

2017年11月17日
モスクワ発
[“公正ロシア”サケマス魚卵の輸出抑制と国内価格維持の計画を政府に求める]
*“公正ロシア”は国会関連委員会を通じ、サケマス魚卵の輸出抑制とロシア国内価格維持の計画を政府に求めている。
彼らの報告書は、今年2017年のサケマス魚卵の卸売平均価格が、前年2016年より40%-50%上昇していると指摘、新年需要に向け更に高騰する可能性を警告している。
また、日本のサケマスの不漁とその市場の需要が、ロシア国内市場への供給不足を招き、価格を上昇させていると報告している。
“公正ロシア”は、漁業政策の優先は、企業や外国の消費者ではなく、ロシア国内市場への水産物の供給増加と価格の引き下げだと主張している。
*報告担当者 原口聖二:“公正ロシア”(Справедливая Россия)
”公正ロシア”は、ロシアの政党。 2006年10月の統一地方選挙におけるロシア生活党の予想外の躍進を受けて、同年10月28日にロシア生活党と祖国、ロシア年金党が合同し結成された。”統一ロシア”、”ロシア連邦共産党”に次ぐ第三党。政策として、貧困の撲滅、汚職の追放、環境及び天然資源の保護を訴えている。
また、与党統一ロシアがいわば「高級官僚の労働組合」であると批判し、新党はあくまで国民政党であることを強調した。政治路線としては、中道左派、社会民主主義を指向する。
