ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報102“Queen”

2012-04-17 17:42:16 | 日記
2012年04月17日 ウラヂオストク発
[カニ密漁シエラレオネFOC船に対し船舶没収判決]
ウラヂオストクのフルンゼ地区裁判所は、カニの密漁を行った外国船の審理を終え、船主から船舶を没収し、船長に対して罰金を科す判決を下した。
昨年2011年7月7日、ロシアFSB沿海地方国境警備局所属警備艇“Сокол”(ソコル)は、沿海州北部海域のマキシモフ岬沿岸で、韓国の“QueenKorea”社所属シエラレオネ旗小型商業船“Queen”を発見した。
当局は“Queen”を、密漁の指揮をとっている疑惑のある問題の船としてリストしており、同年2011年6月にも、韓国の束草(ソクチョ)にロシア領海で漁獲したカニ15トンを搬入させたとの情報を得ていた。
当局が“Queen”を検査したところ、カニ専用漁具とタラバガニ6,774個体、アブラガニ217個体を発見したが、この便宜地籍船は、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかった。
このことから環境法等の違反により警備艇“Сокол”は“Queen”を拘束しナホトカ港へ連行した。
“Queen”の乗組員は、ロシア人11名、韓国人1名、計12名で構成されていた。
同地区裁判所は、船長に対し6ケ月間の船長資格の停止と12万ルーブルの罰金、船主に対しては、船舶の没収と670万ルーブルの罰金を科す判決を下した。

(以下参考過去情報“Queen”事件)
2011年07月12日 ウラヂオストク発
[沿海地方国境警備局が韓国船主シエラレオネ旗小型商業船を拘束]
ロシアFSB沿海地方国境警備局所属警備艇“Сокол”(ソコル)は、沿海州北部海域マキシモフ岬沿岸で、韓国の“QueenKorea”社所属シエラレオネ旗小型商業船“Queen”を発見した。
当局は“Queen”を、密漁の指揮をとっている疑惑のある問題の船としてリストしており、今年2011年6月にも、韓国の束草(ソクチョ)にロシア領海で漁獲したカニ15トンを搬入させたとの情報を得ていた。
当局が“Queen”を検査したところ、カニ専用漁具と約9トンの活タラバガニ等を発見したが、この便宜地籍船は、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかった。
この環境法等の違反により警備艇“Сокол”は“Queen”を拘束しナホトカ港へ連行した。
“Queen”の乗組員は、ロシア人11名、韓国人1名、計12名で構成されていた。
ロシアFSB国境警備庁と韓国海上警察庁とは、1998年に協力協定を締結、毎年、相互に相手国を訪問して、東北アジア海域での両国の船舶安全と捜索システム、密輸、密入国など、国際犯罪防止のための協議を行っており、今回も相互の自動的情報交換機能が役割を果たす結果となった。
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