２０１６年０２月２０日
サハリン発
[危機を迎える南クリール漁業会社の台湾建造漁船によるサンマ漁業]
南クリールの漁業会社"Корифена"（コリフェナ）のサンマ操業が危機を迎えている。
同社のサンマ漁船１５隻は、“中国プロジェクト”の枠組みの中で、台湾で建造された。
ロシアの漁船員はサンマ漁業への関心が少なく、当該操業の乗組員は、船長や通信士以外、アジア各国からの募集船員で構成されている。
ロシア漁業庁は、指揮命令系統が外国人による操業を認めておらず、"Корифена"の１５隻の実態がそれにあたると指摘されている。
例年、南クリール海域のサンマ漁業にロシア漁船は５０隻程度着業しているが、この１５隻が欠落すると、その生産に大きな影響がでることになる。
"Корифена"は、サンマ漁業期間の外国人船員の雇用について、ユジノサハリンスクを経由し、モスクワの当局の許可を得ていたとしている。
