2015年01月25日
モスクワ発
[ロシア養殖漁業発展プログラムが承認される]
ロシア農業省は2015年から2020年までの養殖漁業発展プログラムを承認した。
このプラグラムには養殖企業の新設と再建、必要なインフラ整備、技術の近代化等が盛り込まれており、その生産量を31万5,000トンまで引き上げることを目標としている。
また、このプログラムが成功した場合の2020年の養殖漁業生産量は33万185トンで、総収入615億ルーブル、利益10億8,000万ルーブル、利益率17.5%と見積もられている。
2015年01月22日
日本 マーケットニュースライン
[日本水産 事業中止のインドネシア子会社をロシア企業に譲渡 約30億円の債権放棄]
日本水産はインドネシア子会社「P.T. NIPPON SUISAN INDONESIA」の全株式をロシアの*Preobrazhenskaya Base of Trawling Fleet社に譲渡することを発表した。
インドネシア子会社はインドネシアでえび養殖事業を展開していたが、3期連続での最終赤字を計上するなど業績が振るわなかったことから2013年3月期で事業中止の決定がなされていた。
譲渡価格は14万2000ドル(約1700万円)で、株式異動は3月となる予定。
尚、日本水産ではインドネシア子会社の譲渡により、同社向け債権29億7100万円の債権放棄を行うことを同時に発表した。
ただし、当該債権相当額(28億7400万円)については既に過年度決算において引当金計上が行われており、この再建放棄が今期の業績に与える影響は「軽微」なものに止まる見通し。
(報告担当者 原口聖二:*Преображенская база тралового флота プレオブラジェンスカヤ・トロール船団基地。在沿海地方。冷凍トロール船12隻等が所属する極東最大級の漁業会社。近年、太平洋海洋漁業研究所チンロセンターと共同で、ホタテ、ナマコ等の養殖漁業開発に取り組んでいる。)