染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

イトノサキ 三日目で考える。

2024年11月16日 | 店主の一日
イトノサキさん、三日目。
こうして並んでいる帯を眺めながら次のネタを考えたりするのです。
ずっと更紗を染めてきたのですが、ここ二年程にインドで伝統的に行われているブロックプリントで制作をしています。
きはだやで型染めしている時も古来の更紗の雰囲気がでるようにあの手、この手で工夫をしてきました。
それでも「工夫」でなくてリアルに作っていて、その手仕事の先にある「あじ」を求めて加工先にブロックプリントの源流であるインドに加工先を求めてきました。
インドでもこうした手仕事の工房はどんどん少なくなっています。
木型で捺すだけの作業ですが、誰でもキレイに捺せるわけではありません。
そう、ご飯を握れば誰でもが寿司職人になれるわけではないのです。
まして生地はきはだやで織ったものを現地に送って染めてもらっています。
今まで彼らが作っている薄い布帛の生地とは全く違うのです。
版の重なり、ちょっとしたムラ、それも「あじ」だと思うのです。
そんな更紗の帯を一堂にご覧いただけたり、自分でその場にいて、次にどんな事をしようかと考える場所をいただけるのはとてもありがたいことと思うのです。


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小川晴暘と飛鳥園

2024年11月16日 | 店主の一日
イトノサキさん三日目なのですが、開店前にちょっと見にいってきました。
半蔵門ミュージアムの「小川晴暘と飛鳥園」
以前に奈良でも展示があったのですが日程が合わずに見れなかったので残念に思っていました。
実際の仏像を見に行ってもこの写真にあるように近づくことは叶いません。
小川晴暘親子や土門拳のような優れたカメラマンの目を通して仏像の持つ祈りを見るのは実際の仏像を見るのと少し変わった視点がとれてよいです。
フィルムで撮ったシャープなオリジナルプリントを見るのも実によいものです。


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