ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

加工母船“Виктория”(ヴィクトリア)の後ろに誰がいるのか?(中国企業“Pacific Andes”)

2012-04-10 17:15:08 | 日記
2012年04月10日
モスクワ発
[加工母船“Виктория”(ヴィクトリア)の後ろに誰がいるのか?]
Кто стоит за российской плавбазой “Виктория”?
中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes)はロシアのスケトウダラを加工する
“Pacific Andes” будет перерабатывать российский минтай

加工母船“Виктория”は、“パシフィックアンデス”によって、ロシアのスケトウダラを、すり身とフィレに加工するため、船内改装された。
情報によると、全長140メートルの大型加工母船“Виктория”は、ロシア海域のスケトウダラ資源を、すり身とフィレに加工するため、韓国の釜山において、“パシフィックアンデス”によって改装された。
一方“パシフィックアンデス”は、この件について、直接的にも、また間接的にも関与を否定している。
しかしながら、ロシア海事船舶登録当局によると、この船は香港の"Throne Holding"という会社の登記となっており、連絡先電話番号は、関連会社“パシフィックアンデス”のものと同一となっている。
“Виктория”は、建造当初、日本水産が所有者で、“MiyadzimaMaru”(宮島丸)と呼ばれていた。
その後 “Виктория”は、“Дальморепродукт”(ダリモレプロドクト)へ売却され、南太平洋においてベリーズ旗で操業を行った。
“Виктория”は、時間の経過のなかで、カリーニングラード企業など、いくつかの船主を転々としたが、その背景にも“パシフィックアンデス”の関与があったとされている。
ロシア海域で、スケトウダラを漁獲し、加工する船は、ロシア人所有者である規則となっており、その点を業界団体である、全ロシアスケトウダラ漁業者協会も指摘している。
なお、“パシフィックアンデス”は仲介者を通じ、日本のマルハニチロと、日本市場におけるすり身販売の2年契約を昨年2011年締結した経緯にあり、マルハニチロは"Виктория"の洋上すり身を、今年については、4,000トン-5,000トン、来年2013年以降は、1万2,000トン-1万3,000トン輸入する計画だとしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアと日本は2012年末のIUU漁業防止協定署名に向け進んでいる

2012-04-10 13:46:21 | 日記
2012年04月10日
モスクワ発
[ロシアと日本は2012年末のIUU漁業防止協定署名に向け進んでいる]
ロシア連邦漁業庁副長官ファミンは、ロシアと日本の両国は、今年2012年内にIUU漁業防止協定の署名を完了するべく確実に作業を進めていると発表した。
今年2012年3月21日から同23日までの間、東京において連邦漁業庁代表者が出席し、第8回ロ日IUU漁業防止専門家会議が開催された。
ファミンは、ロ日両国に様々な政策の違いがあり、この2年間の交渉は簡単なものではなかったが、双方の要求を解決し、協定署名のための基本事項については、既に合意されていると語った。
また、ファミンは、IUU漁業防止協定締結において、ロシア政府が危惧する事項が速やかに解決できるよう連邦漁業庁は作業をしていると語り、一方、日本側も省庁間の調整問題を抱えていて、その解決は日本側に期待するしかないが、確実に年内の署名に向け作業は進捗していると語った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする