染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

度々、碧雲荘について。

2020年09月30日 | 店主の一日
こちらはFacebookの「レトロ・モダン建築」に書いたもののコピペ。

こちらのグループでどこまで紹介してよいのか悩みますが、これは嘗て、荻窪にあった下宿。その名も「碧雲荘」
荻窪税務署の裏手(現在のウェルファーム杉並)に場所にありました。
この建物は太宰治が「人間失格」を執筆した当時に下宿していた建物として知られますが、既に解体されてしまいありません。
35年前に大学に入った僕は、一年半この「碧雲荘」に住みました。

写真は解体の噂を聞いて見に行った2016年2月のもの。既に庭木がだいぶ伸びていて、写真が撮りにくい状況。全体像がわかるモノクロの写真はネットからの拾い物。

当時はバブル真っ盛り、流行りのワンルームマンションに住む人も多いなかで、「下宿」はかなり珍しかったです。六畳間で当時、家賃18000円
玄関が二つあり左に大家さんの玄関、右が下宿人の玄関。一階に大家さんがいて二階に下宿部屋が4〜5つ。玄関にはステンドグラスが張ってあって、そこだけしゃれていました。当時、内部の写真を撮ったように思うのですが、残念ながら見当たりません。もちろん、ネガフィルムです。

共用のトイレ、洗面所、ガスコンロがありましたが、いずれも随分、大雑把なもので、若い人が見たら仰天しそうです。部屋に電話はなく、大家さん宅にかかってきて呼び出し。
僕が入った年にトイレが汲取り式から水洗式に変わったそうです。当時から杉並区の文化財に指定されていて改修の許可が容易でなかったと聞きました。その後に相続が行われ、存続を求める運動も起きましたが、区は予算不足で拒否。長く区の文化財としていたのにあっさりしたものだなと。

その後、湯布院の宿泊業者さんが建物を買って移築したと聞きます。
周辺も含めて思い出もいっぱい。
ラーメンは、碧雲荘を見に行った時に「二葉」で食べたもの。
今は青梅街道を少し入ったところにありますが、僕の学生当時は教会通りにあり、好きでよく行きました。今の店主は当時の店主のご子息と思われ。美味!

コメント
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