歌舞伎衣裳…春興鏡獅子の着付けを披露します。
認定式の後に行なわれる「きものフェスティバル」では、新歌舞伎十八番のうち、「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」の衣裳の着付けをご覧いただきます。
能衣裳が原点でもあるこの衣裳は、特に「大口袴(おおぐちばかま)」と言われる袴と、獅子の髪の毛を表現する獅子頭の毛を振りながら踊るのが、この舞踊の特徴です。
この着付けは、石橋物(しゃっきょうもの)と言われる、古典舞踊の「春興鏡獅子」のほかに、紅白の親子の獅子で踊る「連獅子(れんじし)」や、「英執着獅子(はなぶさしゅうちゃくじし)」・「猩々(しょうじょう)」などがあります。
当日の「着付けの解説」と「隈取りのお化粧」は市来学院長(右写真・円内)が、着付けは、協会の二人の「衣裳方」が行ないます。
当日着付ける衣裳は下の写真右側で、左側の写真は鏡獅子の着付けを担当する木下先生と、袋に包まれた獅子頭(毛振り)です。
鏡獅子が想像できない方は、シネマ歌舞伎のサイトで、11月30日全国公開の、惜しまれて早世した十八世中村勘三郎丈の 春興鏡獅子 のポスターをごらん頂ければお分かりになるはずです。
フェスティバル…津軽三味線、石井流のお家元がお祝いの演奏を
11月6日に行なわれる、「第34回講師資格認定式、および秋のきものフェスティバル」には、津軽三味線の石井流家元、石井秀弦先生(下の写真)もお祝いの演奏をして頂けることになりました。
石井先生は五年前の「きものフェスティバル」にもご参加いただき、その素晴らしい津軽の調べをご披露頂きました。
それ以来、石井先生の流派のみなさまとのお付き合いもさせて頂いています。
石井秀弦氏のプロフィール
16歳から三味線を習い始め、内弟子の修行を重ねながら三味線の指導及び舞台活動に入る。
〈平成4年〉津軽三味線石井流を創立。同年5月に北九州市で行われたアスパック92での開会式において、秋篠宮ご夫妻の前で演奏を行い絶賛を浴びる。
〈平成8年、9年〉津軽三味線発祥の地、青森県北津軽郡金木町で行われた津軽三味線全日本大会にて連続優勝。最高位である仁太坊賞を受賞。
〈平成8年9月〉NHK南こうせつ「金印テレビ」出演。
〈平成9年11月〉にはハワイにおいて石井流の公演、ホノルル市長表敬訪問、ラジオ出演を行い大成功を収める。
〈平成10年〉今までにない新しい演奏スタイル津軽三味線グループ「DADAN(打弾)」を結成し、同年、津軽三味線全日本大会団体の部において優勝する。
〈平成13年5月〉JAPAN2001 イギリス公演開幕式公式参加。メインステージを努める。ハイドパークでの2日間公演では延べ人数20万人を越し、ロンドン大学、ロイヤルフェスティバルホールのホワイエ内でも演奏を行ない大成功を収める。
〈平成14年7月〉日本テレビ「笑ってコラえて」に親子で取り上げられ全国放送される。
〈平成16年6月〉ニューヨークにおいて演奏会を行う。
現在、演奏家・津軽三味線 石井流家元として邦楽の世界だけに留まらず洋楽とのセッションにも積極的に参加している。
地元の文化団体の責任者も務め、三味線だけでなく、日本舞踊その他の文化活動にも貢献されている。
なお、石井流のオフィシャルサイトは、写真右側のバナーをクリックしてください。