2015年12月23日
モスクワ発(ロシア水産業界紙サマリー仮訳 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二)
[サフチュウクがロ日漁業委員会を振り返る 流し網漁法代替の3案について言及]
ロシア漁業庁副長官サフチュウクは、自らが代表を務めた第32回ロ日漁業委員会を振り返り、ロシア水産業界紙(WEB)のインタァヴューにこたえた。
この中でサフチュウクは日本側代表団に対し、来年2016年1月から禁止となる太平洋サケマス流し網操業の代替漁法として、巻き網、2艘引き、その他代替網の3案を示唆したと明らかにした。
また、どのような代替漁具を使用する場合でも、条件として、潜在する環境被害に関する評価、関連する科学的意見等が優先される旨を日本側へ通報したと語った。
更に日本との交渉の中で、ロシア漁船のためのイトヒキダラの漁獲枠、イワシ・サバ漁業の見通しのほか、集魚灯の電力制限(900キロワット)、両国の船の漁場での衝突防止のため国際規則の順守等について議論したと語った。