2018年03月13日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[南北融和 韓国漁船の北朝鮮海域操業がおこなわれる日が来るか]
南北が融和ムードとなり、韓国業界は、北朝鮮海域への出漁の可能性に期待を寄せている。
韓国地元紙“釜山日報”(WEB)が伝えた。
水産分野では、南北協力の時代が到来するかに関心が集中している。
また、中国漁船が東海北朝鮮海域でイカを大量漁獲する現在の状況を、改善することができる可能性があるとの期待感も出ている。
韓国東海漁業管理団によると、毎年、韓国東海岸に沿って北上して操業している中国漁船は1,700-1,800隻にのぼる。
ロシア海域や太平洋に向ける漁船を除く、数百隻の船は、東海北朝鮮海域で主にイカを漁獲している。
韓国海洋水産開発院(KMI)の資料を見ると、2004年、中朝漁業協定締結当時、西海を含め北朝鮮海域に出漁した中国漁船は114隻だったが、2016年には1,268隻に増加した。
昨年2017年、韓国のイカの生産量は12万8トンで、前年比20%減となり、最近5年間で最悪の実績となった。
東海漁業管理団長ジョン・サンユンは、中国漁船が現在、東海からすべて撤退したが、イカの盛漁期開始の6月から再び集まってくるだろうと語り、北朝鮮海域で行われる中国漁船の独占操業に、南北融和により変化が起きて、韓国漁船の操業環境が改善されることを期待すると加えた。