ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報58“Лескадо-1“Мают”

2010-11-26 10:37:55 | 日記
2010年11月26日 ウラヂオストク発
[沿海地方国境警備局が2隻のFOC船を拘束]
11月24日、ロシアFSB沿海地方国境警備局は、パナマ旗“Лескадо-1”(レスカド-1)とカンボジア旗*СТР“Мают”(STRタイプ マユト)による密漁密輸を一晩で摘発し拘束した。
2隻の船長はロシア人、乗組員はロシア人、インドネシア人そして韓国人で構成されていた。
沿海地方国境警備局が、小型商業船“Лескадо-1”を検査したところ10トンの活タラバガニとアブラガニを所持していたが、漁獲の証明など、これらの商業活動を満たす許可を得ていなかった。
また、当局がトロール船“Мают”を検査したところ、6つの魚槽に、海水を張り、活カニ所持のための設備と、違法な3.5トンのニシンとイカを所持していた。
“Мают”は今年9月にも水棲生物資源の密漁密輸で当局により拘束され、罰金を支払い、10月20日に解放されたばかりだった。
“Мают”と“Лескадо-1”は更なる検査のため当局によりナホトカ港へ連行された。
なお、沿海地方国境警備局は、今年に入りベリーズ、カンボジア、シエラレオーネ、パナマ等18隻の便宜置籍FOC船を拘束した。

*СТР“Мают”(STRタイプ マユト)の以前の密漁密輸事件(参考) 
2010年09月20日 ウラヂオストク発
[沿海地方国境警備局がカンボジア旗商業船を拘束]
ロシアFSB沿海地方国境警備局は、専用漁具を備えカニを輸送していた、カンボジア旗トロール漁船СТР“Мают”(STRタイプ マユト)を拘束した。
9月15日、当局は、管轄ロシア排他的経済水域をパトロール中、“Мают”を発見し停船させ、検査したところ、船内から専用漁具と活カニ、そして5.5トンのニシンを発見した。
“Мают”は許可なくカニの漁労活動をしていた模様で、船長は韓国の東海港を出港し、日本の港へ向かう途中、ロシア排他的経済水域に入域してしまったと説明している。
“Мают”は更なる検査のため、ナホトカ港へ連行された。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアFOC/IUU取締情報57“Начикинский”Ронд”

2010-11-26 09:30:57 | 日記
2010年11月25日 カムチャツカ発
[北東管区国境警備局が2隻のFOC船を拘束]
ロシアFSB北東管区国境警備局はオホーツク海において2隻の外国船を環境法違反で拘束した。
11月22日、当局所属警備艇“Воровский”(ヴォロフスキー)がオホーツク海をパトロール中、2隻の外国旗商業船を発見し停船させ検査した。
1隻目はカンボジア旗、母港プノンペンの*“Ронд”(ロンド)で活カニの輸送設備があり、活魚槽に1万4,000個体の活カニ、そして5.6トンの冷凍ニシン、スケトウダラを所持していた。
しかし現在、“Ронд”はこれらの商業活動を満たす許可が、以前の密漁密輸摘発で停止中だった。
2隻目は、パナマ旗“Начикинский”(ナチキンスキー)で、これも許可なく船内に漁獲した水産物を所持していた。
“Ронд”と“Начикинский”は、11月20日、当局により拘束された“Атлант”(アトラン)とともにペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。

*“Ронд”(ロンド)の以前の密漁密輸事件(参考) 2010年07月02日 カムチャツカ発
[北東管区国境警備局がオホーツク海においてカンボジア旗商業船を拘束]
ロシアFSB北東管区国境警備局所属警備艇“Антиас"(アンテイアス)がパトロール中、オホーツク海においてカンボジア旗商業船を発見し検査したところ、違法な活カニ等を所持していたためこれを拘束した。
この違法な活動をしていた商業船の母港はプノンペン、船名"Ронд"、乗組員はロシア人と判明した。
"Ронд" は更なる検査のため、当局によりペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする