2015年04月27日
一般社団法人北洋開発協会(原口聖二)
[韓国政府間協定ロシア海域スケトウダラ漁獲割当削減 極東インフラ投資が不満足]
韓国海洋水産部は、2015年4月24日、韓国とロシアが、モスクワで第24回韓ロ漁業委員会第3回会合を開き、韓国遠洋漁船の今年2015年のロシア排他的経済水域で漁獲することができる割当と、主な操業条件に合意したと発表した。
この中で、スケトウダラの漁獲割当は2万500トンで、前年2014年より1万9,500トン減少が報告されたが、海洋水産部は、ロシア側の削減理由について、2008年に締結したIUU漁業防止協定への対応や、ロシアの自国市場への水産物供給拡大の必要性に加え、ロシア極東地域の港湾開発に投資することで合意したものの目に見える成果がない点等を指摘したと明らかにした。(*報告担当者 原口聖二 :韓国のスケトウダラ漁獲割当は2004年から2007年まで2万500トンで固定されていた。その後、IUU漁業防止と極東水産インフラへの投資への協力を対価に最大で約6万トンまで拡大させていた。)
海洋水産部は追加的協議を行い、漁獲枠の回復を目指すとしている。
なお、同会合の代表は、韓国側が海洋水産部海洋政策室長ヨンヨウンジン、ロシア側が漁業庁副長官ソコロフが務めた。