて秋に撤去みたいな感じです。
去年はベゴニアだった気がしますが、今年はペチュニアでした。(違ってたらすいません)

春先はまだ寒い日が多いので、ビオラの様に寒さに強い花がよいのでしょう。
日が経って初夏になると、ポットの花もひょろりと伸びたり、枯れかけたりであまりかっこうよくありません。
ほどよい植え替え時期があるのでしょう。

東京の日本橋の目抜き通りにもいつも花壇がきれいに整備されています。
花壇の整備は業者さんに一括で委託されています。
きはだやが日本橋にいがた館で催事をした時の事です。ちょうど、その日は花の植え替えの日でした。業者の方は手際よく花壇の花をひっこ抜いてゴミ袋に放り込んでいきます。抜いた後の花壇には新しく持って来た色のよい花が規則正しく植えられていきます。実に手際よく、あっと言う間に、通りは新しい花が並びます。
こうして都市の美観は保たれているのですが、今まで花壇に咲いていた花が泥だらけになってゴミ袋に入れられているのは実にやるせないものがあります。
あのまま袋ごと持って放り投げられたら、茎も折れてしまうしひどく気の毒です。

十日町で役目を終えた花がどうなっているのかは解りませんが、自分の会社の前に咲いていたものは、家の畑に持って帰って植える様にしています。
まあ、そういいつつも結構いい加減に穴を掘って植えて水をかけるだけなのですが、しっかり咲いています。

並びのお店の方が、「そいだきゃ、ウチなんも持ってくかぃ?」と言ってくださいましたが、公園を作る訳ではないのでご遠慮させていただきました。
どれほどかっこうよく咲いているわけではないですが、目を楽しませてくれます。

タイトルの「花の命は短くて」は、林芙美子の言葉です。
「花の命は短くて、火の用心はいつまでも」は昔、東京で寮に住んでいた時にそこの食堂に貼ってあった「火の用心」のポスターにあった標語です。
森光子さんが「放浪記」の主人公の格好で肘をついてキセルを持っているポスターだったと思います。
森光子、放浪記、花の命は短くては各々、それなりの関連を持っているのですが、肝心の「火の用心はいつまでも」はどことも全く関係がなくて実に不思議なポスターでした。
タイトルに困っていたら昔見たこのポスターを思いだしました。あはは。
コメント
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