2017年11月17日“またがり資源情報” 日本海 ボリュームは小さいが回復が鮮明
日刊水産経済新聞【札幌】
[ロシア2018年 スケソウ枠177万トン 6%減も高水準維持]
北海道機船連によると、来年1月から操業が始まるロシア極東海域のスケソウ漁の漁獲可能量(TAC)は、総計177万5900トンとなった。前年に比べ6%のマイナスだが、日本との「またがり資源」を含め資源状況は良好とされており、近年の中では依然、高水準となっている。
主力のオホーツク海(4地区合計)は増加したが、西ベーリングや東カムチャツカ、千島が減少し、全体として前年割れとなった。
日本のスケソウTAC設定で「またがり資源」として評価されるオホーツク海・東サハリン資源のTACは10万7200トンと3%増加。日本海もボリュームは小さいが、沿海地方が89%増となるなど、2016年まで続いた減少傾向からの回復が鮮明となっている。南千島は15%減の9万3900トンと減少したが、2000年代初頭の1万トン前後からすると、引き続き高レベルの設定となった。
ロシアのスケソウTACは2002年に93万トンと100万トンを割ったが、2007年ごろから増加傾向となり、近年は170万-180万トンの高水準で推移している。昨年には、試験研究機関が良好な資源調査結果に基づき、2017年TACを200万トン規模とする勧告を行ったものの、産業界が市場価格の下落や獲り残しの際の資源利用税の負担などを懸念し、削減を求める事態も起きた。
日刊水産経済新聞【札幌】
[ロシア2018年 スケソウ枠177万トン 6%減も高水準維持]
北海道機船連によると、来年1月から操業が始まるロシア極東海域のスケソウ漁の漁獲可能量(TAC)は、総計177万5900トンとなった。前年に比べ6%のマイナスだが、日本との「またがり資源」を含め資源状況は良好とされており、近年の中では依然、高水準となっている。
主力のオホーツク海(4地区合計)は増加したが、西ベーリングや東カムチャツカ、千島が減少し、全体として前年割れとなった。
日本のスケソウTAC設定で「またがり資源」として評価されるオホーツク海・東サハリン資源のTACは10万7200トンと3%増加。日本海もボリュームは小さいが、沿海地方が89%増となるなど、2016年まで続いた減少傾向からの回復が鮮明となっている。南千島は15%減の9万3900トンと減少したが、2000年代初頭の1万トン前後からすると、引き続き高レベルの設定となった。
ロシアのスケソウTACは2002年に93万トンと100万トンを割ったが、2007年ごろから増加傾向となり、近年は170万-180万トンの高水準で推移している。昨年には、試験研究機関が良好な資源調査結果に基づき、2017年TACを200万トン規模とする勧告を行ったものの、産業界が市場価格の下落や獲り残しの際の資源利用税の負担などを懸念し、削減を求める事態も起きた。